IHI

株式会社IHI



プレスリリース

2012年度

宇宙ステーション補給機(HTV)などの宇宙機が大気圏に再突入する際のデータを収集する装置「i-Ball」を開発

-2012年6月26日-

 株式会社IHIの子会社である株式会社IHIエアロスペース(以下IA,社長:木内重基,所在地:東京都江東区)は,このたび,再突入データ収集装置「i-Ball」を開発しました。「i-Ball」は,HTVなどの宇宙機が大気圏へ再突入する際のデータを収集するための装置で,収集したデータは宇宙機の破壊現象の特定による安全性の向上や再突入機の設計のために役立てられることが期待されています。今回開発した「i-Ball」は,宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)に搭載される予定です。
 
 「i-Ball」は,宇宙機やロケットとともに大気圏に再突入し,搭載されているカメラにより,宇宙機やロケットが大気圏に突入する際の燃え尽きる状況を撮影します。また,「i-Ball」には,様々なセンサも搭載されており,宇宙機が大気圏に突入する際の温度や加速度などのデータや,燃え尽きずに海面に着水する宇宙機の部品の位置などの情報収集を行います。

 宇宙機などが大気圏に再突入する際,耐熱性の高い部品などは燃え残り,部品の一部が海上に落下します。これまでは部品の落下位置が正確に把握できなかったので,安全確保のために航空機や船舶の立ち入りを広範囲にわたり制限していました。「i-Ball」で落下位置などのデータを収集することにより,より正確な落下位置を把握することが可能となります。

 IAでは,1980年から帰還システムの開発を行っており,これまでに宇宙航空研究開発機構殿(以下,JAXA)と協力し,様々なプロジェクトに携わってきました。2010年6月に小惑星イトカワからの帰還を果たした「MUSES-C(はやぶさ)」の再突入カプセルもJAXAに協力し,IAが開発・設計・製造を行い,世界初となる小惑星からのサンプルリターンを達成しました。

 IAでは,今後もJAXAに協力し,大気圏への再突入システムの研究開発を進めていきます。


宇宙ステーション補給機(HTV)などの宇宙機が大気圏に再突入する際のデータを収集する装置「i-Ball」を開発