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特集:夢の実現者たち Vol.1

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IHIには若手にチャレンジさせる企業風土がある

2023 年に建国100周年を迎えるトルコ。さまざまな分野で成長を目指す「Vision 2023」を国策に掲げています。そのVision 2023において、「最初の完成物のひとつになる」とエルドアン大統領が語ったのが、IHIが施工した『イズミット湾横断橋』。全長は2682m、トルコでは最大、世界でも第4位(2016年6月の開通時点)の長さを誇る吊り橋です。

菊地博満さんがこの国家規模のプロジェクトに参加したのは、2012年3月のこと。当時は入社1年目で、「正直、若手社員の自分には関係がない仕事」だと思っていたそう。
一方で、「IHIには若手に挑戦をさせる風土があります。今考えると、それも自分が選ばれた一因かもしれないです」とも振り返ります。

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入社1年目の菊地さん。当初は「海外での生活は大丈夫なのか」など、不安だけがよぎりました。しかし、すぐに「やってやろう」という気持ちが湧いてきたのだとか。

「そもそも、IHIに入社した動機は、いずれは海外で仕事をしたかったから。そして、自分の手で橋を作りたかったから。そう考えると、入社時の目標が叶えられるチャンス。ただ、想定よりかなり早かったですけどね(笑)」

「技術の継承」という役割を担う、海外での長大橋建設プロジェクト

プロジェクト配属後、最初の2年間は、東京での勤務。主塔の架設において使用する設備の構造解析や、検査路や配管といった吊橋に設置される付属物の設計などを担当することに。実際にトルコへと赴いたのは、2014年1月から。主な業務は、東京で設計した部材の製作や吊り橋への取り付けなどの施工管理でした。

「最初にイズミット湾の架設現場を見たときは、これほどまでに長い距離に橋が架かるのか、と思いましたね」

そこは、千里の道も一歩から。

「自分が携わる工程だけは、責任を持って品質水準と工期を守ることを胸に誓い、職務に励みました。もちろん私だけに限らず、このプロジェクトに携わったひとりひとりが、絶対に架ける、というプライドを持って自分の業務を手掛けていたと思います」

その言葉には、ピーク時に1200名以上が従事した現場のなかで、若手ながら「自分が『イズミット湾横断橋』をかけるんだ」といった、菊地さんの強い信念が感じられました。

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実際に現地で働き始めて驚いたのは、トルコ人の間でIHIの知名度が高かったこと。
「IHIで橋を架けに来ている、と言えば、大抵の人が、『それはすごい!』と好意的に受け取ってくれました」
実は、IHIとトルコの関係は古く、1974年・1998年には新・旧ゴールデン・ホーン橋を、1988年には第2ボスポラス橋を建設。これらは、IHIが造った橋として広く認知されています。

「先輩方が築いてくれた歴史が誇らしかった。同時に、自分がやっている仕事も、トルコの発展に貢献できるものだと胸を張って言えます」

海外で橋を架けることは、IHIひいては日本の技術をその国に継承するという役割でもある、ということを感じたそうです。

全社一丸となり、得意分野を活かして逆境を跳ね返す

工事は順風満帆というわけではありませんでした。事故による工期の遅れも発生。その難局を、原子力やプラントといった他事業部門からも現地へ長期に渡って応援に来てもらい、IHIの総力を結集して乗り越えました。最終的に2016年6月30日の開通を厳守することになったのですが、桁の直下吊り架設が始まったのが3月23日、そこから1カ月で桁を架け終わり、さらに約2カ月で開通までこぎつけました。これは、過去の吊橋工事と比較しても考えられないスピード。品質や施工管理において高い技術力を持つ、IHIだからできたことだと自負しています」

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今回のイズミット湾横断橋は、設計から基礎の設置、架設までをIHI一社で行いました。菊地さんは「一社でこれだけの規模の橋ができることを証明できたのは、強みになると思います」と一言。

もちろん、それだけに苦労も少なくありませんでした。「楽しいと言えることはほとんど無かったですね(笑)。納期やトラブルを含めて、とにかく大変でした」と正直に話す菊地さん。そして、「このプロジェクトで苦しいことを経験できたから、これからの仕事における困難も乗り越えられるはず」と続けました。

必要なところに橋を架ける。それがIHIの使命

2016年の6月30日に行われた開通式。「初めて建設現場を見た3年前には、本当にこんな所に橋が架かるのかと思いました。その場所に橋を架けたという充実感に満たされました」と菊地さんは振り返ります。「やって良かった」と思えた瞬間でもありました。

「橋が架かることで地域の暮らしは豊かになる。社会に貢献できる仕事だと思っています」と菊地さん。その言葉通り、以前は車やフェリーで60分かかっていた移動は、イズミット湾横断橋開通により、たった6分に短縮されました。この橋を含めた全長420kmの高速道路が完成すれば、イスタンブルとトルコ第3の都市イズミル間の車での移動は、最大10時間から3.5時間へと大幅に短縮されることになります。

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「私たちの仕事の本質は、橋を必要としているところに架けること。将来的には、国内や海外といった垣根もなくなるのではないでしょうか」

その言葉からは、入社後1年も経たないうちに海外での大プロジェクトに携わったことによって鍛えられた自信が垣間見えました。菊地さんは今年で30歳。グローバルな視点を持った人材が、次世代のIHIを支えていきます。

プロフィール

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菊地 博満(きくち ひろみつ)

2011年4月IHI入社。
 子会社であるIHIインフラシステム(IIS)、技術本部橋梁設計部に配属。
2012年4月海外PJ室IZMITプロジェクト部異動、2014年1月にトルコへと赴任。
 主塔の架設設備の構造解析や検査路等の付属物の設計、製作・施工管理をはじめ、吊り橋部の隣接桁(トランジションスパン桁)の架設設備の設計や桁架設・架設設備解体等の施工計画、ケーブル架設時のサグ(形状)調整業務などに携わる。
2016年9月より、堺工場製造部外業課に配属。主に国内の橋や水門工事の工場塗装管理業務を担当している。

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