IHI

株式会社IHI



プレスリリース

2014年度

潤滑油を一切使用しない水潤滑式オイルフリースクリューコンプレッサー「GPシリーズ」のモデルチェンジ機を発売 ~お客さまニーズ(省エネ・省メンテナンス・オイルフリー)に合わせたメリット提案を加速~

-2014年11月20日-

 IHIは、このたび、食品や医薬品・素材など、オイル混入がないクリーンなエアーを必要とする工場を中心に需要が増えている水潤滑式オイルフリースクリューコンプレッサー「GPシリーズ」のモデルチェンジ機(モーター出力22kW・37kW、インバーター搭載機)を開発し、今冬より販売を開始します。

 「GPシリーズ」は、圧縮部の潤滑・シール・冷却材として水を使用することで、高い圧縮効率を実現した、環境に優しく低ライフサイクルコストの画期的なコンプレッサーです。
また、圧縮空気をドライヤで冷却する際に出るドレン(凝縮した空気中の水分)が純水に近い性質を持つことに着目し、これを循環水に再利用することで機内の水質を純水に近い状態に近づける、特許「大気水分利用システム」を取得しており、特別な水質管理をせずに一般的な水道水をそのままコンプレッサーに使用できる独自の機構を採用し、省メンテナンスを実現しています。
 今回のモデルチェンジ機では、従来機が持つメリットに加え、下記の改良を加えています。


 
高効率のPMモーターと、モーターとエアエンド(圧縮機構部)の接続に直結駆動方式を採用し、省エネルギーを実現。また、22kWで5.71%、37kWで1.64%空気量増量を実現しています。さらに、インバーターの搭載により、必要な空気量(負荷率)に応じてモーターの回転数を変更する圧力一定制御が可能であり、負荷変動の多いお客さまでも最適な消費電力で運転することが可能です。

 
冷却ファンにもインバーター駆動を採用。負荷率や外気温に合わせてファンのモーター回転数を制御して消費動力を削減。補機動力まで含めたパッケージ全体での省エネルギーを実現しました。

 
冷却ファンに低騒音のプラグファンを採用。また、エンクロージャーの設計も見直したことにより、従来モデルと比較して低騒音化を実現。より環境に優しくなりました。
制御パネルに4.3インチカラータッチパネルを採用。多彩な機能と視覚性向上でより使いやすい機械になりました。
冷却効率に優れた新型クーラーを開発し、周囲温度45℃まで運転継続可能となりました。(※1)

 
 圧縮部に潤滑油を使用する給油式スクリューコンプレッサーでは、圧縮空気にコンプレッサーオイルや、オイルを含んだドレンが混入してしまうリスクがあり、空気配管上にオイルミストや臭気を除去するためのフィルターの設置が必須でしたが、「GPシリーズ」は機内に潤滑油を一切使用していないため、フィルターの設置が不要となり、圧縮空気のフィルター通過時の圧力損失を抑えることができます。また、圧力損失がなくなることで、コンプレッサーの設定圧力を下げることが可能となり、無駄な圧縮エネルギーをカットし、消費電力を削減することができます。(設定圧力0.1MPaG低減で約7%の消費電力削減)。また、オイルに関わるメンテナンス費用や管理の手間を省くことができ、メンテナンスコスト低減や現場環境の向上も実現できます。
 また、圧縮部に潤滑材を使用しないドライ式オイルフリースクリューコンプレッサーの場合、オイルフリーエアーが吐出できるものの、シール・冷却ができないために効率が悪く、給油式と比較して増エネになる問題がありましたが、「GPシリーズ」は潤滑材に水を使用し、等温圧縮に近づけることで高効率を実現しており、同じ一段圧縮のドライ式と比較すると空気量を最大で約48%多く吐出することができ、大きな省エネ効果を得ることができます。また、二段圧縮のドライ式と比較した場合、「GPシリーズ」は一段圧縮機であり、部品点数が少ないため、メンテナンスコストを大幅に削減できるというメリットがあります。

 コンプレッサーはエアシリンダーや計装機器の駆動源、エアーブラスト、塗装など、あらゆる工場で圧縮空気を生み出すために使われています。用途の多様性から一般的に工場の消費電力においてコンプレッサーの消費電力が占める割合は20~30%と言われており、エネルギー使用の合理化に関する規制強化を受け、コンプレッサーの省エネは工場の大変重要な課題となっています。また、環境認証ISO14001を取得する工場が増え、環境に優しいコンプレッサーを求めるニーズも年々強まっています。特に環境や品質に厳しいといわれる食品メーカーでは食品認証FSSC22000を取得する流れが進んでおり、潤滑油を使うコンプレッサーの使用自体が規制される中で、潤滑油を一切使用していない「GPシリーズ」を求めるニーズがますます強くなっています。

 IHIでは、食品や、医薬品、素材などのオイルフリー需要の多い工場を中心に、「GPシリーズ」の特長である省エネ、省メンテナンス、オイルフリーのメリット提案をいっそう強化し、より多くのお客さまに使い勝手の良い水潤滑式オイルフリースクリューコンプレッサーをお届けすることで、地球環境負荷の低減に引続き貢献してまいります。

※1:周囲環境40℃以上での運転には条件が付きます。

≪概略仕様≫
型式:GP22CSA-DV
公称出力:22kW
吐出空気量:1.0~3.7m3/min(吐出圧力:0.69MPaG時)

型式:GP37CSA-DV
公称出力:37kW
吐出空気量:1.8~6.2m3/min(吐出圧力:0.69MPaG時)

GP37CSA-DV (試作機)

画像:GP37CSA-DV (試作機)