グループ環境マネジメント

環境マネジメント体制

IHIグループは今般の組織改訂で、1事業本部・8セクターを4つの事業領域に再編しました。これにより、従来よりも幅広い枠組みの中で環境経営を推進できるような体制となりました。
わたしたちは、CSR担当役員を委員長とする「全社環境委員会」において、グループ全体の環境活動方針を策定するとともに、活動実績を評価・フォローしながら活動を推進しています。全社環境委員会において決定された取り組み方針や決定事項に対しては、「事業領域・SBU環境管理責任者連絡会」を開催し、事業領域やSBUから、主管の国内および海外グループ会社まで、周知、展開を図っています。IHIの各地区の事業所に対しても「地区事業所環境管理責任者連絡会」を開催し、グループとしての取り組みの積極的な展開を図っています。
また、事業領域やSBUでは、グループ全体のリスク管理活動のひとつである環境リスクを低減するための環境設備投資や、法規制への対応、省エネ・廃棄物排出量の削減など環境負荷低減への取り組みなど、個別テーマに沿った環境活動計画を年度初めに立案し、進捗を含めてフォローアップし、PDCAサイクルを回す仕組みを実践しています。

環境管理体制図

環境管理範囲

IHIグループでは、環境管理の対象を、海外グループ会社を含む連結対象会社としています。
グループ各社には、工場を有し生産活動を行う会社、エンジニアリングと現場での建設工事を主体とする会社、工場を持たず事務所部門のみの会社など、さまざまな事業形態が存在します。そのため、各会社の事業所、工場や事務所を、年間のエネルギー使用量などによって分類し、環境管理活動の単位としています。拠点単位で、それぞれの事業活動に適した環境情報の収集、環境負荷低減などの環境管理活動を展開、実施しています。
わたしたちは2016年度に、グループの環境管理の中期活動計画として、2018年度を目標とする「グループ環境活動計画2016」を策定しました。
2016年度のデータは、2017年7月1日の時点で集計した数値です。

環境マネジメントシステムの認証取得状況

IHI 地区事業所

地区事業所・拠点名 EMSの種類 審査登録機関※1 認証取得年月
武蔵相馬地区 相馬第一工場 ISO14001:2004 BVJC 1999年12月
相馬第二工場 ISO14001:2004
瑞穂工場 ISO14001:2004
横浜事業所 横浜事業所 ISO14001:2015 JQA 1998年7月
横浜工場 ISO14001:2015
車両過給機SBU
技術統括センター
実験評価部
ISO14001:2015
技術開発本部 ISO14001:2015
愛知事業所 愛知工場 ISO14001:2015 NK 2000年5月
相生事業所 相生事業所 ISO14001:2004 JQA 2000年6月
相生工場 ISO14001:2004
D&Dパーク ISO14001:2004
鋳造部 ISO14001:2004
呉事業所 呉事業所 ISO14001:2004 JQA 2000年6月
呉第二工場 ISO14001:2004
資源・エネルギー・環境事業領域
プロセスプラントSBU※2
ISO14001:2004 LRQA 1999年3月

※1 認証機関
JQA:一般財団法人 日本品質保証機構
BVJ:ビューロベリタスジャパン株式会社
NK:一般財団法人 日本海事協会
LRQA:ロイド レジスター クオリティ アシュアランス リミテッド
※2 SBU:Strategic Business Unit

国内関係会社

主管部門 会社名・拠点名 EMSの種類 審査登録機関 認証取得年月
資源・エネルギー・環境
事業領域
株式会社
IHI環境エンジニアリング
知多処理事業所 ISO14001:2004 JQA 2003/11/28
名古屋処理事業所 ISO14001:2004 JQA 2003/11/28
株式会社
ディーゼルユナイテッド
相生工場 ISO14001:2004 JQA 2000/06/02
新潟原動機株式会社 太田工場 ISO14001:2004 LRQA 2004/05/17
新潟鋳造工場 ISO14001:2004 LRQA 2004/05/17
新潟内燃機工場 ISO14001:2004 LRQA 2004/05/17
新潟GT工場 ISO14001:2004 LRQA 2004/05/17
ニコ精密機器株式会社 六日町工場 ISO14001:2004 LRQA 2001/09/07
社会基盤・海洋
事業領域
株式会社IHIインフラシステム 堺工場 ISO14001:2015 JQA 2012/06/08
産業システム・汎用機械
事業領域
株式会社IHIアグリテック 松本本社 ISO14001:2015 LRQA 2016/03/02
岡山事業所 ISO14001:2015 ロイド 2016/03/02
株式会社IHI回転機械
エンジニアリング
辰野事業所 ISO14001:2004 DNV 2000/09/29
株式会社IHIターボ 木曽第一工場 ISO14001:2004 DNV 2002/04/26
木曽第二工場 ISO14001:2004 DNV 2002/04/26
木曽第三工場 ISO14001:2004 DNV 2011/04/26
新町工場 ISO14001:2004 DNV 2009/07/01
航空・宇宙・防衛
事業領域
株式会社アイ・エヌ・シー
エンジニアリング
本社 ISO14001:2004 BSK※2 2000/03/27
株式会社IHIエアロスペース 富岡事業所 ISO14001:2004 BVJ 2002/05/29
相生試験場 ISO14001:2004 BVJ 2002/05/29
武豊試験場 ISO14001:2004 BVJ 2002/05/29
株式会社IHIエアロマニュファク
チャリング
本社第1工場 ISO14001:2004 DNV 2000/09/29
株式会社IHIキャスティングス 相馬工場 ISO14001:2004 BVJ 1999/12/05
株式会社IHIマスターメタル 本社工場 ISO14001:2004 JQA 2000/06/02
高度情報マネジメント
統括本部
株式会社IHI検査計測 福浦事業所 ISO14001:2004 JAPEIC※3 2004/03/16
立川事業所 ISO14001:2004 JAPEIC 2014/12/04
明星電気株式会社 本社工場 ISO14001:2004 JQA 2001/11/02

※2 BSK:公益財団法人防衛基盤整備協会
※3 JAPEIC:一般財団法人発電設備技術検査協会

海外関係会社

主管部門 会社名 EMSの種類 審査登録機関 認証取得年月
産業システム・汎用機械
事業領域
IHI Ionbond AG ISO14001:2004 Swiss Association for Quality
and Management Systems(SQS)
2013/7
IHI寿力圧縮技術(蘇州)有限公司 ISO14001:2004 Lloyd's Register Quality
Assurance
2014/6
IHI
TURBO(THAILAND)CO.,LTD.
ISO14001:2004 BUREAU VERITAS 2004/11
無錫石播増圧器有限公司 ISO14001:2015 XING YUAN CERTIFICATION
CENTRE CO,LTD.
2013/6
長春富奥石川島過給機有限公司 ISO14001:2004 SGS 2014/2
IHI Charging Systems
International GmbH
ISO14001:2004 TÜV Süd 2016/4
IHI Charging Systems
International S.p.A
ISO14001:2004 TUV Italia S.r.l. 2016/4
IHI Charging Systems
International Germany GmbH
ISO14001:2004 TÜV Süd 2016/5

外部審査および内部監査での主な指摘事項

IHIグループはISO14001を認証取得しているすべての拠点において、外部審査を受け承認されました。
2016年度の主要な指摘事項は次のとおりです。(改善の機会に相当)

  • テーマ、目的・目標に関する事項
  • 環境活動における記録に関する事項
  • 環境設備など運用管理に関する事項
  • 緊急事態への対応に関する事項
  • 環境教育実施に関する指摘
  • 環境側面の抽出・評価に関する事項

なお、ISO14001を認証取得しているすべての拠点では、外部審査に加え、内部監査を実施しています。
2016年度の内部監査での主な指摘事項は、次のとおりです。

  • テーマ、目的・目標に関する事項
  • 環境活動における記録に関する事項
  • 環境設備など運用管理に関する事項
  • 環境教育実施に関する指摘

環境法令遵守状況

2016年度、IHIグループは環境法令遵守状況を評価するために、環境事故、環境法令違反の定義を見直しました。
これは環境に関する事故、環境法令違反などを減らし再発を防止することを目的に、グループの拠点で発生する環境事故などを適切に把握し、重大性の評価と発生の要因分析を行なうものです。
この結果、2013年度以降は、重大な環境事故・法令違反の発生はありませんでした。

環境コミュニケーション

社外からの評価

外部機関が行っている各種調査への回答を通して、IHIグループの環境活動について積極的に開示しています。環境経営の積極的な推進、グループ一丸となった環境活動が徐々に認められ、評価されています。

日本経済新聞社「企業の環境経営度」調査

日本経済新聞社は毎年、日本の主要な企業に対して、環境配慮と経営効率の向上をいかに両立しているかを評価する調査を行ない、結果をスコアとランキングで公表しています。
評価項目としては「環境経営推進体制」、「汚染対策・生物多様性対応」、「資源循環」、「製品対策」、「温暖化対策」の5項目からなり、それぞれ100点、合計500点満点で評価されます。

時期 2013年 2014年 2015年 2016年
スコア 403 411 436 429
順位 123(438) 129(419) 66(413) 75(396)

順位の( )内は製造業者数の総数
フルスコアは500点

CDP気候変動

CDP(旧称:カーボンディスクロジャープロジェクト)は、世界の大手投資家が共同で設立した非営利団体です。企業や自治体などに対して質問状を送付し、回答を評価・公表することで、気候変動問題への対処を促進しています。CDPが持つ、企業などの環境配慮に関する一次情報の質は高く評価されており、その格付けは世界の機関投資家が注視しています。

時期 2013年 2014年 2015年 2016年
スコア 開示91 開示91 開示91 A-(リーダーシップ)
実績B 実績A 実績B

展示会への出展

IHIグループは、2016年12月8日~10日に東京ビッグサイトで開催された日本最大級の環境展示会「エコプロ2016」に出展しました。気候変動対策に貢献するわたしたちの製品・技術・サービスについて、実機や模型などを展示するほか、重工業になじみのない方にも親しんでいただけるようにアニメーションを制作してご紹介しました。
わたしたちのブースにはビジネスパーソンの他、小中学生や一般生活者など、のべ5,500名超の方にご来場いただき、以下のような感想をいただきました。

  • 世界の環境課題を含む社会課題解決をリードしてほしい
  • 環境変化への対応を、技術により解決できるのであれば、非常に素晴らしい
  • 環境がIHIグループによってよりよくなることを期待している

わたしたちは、地球温暖化問題の解決に向けてIHIグループが果たす役割を効果的に伝える取り組みを、今後も続けてまいります。

エコプロ2016 IHIブースの様子

エコプロ2016 IHIブースの様子

アニメーションによる製品・サービスの紹介

アニメーションによる製品・サービスの紹介

従業員への啓発

IHIグループでは地区ごとにISO14001を取得しており、全社的な教育プログラムである階層教育と、ISO14001を取得している拠点ごとに行なう環境教育を実施しています。
わたしたちは地球環境保全と環境負荷低減に努める義務や、環境への取り組み方針などを受講者に周知させることを目的に、入社3年目の従業員を対象とした階層教育と、国内関係会社を含めた従業員全員に対するe-ラーニングを実施しました。
その他、省エネや化学物質管理について外部専門家を活用した環境教育を実施しました。この環境教育はIHIの地区事業所および主要グループ各社における有資格者やISO14001内部監査員の資質向上、より効率的な環境活動の実践を目指し、社内外の専門家を招いて実施しています。
また、毎年6月の環境月間では、従業員の環境への意識向上を目的とした環境クイズを実施しています。2016年はグループ全体で4,694人がクイズに参加しました。

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