オゾンリネン消毒庫に関する研究発表
2009年3月13日
株式会社IHIシバウラ
パシフィコ横浜(神奈川県横浜市西区)で開催された第24回日本環境感染学会(2009年2月28日)において、『オゾンによる病院寝具類消毒における各種材料でのガス浸透性に関する検討』と題し、ポスター発表を行ないました。
★発表演題:
オゾンによる病院寝具類消毒における各種材料でのガス浸透性に関する検討
★発表概要:
- 病院寝具類について(病院寝具類とは、病院寝具類の洗濯消毒の流れ)
- オゾンリネン消毒庫(試験装置概要、装置外形、配管フロー)
- オゾンによる消毒効果(基本的特性、各種細菌に対する消毒効果)
- オゾンガス浸透状況(フトン、シーツ、マットレス、タオル等)
新たに病院寝具類の消毒法として、オゾンの適用が始まりました。オゾンは、強力な殺菌力を持つと共に処理後は、酸素に戻る環境に優しい性質から利用が拡大しています。
今回は、オゾンガスによる対象物への浸透性に関する研究に関する発表を行ない、聴衆から多くの質疑をいただきました。
主な質疑応答は,以下のとおりです。
本オゾンガスは、処理対象物の内部まで十分に浸透するのか?
→ 処理対象物により内部への浸透性が異なりますが、条件を整えれば、消毒に必要なオゾンガスが浸透します。実際に適用の際には、処理対象物の種類、材質、形状等をご提示いただければ、個別に最適な処理方法をご提案いたします。
オゾンガス漏洩の心配は無いのか?
→ 実機の場合は、特殊高気密扉を採用すると共に、運転中は扉ロック機能により誤操作の心配もありません。また、万が一オゾン漏洩が発生した場合も、オゾンセンサーが検知し、自動的にオゾンを分解、装置が安全に停止いたします。
他の消毒方法との違いは何か?
→ 他消毒ガスとして、エチレンオキサイドガスやホルムアルデヒドガスがあります。病院寝具類に必要な消毒効果は、どのガスでも得られます。オゾンの特長としては、取り扱い易さ、処理時間の短縮、低コストなどの高い経済性などが挙げられます。
当社では、本講演での発表内容以外にも,これまで培ってきたオゾンに関する蓄積から、お客様のご要望に応じた最適なトータルソリューションをご提案できると考えております。ご興味を持たれた方は、ぜひ環境機器についてのお問合せ・資料請求よりお問合せください