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社会性報告
お客さま視点の取り組み

基本的な考え方

IHIグループでは,「お客さまから満足と信頼の得られる社会的に有用な製品・サービスを,安全性に十分配慮して積極的に開発・提供し,技術をもって社会の発展に貢献すること」を基本として,事業を展開しています。

品質保証活動

品質向上への全社的な取り組み

全社的な取り組みとして,グループ会社を交えて,品質委員会を実施しています。2015(H27)年度は,お客さまへの不適合の流出防止,特に,プロセスの再構築,高リスクを見抜く力を持った人材の育成,および現地・現場確認の徹底に重点的に取り組みました。
プロセスの再構築の活動としては,見積段階で重要リスクを洗い出し,潰し込みとフォローアップを徹底的に実施することや,不具合対応については個別対応だけでなく経営的視点での品質改善・水平展開にも努めました。また,生産技術,設計,調達など社内関係部門に調達先を加えた品質会議を実施して品質改善と調達方法改善を図りました。
人材育成に関しては,設計部門,品質保証部門に高リスクを見抜く力を持った人材を再配置し,OJTによる育成と品質改善を実施しています。重大不適合については,再発防止の立案・実施に加え,教育資料の作成をもってクローズとして,育成に役立てる取り組みをしています。
現地・現場確認の徹底については,製作工程を改めて詳細作業ステップレベルまで分析し,現場で使えるQC工程表の作成,教育,および活用に取り組みました。現地での工事着工前においても,現地,現物の確認を徹底して安全・品質に関するリスクアセスメントの実施に注力しました。
品質保証・品質管理の具体的な活動はそれぞれの事業部門が担当しています。
品質委員会では,事業部門で取り組んでいる重点施策の成果・課題を確認し,有益なノウハウの蓄積・普及を図るなど,グループ内の連携をいっそう深めて,全社的によりよい品質保証・品質管理が実践されるようPDCAサイクルを回しています。

■品質保証推進体制図

2016(H28)年3月31日現在

品質マネジメントシステムの運用

IHIグループの事業部門ではISO9001などの品質マネジメントシステムに沿って業務を行なっています。外部審査機関による審査を毎年受けて,システムと業務の改善を続けています。グループ会社(子会社)においても,国内グループ会社の33社/部門と,現地で継続的に設計・製造・サービス提供を行なっている海外グループ会社の40社がISO9001などの認証を取得し,運用しています。
なお, 2015(H27)年度は製品・サービスに関する規制に関して重大な違反・不適合はありませんでした(IHIおよび調査実施済みのグループ会社)。
ISO9001の2015(H27)年9月改訂に伴い,認証取得事業部門の一部では移行に向けた品質マネジメントシステムの再構築に着手し,また移行に関わる教育講座を2016(H28)年度新設に向けて準備しました。

お客さま満足への取り組み

お客さま満足度の向上のための教育

IHIグループでは,品質管理の徹底,お客さま満足度の向上,製品安全の充実に向けた教育・研修を実施しています。全社共通の階層別教育をはじめ,事業部門ごとにも随時教育・研修を実施しています。
新入社員の研修では,お客さま視点の大切さをより早い時期から身に付けるようにマインドと実践両面でのマナー講座を開催しました。入社2年目社員を迎えた研修では品質,知的財産に関する講義を実施しました。入社3年目社員を対象とした研修では,技術者倫理,安全に力を入れ,中堅社員へはものづくりに関する研修を設けました。研修ではベテラン技術者による実例に基づいた講義やグループ討議なども充実させています。これらはIHIグループ会社も含めて実施され,各研修に300名以上が参加しました。そのほか,各部門で必要とされる品質保証・品質管理教育や,Webによる研修を実施しています。
2015(H27)年度に開催した品質および製品安全関連の教育は4講座,合計7回で,約130名が受講しました。

製品安全の確保

安全設計の実践と品質向上への取組み

IHIグループでは製品の安全性向上に取り組んでいます。
開発段階では,製品が使用される状況とそのライフサイクルを考慮してリスクアセスメントを行ない,可能な限りリスクを低減するよう設計上の対策を講じ,それでも残留するリスクの情報をお客さまに提供するよう努めています。また,設計変更を行なうときには変更箇所に関連してその影響範囲も含めてリスクアセスメントを実施することにしています。
量産品において,グローバル化,環境規制および安全への強化,性能向上などの外部環境のニーズ変化にお応えするため,より一層の安全設計の実践と製造品質の向上を目指す活動をしています。具体的には,標準ラインアップを整理し,設計標準化を推進する専門設計組織を設置しました。設計段階では,設計検討項目を徹底して見直しました。調達先については,評価項目を見直し,評価と指導を開発段階から実施して品質の作り込みを行っています。
また,IHIグループの品質委員会でこれらの取り組み事例を共有し,他の製品,機種にも展開を図っています。
なお,2015(H27)年度は重大な製品事故はありませんでした(IHI単体および調査実施済みのグループ会社)。

2015年度の活動TOPICS

■フォルクスワーゲン一汽エンジン大連有限公司(VWED)さまより2015(H27)年度の優秀サプライヤ賞を受賞(2016年3月)

長春富奥石川島増圧器有限公司(FIT)は,2009(H21)年からVWEDさまにAUDI・VWブランド車ガソリンエンジン向けのターボチャージャを量産納入継続しており,今回の受賞も含め2010(H22)年から6年連続で品質,物流,総合のいずれかの表彰を頂いています。

表彰会場にて。右から7番目がFIT楊瑞海・副総経理

■「ITT TCC Activity」で3部門受賞三冠達成!

IHI TURBO (THAILAND) CO.,LTD.(ITT)は,2015(H27)年度のToyota Co-Operation Club (TCC活動)で,TPS(Toyota Production System),HRD(Human Resource and Development),QA(Quality Assurance)3部門のWinner Awardを獲得しました。

TCC活動とは,トヨタ自動車さまのタイ協力サプライヤが幾つかのグループに分かれ,互いに工場運営ノウハウを教え合い,各社の改善を目指すもので,ITTはローカルスタッフ中心に挑んだ今回の活動で参加全部門優勝という快挙を達成しました。TPSとQA部門は本年度初参加での受賞でした。HRD部門は昨年度もWinner Awardを獲得しています。今回の受賞が,客先であるトヨタ自動車さまへ改善活動をアピールする絶好の機会となったのはもちろん,ITT内でのさらなる改善活動活性化の契機にもなりました。
ITTでは,2017年以降の増産体制を見越して社内の改善/教育活動に取り組んでいきます。

表彰式にてメンバーと。中央はITT 吉原社長

 

■北京ベンツ汽車さまから“新星賞”を受賞

2015(H27)年8月,無錫石播増圧器有限公司(WIT)は,北京ベンツ汽車(Beijing Benz Automotive Co., Ltd. 以下BBAC) さまの2015 BBAC Supplier Dayにおいて,新規サプライヤの最優秀賞である「新星賞」を受賞しました。
世界最高級品質を追求するダイムラーグループの中国生産拠点BBACさまから,今年の量産開始に向けた取り組み,品質不具合の防止および改善への取り組みが高く評価されての受賞でした。
今回の受賞を励みに,WIT,IHIグループ各社および車過セクターは,大きく成長を続けるターボチャージャ市場において,さらなるお客さま満足と品質の向上に努めていきます。

一番左はBBAC ムウ副社長。左3人目から,WIT 外山総経理(当時),Daimler ジョージ副社長

 

■技術研究組合 国際廃炉研究開発機構(IRID) さまからの感謝状

2016(H28)年3月,原子力セクターは,IRIDさまから感謝状を頂きました。
今回の表彰は,楢葉遠隔技術開発センター(※)内に設置される,東京電力 福島第一原子力発電所 原子炉格納容器下部を模擬した実規模模擬試験体の製作・据付工事を無事故・無災害で完遂できたことに対し,原子力セクターの技術,品質,安全への取組みが高く評価されたものです。
楢葉遠隔技術開発センターは,福島第一原子力発電所の廃止措置推進のために遠隔操作機器(ロボット等)の開発・実証試験を行う施設であり,原子力セクターは,引続き,お客さまに満足いただける製品やサービスの提供に努めていきます。
(※)楢葉遠隔技術開発センター:国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構 福島研究開発部門 福島研究基盤創生センター 所管

IRIDさまからいただいた感謝状

原子炉格納容器下部を模擬した実規模模擬試験体

 

■東京電力株式会社さまからの感謝状

2015(H27)年7月,エネルギー・プラントセクターは,東京電力株式会社フュエル&パワー・カンパニー 東扇島火力発電所長さまからボイラ設備における「2号機定期点検手入工事」において安全品質の確保および工程短縮に取組んだことを高く評価していただきました。エネルギー・プラントセクターは,ボイラメーカーとして,新設工事をはじめ改造工事,定期点検などにおいても国内外を問わず高まる電力の安定供給と燃料費等コスト削減のニーズに対して品質,性能,環境面を配慮した技術をもって貢献していきます。
※会社名は,2015(H27)年7月時点のものです。

東京電力さまからいただいた感謝状

 

■関西電力株式会社・姫路第二発電所で設備更新工事竣工式

2015(H27)年4月,関西電力株式会社さま姫路第二発電所で「設備更新工事」竣工式が執り行われました。
関西電力株式会社の八木社長,岩谷取締役常務執行役員など関係者役100人が参列し,IHIからは釡会長,堂元エネプセクター長,高柳関西支社長,浅井現地工事所長,IHIプラント建設(IPC)小林社長が出席しました。また,竣工式に先立ち,八木社長から施工各社に対して感謝状が贈呈されました。
同工事は,発電方式を汽力(255万kW,効率42%)からコンバインドサイクル(291.9万kW,効率60%)に設備更新するもので,隣接する燃料用LNG基地の昇圧化工事をエネプセクターが,燃料ガス圧縮機を回機セクターが担当しました。東日本大震災以降の電力需給逼迫を受け,計画より約7ヶ月前倒しで完了しました。
同発電所は世界最高水準の効率を誇る火力発電所に更新され,電力の安定供給と競争力強化への貢献が期待されます。

左からエネ国営部八重樫部長,堂元エネプセクター長,釡会長,IPC小林社長,浅井現地工事所長,高柳関西支社長

関西電力さまからいただいた感謝状

 

■島根県からの「第23回 しまね景観賞 大賞」受賞

2016(H28)年2月,松江市内で開催された第23回しまね景観賞表彰式において,IHIインフラシステムが納入した「天神川水門」が大賞を受賞しました。
水門として持つべき機能・性能はもちろんのこと,視界をさえぎることのない最新のデザインが,魅力ある島根の景観づくりに大きく貢献していると評価されたものです。
これからもIHIインフラシステムは,「強さ」と「やさしさ」を両輪として,社会資本の整備に力を尽くしていきます。

天神川水門

左から3番目がIIS中国営業:安樂所長,中央が溝口島根県知事

 

製品・サービスに関する情報開示

IHIグループは,広く社会の皆さまにIHIグループをより身近に感じていただけるよう,テレビCM,新聞広告,ウェブサイトなどを通した各種媒体による発信を積極的に実施しています。このような施策にあたっては,事実に基づいた正確な情報発信のため,社内関連部署と連携し,お客さまなど関係する社外の皆さまにも理解をいただくとともに,著作権法や商標法といった関連法規・関連業界の規定に則った対応に努めています。また,定期的に効果測定を実施し,施策の改善に努めています。なお,2015年度において広告宣伝活動に関する関連法規違反に該当する事例の報告はありませんでした。

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