IHIグループの環境経営

責任者メッセージ

CSR推進部長 大島 千佳子

CSR推進部長
大島 千佳子

地球温暖化による異常気象が頻発する中、国境を越えた環境リスクに対応するために、国際社会では「パリ協定の発効」や「持続可能な開発目標(SDGs)の採択」などが進められています。
IHIグループでは2013年度に、経営方針を踏まえた「グループ環境ビジョン」を策定しました。このビジョンは、2018年度の環境活動のあるべき姿を示したもので、3本の柱で構成しています。
第1の柱は、お客さまがわたしたちの製品・技術・サービスをご利用いただくことで、お客さまのもとで環境負荷を低減する「製品・サービスを通した環境負荷低減」です。
第2の柱は、わたしたちの事業活動や生産活動そのものが、環境負荷を低減することを目指す「事業活動を通した環境負荷低減」です。
第3の柱は、この第1の柱と第2の柱を支える「グループ環境マネジメントの推進」です。2018年度のビジョン達成に向けて、グループ全体で環境活動に取り組んでいます。

わたしたちの事業領域は、資源・エネルギー・環境、社会基盤・海洋、産業システム・汎用機械、航空・宇宙・防衛など多岐にわたります。それぞれの事業は、「気候変動の進行を緩和すること」と「気候変動による影響に適応すること」という両方に対応できるポテンシャルがあります。今般の組織改訂で、1事業本部・8セクターを4つの事業領域に再編しました。これにより、従来よりも幅広い枠組みの中で環境経営を推進できる体制となり、新しいイノベーションを創出することが期待できます。
「IHIグループならこんなことができるのではないか」という社会からの期待に応えることで、企業価値を高め、ファン層の拡大を図ります。わたしたちの環境への取り組みが、サステナブルな地球環境の実現に貢献し、同時にビジネスチャンスにつながることを確信して、挑戦を続けてまいります。

基本的な考え方

IHIグループ基本行動指針

IHIグループは、地球環境にかかる負荷を低減し、地球環境を守る使命があると考え、「グループ基本行動指針」において「地球環境に対する責任」を挙げています。これに基づいて「グループ環境基本方針」を定め、地球環境の保全および環境負荷の低減に向けて、継続的かつ積極的に取り組んでいくことを宣言しています。
わたしたちはこれまで、生産拠点の環境保全活動を中心に取り組んできましたが、お客さまに提供する製品やサービスを通して環境負荷を低減し、社会の持続的発展に貢献していくことも、わたしたちの重要な使命と考えています。そこでわたしたちは2013年度に、6年後の2018年度における環境活動のあるべき姿を示した「グループ環境ビジョン2013」を定めました。この環境ビジョンの達成に向けて、3か年ごとに活動計画を立てて環境活動を行なっています。
2013~2015年度の最初の3か年を「グループ環境経営の基盤づくり」と位置づけ、「製品・サービスを通した環境負荷低減」、「事業活動を通した環境負荷低減」および「グループ環境マネジメントの推進」を3つの柱とする「グループ環境活動計画2013」を策定して活動しました。この結果、グループ環境経営の基盤を固めることができました。
2016年度からの後半3か年は「グループ環境経営の実践段階」と位置づけ、前半3か年と同じく3本の柱で構成された「グループ環境活動計画2016」を策定しました。現在は、この計画の2年目に入っています。これまで構築してきた仕組みを活用して個々の取り組みのレベルアップを図ることで、グループ全体での環境経営を実践し、2018年度末までに「グループ環境ビジョン」の達成を目指します。

グループ環境基本方針

IHIグループ環境基本方針
  • (環境管理体制の構築)
  • 第1条  環境管理体制を構築し、具体的な目的・目標を設定して確実に実行・評価し、継続的改善を図る。
  • (環境法令等の遵守)
  • 第2条  環境関連法令・協定および関連業界の方針・計画を遵守するにとどまらず、必要に応じ自主管理基準を定めて運用し、環境管理の向上に努める。
  • (環境に配慮した製品の提供)
  • 第3条  地球環境の負荷低減に貢献する製品・サービスを社会に提供する。
  • (事業活動における環境負荷低減)
  • 第4条  IHIグループのすべての事業活動において環境保全および環境負荷低減に努める。
  • (環境教育)
  • 第5条  環境教育を通じて、IHIグループ各社の役員、従業員、派遣社員等、業務に従事するすべての者の環境意識を高め、自らが環境問題に関心を持ち、行動できるようにする。
  • (情報開示)
  • 第6条  地域社会との融和および地球環境の保全のために、社会活動への参加と情報開示およびコミュニケーションを積極的に行なう。

2015年10月 改訂

グループ環境ビジョン

グループ環境ビジョン2013(2013〜2018年度)

IHIグループは世界中のお客さま・パートナーとの
協業を通して地球環境を守り続ける
グローバルな企業グループとなる

環境ビジョン達成のイメージ

わたしたちは「製品・サービスを通した環境負荷低減」、「事業活動を通じた環境負荷低減」、「グループ環境マネジメントの推進」の3つのテーマごとに、その達成されたイメージを以下のように描いています。

製品・サービスを通した環境負荷低減
  • 事業活動で1年間に排出するCO2が30万トン未満。一方、製品・サービスによって、世界中のお客さまが排出するCO2を総計で年間1,000万トン以上削減できている。
  • 事業領域の経営目標に、製品・サービスによるCO2排出削減貢献量が示されている。
  • 環境配慮製品の売上比率が70%を超えている。
  • 「IHIグループの製品・サービスは地球環境保全につながるね。」と思われている。
  • 地球環境保全に貢献する製品が、多数の表彰を受けている。
事業活動を通した環境負荷低減
  • グループ全体として、事業活動で排出するCO2の削減目標を達成している。
  • 工場やオフィスの省エネルギー活動が進み、ムダな電気や燃料を使っていない。
  • グリーン調達を促進して、環境配慮をしているお取引先さまを積極的に活用している。
  • 製品に含まれる有害な化学物質の管理を徹底し、お客さまからの信頼を得ている。
  • 生物多様性に配慮した事業活動ができている。
グループ環境マネジメントの推進
  • 国内・海外の生産拠点を含め、環境負荷低減の項目と削減目標を共有している。
  • 国内・海外の主要な生産拠点は、環境マネジメントシステムを導入し、継続的な環境経営ができる体制を整えている。
  • 各国、各地域における環境法令の厳格化への対応に関して、グローバルな観点で情報を共有できている。
  • 社内の自主的な監査によって、課題の把握と対策が迅速に実施できる仕組みができている。
  • 社内報やイントラネットなどを活用し、環境活動の状況をいち早く展開できている。

IHIグループが目指すのは、かけがえのない地球を守るために持続的発展が可能な社会を実現することです。
そのためにわたしたちができることは、「資源・エネルギー・環境」、「社会基盤・海洋」、「産業システム・汎用機械」、「航空・宇宙・防衛」、4つの事業領域から提供される製品・サービスを通して、世界中のお客さまの環境負荷低減に貢献することです。 ただし、これはわたしたちだけで実現できるものではなく、世界中のお客さまやパートナーの皆さまとの連携が不可欠です。
そのためにわたしたちは、全員がそれぞれの業務プロセスに応じた環境配慮意識を持ち、高い「技術」「ものづくり」能力を有するプロフェッショナルな人材となるよう、人材育成にも力を入れていきます。

環境ビジョン到達のイメージ

「グループ環境ビジョン2013」の実現に向けて、「製品・サービスを通した環境負荷低減」と「事業活動を通した環境負荷低減」を推進するにあたり、わたしたちが貢献できる環境課題を3つに整理しました。

  1. 省エネルギー、地球温暖化対策
  2. 循環型社会形成
  3. 環境保全
    • 化学物質対策、環境リスク対策
    • 生物多様性

わたしたちの事業活動は、「管理」「営業」「研究開発」「設計」「調達」「製造」「輸送」「建設」「試運転」の9つの業務プロセスに分類できます。この事業活動の成果として生み出された製品・サービスは、「使用」「保守」「廃棄」の3つの段階に分類されます。
このマトリクスの中には、それぞれの業務プロセスにおいて取り組むべきテーマを、3つの環境課題に分類して示しています。従業員ひとりひとりが環境配慮意識を高く持てるような取り組みにつなげていきます。

グループ環境活動計画

「グループ環境活動計画2016」で定められている各項目および目標と、初年度である2016年度の実績とその評価(◎、◯、△、×の4段階)を以下に示します。

活動計画 2018年度に向けての目標 2016年度の評価・実績
製品・サービスを通した環境負荷低減 製品・サービスによるCO2排出削減
貢献量が年間1,000万トン超
250万トン以上
環境配慮製品の売上比率70%超 認定数15
事業活動を通じた環境負荷低減 エネルギー使用量・CO2排出量を
2015年度比で原単位3%以上低減
エネルギー使用量:2015年度比4.0%増加
CO2排出量:2015年度比0.9%増加
廃棄物排出量を2015年度比で
原単位3%以上低減
2015年度比0.5%増加
水資源使用量を2015年度比で
原単位3%以上低減
× 2015年度比4.1%増加
グループ環境マネジメントの推進 重大な環境法令違反・環境事故ゼロ 発生件数ゼロ
環境eラーニングの受講率 受講率84.3%
CDP気候変動の評価が
マネジメントレベル以上
リーダーシップレベル A-
日経環境経営度調査のスコアが400以上
(フルスコア500)
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