2003年5月9日、内之浦宇宙観測所からM-Vロケット5号機によって打ち上げられたはやぶさは、2005年9月には地球から約3億km離れた小惑星イトカワに到着。しかし燃料漏れから姿勢制御、通信制御とも不能となり、約2か月間行方不明となりました。その後、トラブル続きで満身創痍となりながらも2010年6月13日、地球に再突入、はやぶさ本体は燃え尽きるも、小惑星イトカワのサンプルを収納したカプセルは無事帰還しました。はやぶさプロジェクトは、JAXAが計画・実施した取組です。さまざまな世界初のミッションを達成しましたが、技術的には、小惑星イトカワを探査し、着陸してサンプルを採集するサンプルリターン、状況を分析して自らの判断で航行する自律誘導航行、イオンエンジンによる長期惑星間航行、惑星間軌道から直接地球大気圏に再突入するリエントリー、という成果が確認できました。ここでは、JAXAの依頼でIHIエアロスペースが担当した3つの装置とそれを開発した技術者を紹介しましょう。仕事に取組む姿勢、意識、やり甲斐などなど、宇宙に挑む技術者たちの姿に迫ってみたいと思います。