電子制御式タイミング注油システム
(DU-TLS / DU Timing Lubricating System)
DU-TLSは 当社が開発した2ストロークディーゼルエンジン用の新型シリンダ注油システムです。
従来のクロスヘッド式2ストロークエンジンの注油方式は、シリンダ内圧力と注油圧力のバランス差で注油を行っており、ピストンの位置とは関係ない位置で毎サイクル注油を行っていましたが、DU-TLSでは電子制御により注油タイミングと注油インターバルをコントロールすることでより効果的な注油ができるため、シリンダ注油量を最少にすることが可能です。
■注油タイミング
シリンダライナ注油孔位置をピストンが通過する時にシリンダ油を短時間に吐出します。
■注油量の制御方法
体積型注油器を使用することで1ショットに吐出するシリンダ注油量は一定とし、単位時間当りの注油頻度でトータルの注油量を制御します。(間欠注油)
■油膜の形成
リングパックにトラップされたシリンダ油が、ピストンの動きと共にライナ表面に広がり、油膜を形成します。
■モード選択機能
機関停止中には手動プライミングモードを、ターニング中にはターニングモードが選択できる機能があります。
本システムはシリンダライナを交換することなく、従来の蓄圧式注油装置を、電子制御式注油装置にレトロフィット可能です。
| 【DU-TLSの3つのメリット】 |
| 1.リングパック部へ注油することで、従来より摺動条件の改善が図れます。 |
| 2.注油タイミングおよび注油量制御により、従来より少ない注油量で運転可能です。 |
| 3.カムレバー式の採用で、緊急時には手動操作でのシリンダー注油が可能です。 |
| 基本構成 |
*当社では、1987年に「メカトロタイミング注油」と称し、注油タイミングの制御に着眼したシリンダー注油システムをIHIと共同で開発しましたが、当時は注油量の制御方法に欠点があり、十分な効果が実現できませんでした。
今回、当社が開発したDU Timing Lubricating System(DU-TLS)では、メカトロタイミング注油の欠点であった注油量の制御方法を変更することで、潤滑状態が改善され、従来より少ない注油量で同等の潤滑が達成されるため、シリンダ油消費量(船舶の運航費)の削減が可能になります。

