CSRマネジメント

IHIグループ基本行動指針

IHIグループは、「社会の期待に応えること」が企業の社会的責任、CSR であると考えています。
この考え方に基づいて、わたしたちが実践すべきことを「IHIグループ基本行動指針」にまとめました。IHIグループの全員が、この行動指針を十分に理解し、仕事をする上でのよりどころとなるように、日本語のほか18ヵ国語に翻訳して解説書を作成して社員に展開しています。

CSR推進体制

IHIでは、社長を委員長、コンプライアンス担当役員を副委員長、本社や事業領域の部門長を委員としたCSR委員会を設置し、この委員会を核としたCSR 推進体制をとっています。
CSR 委員会は、経営幹部が社会の期待を考え、CSRに関するIHIグループの基本方針やその施策などを討議する場として2013年度より毎年1回開催しています。
2017年4月に開催した第5回CSR委員会では、外部有識者からグローバルな社会要請について講演をいただき、社会課題起点での経営のありかたを考えました。また、2016年度に実施したCSR活動と2017年度の方針や施策を確認しました。

事業を通じて取り組む社会課題

人権尊重のための取り組み

IHIグループは、すべての事業側面で人権を尊重した事業活動を行っています。
すべての事業活動のよりどころとなる「IHIグループ基本行動指針」においては、「人権の尊重」を明確に掲げるとともに、リニューアルした解説書を18ヵ国語に翻訳してグループ従業員に配布し、周知浸透をはかっています。また、従業員への人権教育を行なうなど、人権啓発のための活動に真摯に取り組んでいます。人権を取り巻く環境の変化をふまえ、2017年度から人権啓発活動の中心となる委員会の名称を「IHIグループ人権啓発推進委員会」と改めました。人権に対してより幅広い視点で、かつグループ全体で活動していくことを目指しています。

また、お取引の皆さまにも、従業員の基本的人権、および労働環境および安全衛生への配慮をお願いしております(「IHIグループ調達基本方針」 )。今後も、グローバル社会の一員として、CSR調達の徹底に努めていきます。
IHIグループはグローバル企業として、社会的責任を果たすために、これからも、児童労働・強制労働を許さない事業活動を行います。あわせて、IHIグループの取り組みを、ステークホルダーの皆さまへ開示していきます。

ステークホルダーとのコミュニケーション

社会からの期待を知るためには、ステークホルダーとのコミュニケーションが必要であると考えています。わたしたちは、お客さまと様々な対話の機会を設けています。

IHIグループのステークホルダー

IHIグループのステークホルダー

ステークホルダーとの主な対話活動

ステークホルダー 主な対話および方法
お客さま 営業活動、顧客満足度調査、ウェブサイトでの製品・サービス情報、CSRアンケート
お取引先 調達活動、グループ調達基本方針の説明、品質マネジメントシステム調査、調達先表彰制度
行政 関連法令、届出・許認可
株主・投資家 株主総会、決算説明会、工場見学会、海外投資家訪問
地域社会 地域社会への貢献活動(伝統行事への協賛、アトリウムコンサートなど)、IHIフォーラム
従業員 e-ラーニング(アンケート)、従業員意識調査

有識者との対話

コモンズ投信株式会社会長 渋澤 健氏

コモンズ投信株式会社会長 渋澤 健氏

長期的視点で投資判断をする機関投資家はIHIグループをどのように見ているのか、それを知り経営に活かすことを目的として、2017年3 月、コモンズ投信株式会社会長・渋澤 健氏をお迎えして、ダイアログを行いました。
持続的に成長を続ける企業グループであるためには何を重要課題とすべきか、ステークホルダーとのコミュニケーションはどうあるべきか、といったテーマで意見を交換しました。
渋澤氏からは、「企業の価値を創るのは人であり、経営にとっては最も重要なものである」、「コミュニケーションツールとしての統合報告書は、ストーリー性のあるものとし、IHI製品がどのように役に立っているか、社会に与える影響は何かをわかりやすく示す」など、貴重なご意見をいただきました。

展示会への出展

IHIフォーラム2016を開催

豊洲IHIビルにて、「ICTで進化するIHI」をテーマとした「IHIフォーラム2016」を開催しました。先端のICT(情報通信技術)と製品・サービス・技術を融合させることで新たな価値を創造する、IHIグループの今の姿を発信しました。
「製品・技術展示コーナー」では、ILIPS※を用いた航空機用エンジンのモニタリングの実例や、バーチャルリアリティー技術とロボット技術を融合した遠隔操縦のデモなどを紹介し、お客さまやビジネスパートナーの皆さまより好評をいただきました。
また、子どもたちが楽しみながらIHIの技術や歴史について学べるイベントやIHIグループとゆかりのある地域の名産品を紹介・販売するマルシェを開催し、近隣住民や従業員の家族など多くの来場者でにぎわいました。
※IHI Group Lifecycle Partner System:リモートモニタリング共通プラットフォーム

エコプロ2016に出展

タブレット型端末を活用した製品・サービス紹介

タブレット型端末を活用した製品・サービス紹介

IHIグループは、2016年2月に開催された日本最大級の環境展示会「エコプロ2016~環境とエネルギーの未来展」に出展しました。中学生レベルを対象にして、製品・サービスによる気候変動対策をパントマイムやアニメーションなどでご紹介しました。引き続き、ステークホルダーの皆様とのコミュニケーションを積極的に図ってまいります。

従業員との対話

統合報告書の発行後に、グループ従業員全員を対象としたe-ラーニングを実施し、事業活動や、CSR活動への理解度や認識を図るためのアンケートを実施しています。 2016年度は、グループ会社を含む21,693人の従業員からアンケートの回答があり、大半の社員は、自分の仕事が社会とどのように結びつき、社会課題の解決に貢献しているかについて理解していることがわかりました。

アンケート

社外取締役からのメッセージ

木村 宏 社外取締役

木村 宏
社外取締役

日本たばこ産業株式会社代表取締役社長、取締役会長を歴任し、積極的なグローバル化を推進してきた経営者としての豊富な経験と幅広い見識を持つ。現在は、同社顧問。

世界中で必要とされる企業を目指して

IHIは歴史と伝統の中で、大胆な構造変革を成し遂げ、存続してきた会社です。近年続いていた業績の下振れ要因には対策が打たれ、上昇軌道に乗り始めた今こそが、さらなる飛躍に向けた正念場であると考えます。
かねてより課題であった事業の選択と集中に取り組んでいますが、競争力を高めていくには、まだまだ事業範囲が広すぎる感があり、一層のスピード感を持って事業の継続・撤退の決断をすべきです。一方で、将来の柱となる成長分野については、覚悟をもって長期的な投資を継続することが求められます。
今般の2017年4月から事業領域制への改革は、経営資源を再配分しやすくなった施策として評価できます。基礎技術やお客さま情報の共有化などで、オールIHIの力を結集することが必要です。
更に、トップが意思を持って経営人材を育成することも重要です。若いうちから責任ある仕事を任せ、海外やさまざまな事業分野で経験を積ませることが成長につながります。
これから先の50年を考えれば、経済やテクノロジーの発展に伴い、世界中で街のあり方が変わってくるでしょう。新しい街を丸ごと創れるほどの技術力を持ったIHIが活躍できる場は、限りなく広がっていきます。ものづくりの力で社会の課題を解決し、世界の中で、IHIが“なくてはならない存在”になることを期待しています。

社外監査役からのメッセージ

八田 陽子
社外監査役

KPMGピートマーウィック税理士法人(現 KPMG 税理士法人)パートナーなどを歴任し、国際税務に代表されるグローバルな業務での豊富な経験と見識を持つ。現在は、国際基督教大学監事。

変化をとらえ、スピーディな変革を

IHIは、戦後日本の社会基盤を築いてきた会社です。築き上げた事業を継続し、発展させるためには、非常に速いスピードで変化する社会や環境の中で、確固たる実績、高い技術力を活かしつつ、その変化にスピード感を上げて対応していく必要があると思います。
特に、事業環境の異なるグローバルビジネスにおいては、変化に対するさらにレベルの高い、そして幅広い対応力がますます重要になります。事業を展開する現地の価値観やルールを十分に理解し、日本におけるやり方をそのまま持ち込むのではなく、グローバルな経営視点を持って対応しなければいけません。
また、変化への対応を可能にするには、新しい考え方や多様な価値観を常に取り入れることができる柔軟な体制を持つことが必要です。時代の変化に敏感な若者、そして現在持てる力を十分に発揮できていないと考えられている女性の活躍推進は非常に重要な鍵を握っていると思います。女性の活躍に関しては、働きやすい環境を充実させることが重要な施策になります。
今後の事業展開では、持ち前の技術と最先端のIoTなどを掛け合わせたうえで、IHIならではの強みを伸ばしていくことが不可欠です。世の中の変化を敏感に捉え、自ら変わることで、スピーディに動ける会社への変革を進めていっていただきたいと思います。

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