IHI

株式会社IHI



プレスリリース

2015年度

災害時の人命救助 モデルチェンジ型津波救命艇を開発 ~スレッド試験(衝突試験)で安全性を検証~

-2015年11月11日-

 株式会社IHI(所在地:東京都江東区,社長:斎藤保,以下「IHI」)は,安全性の強化と,海上避難生活への配慮を最大限に追求した,モデルチェンジ型津波救命艇を開発しました。このたび,国土交通省海事局による「津波救命艇ガイドライン」の基準を満たし,一般財団法人 日本舶用品検定協会から原型承認を取得した試作艇が完成しました。

災害時の人命救助 モデルチェンジ型津波救命艇を開

 
 津波救命艇は津波襲来時に浮揚して安全に避難するためのものです。津波警報が発令されると,高台への避難を第一に考えなければなりませんが,近くに高台が無い場合や,急いで避難することが難しい子どもや高齢者がいる状況で,素早い避難を可能にするのが津波救命艇です。IHIは2013年に日本で初めて津波救命艇の原型承認を取得し,その後今日まで,全国各地からの受注実績を積み重ねてきました。

 モデルチェンジ型津波救命艇は,お客さまの声を最大限に反映して,従来の特徴はそのままに,安全性の強化と海上避難生活への配慮を最大限に追求して開発されました。安全性強化対策として,シートベルトを新規開発しました。新しい津波救命艇専用のシートベルトは装着が容易であり,体全体をホールドできる形状となっています。また,スレッド試験(衝突試験)を実施し,シートベルトと座席の総合的機能・安全性を検証しました。
 海上避難生活への配慮としては,居住性を改善しました。個室であるユーティリティルームを新設し,乗員のプライバシーを確保できるようにしました。また,艇内の採光窓の数を4割増加させ,閉鎖的空間を緩和するように工夫しました。

 IHIグループは,津波救命艇のみならず,超高密度気象観測システムの「POTEKA」や全自動消火システムなどの防災関連製品の納入実績を多数有しています。今後も,社会基盤・エネルギー基盤を支える企業として,災害支援事業をより一層推進していきます。

主な仕様

サイズ L9.5m×W3.5m×H3.0m(緩衝材含む)
重量 満載時 6.8トン,空載時 4.7トン
喫水 満載時 0.57m,空載時 0.46m
最大搭載人員   25名
主要搭載設備   可搬式LEDランタン,衛星EPIRBなど

※非常用位置指示無線標識装置,船舶の遭難時に無線信号(遭難信号)を発信する装置。