株式会社IHIアグリテック

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水中ノロウィルスのオゾンによる不活化

2009年1月27日
株式会社IHIシバウラ

ノロウィルスは、冬季を中心に乳幼児や高齢者の間で多発する感染性胃腸炎の主な原因物質として知られています。また、二枚貝(例えば、蠣(かき))に蓄積されたウィルスが十分な消毒がなされなかったために、感染した食品取扱者から汚染を受けた食品などを原因に食中毒が発生するなど、感染症、食中毒共に発生が増加してきています。ノロウィルスの場合、他の微生物などに比べて熱に強く、85℃で1分以上の加熱が必要とされています。

オゾンは強力な酸化力に起因する高い殺菌効果を有しており、多くの分野で利用が拡大(導入・設置例:病院製品案内)しています。これまで、ノロウィルスに対するオゾンの効果については、ウィルス試験の困難さなどから報告はあまりありませんでしたが、摂南大学 中室克彦教授のグループが、低濃度オゾン水による不活化効果に関する研究を実施し、不活化効果を確認したとの報告がなされました。


  • 対象ウィルス:臨床株のヒト糞便由来のノロウィルス
  • 初期オゾン水濃度:0.174mg/L
  • 不活化効果:99.9%不活化(30秒以内)

本研究報告の詳細につきましては、日本医療・環境オゾン研究会会報(Vol.15 No.4(2008))にてご確認ください。

なお、ノロウィルスを含めた食中毒に関する情報は、厚生労働省の以下HPにて確認することができます。
厚生労働省:食中毒に関する情報

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