






大学1年の時から日本語の勉強を始めました。最初は「平仮名文字ってカワイイ」といった、ホンのちょっとしたきっかけだったのですが、勉強するうちに「もっと日本のことを知りたい」と興味が深まっていったのです。そこで、大学3年の時にワーキングホリデーで1年間、日本へ留学。その後、いったん韓国へ帰国したものの「まだ勉強し足りない」と思い、交換留学制度を利用して再び1年間、日本へ留学しました。そして、就職の時期。せっかく、これだけ日本のことを勉強したのだから、日本の企業で働きたいと考えていました。ところが、その頃はまだ海外の学生を採用する日本企業は少なく、なかなか思うように就職活動は進みません。そうした中、IHIが韓国で新卒採用活動を行うという話が飛び込んできました。当時、この話題は新聞などのメディアでも大きく取り上げられるほど注目され、私も「ぜひ入社したい」とすぐさま応募したのです。結果、念願かなって採用されることに。両親も、日本企業で働く私の決断に賛成してくれて、IHIの人事部長が韓国で懇親会を開いた時には「良い会社に入ったね」と祝福してくれました。

配属された横浜事業所で、工場の人事担当や新入社員の教育・研修、あるいは学校訪問や面接試験への対応といった採用関連業務など、さまざまな仕事を受け持っています。しかも、いずれも補佐的なものではなく、私が主体的に携わる業務ばかりです。入社する前、日本の友人から「IHIはとても歴史のある会社」と聞いていました。だから「年功序列が厳しくて、若い人にあまり責任ある仕事は任されないのかも」と想像していたのですが、実際は正反対。私のようなキャリアが浅い社員にも重要な役割が与えられるし、仕事に対する提案も求められる。それがIHIのカルチャーなのです。たとえば入社2年目にして私は、横浜事業所の工場で働く現業系新入社員の採用活動や教育担当を全般的に任されました。どのような研修を行うのか、その企画から実施までをトータルに手がけました。もちろん、わからないことがあれば上司が丁寧に教えてくれますが、基本的には私の意志が尊重されます。自分が企画した研修を受けた新入社員たちから「とてもためになりました」と感謝の言葉をもらった時には、嬉しかったし自信にもなりました。同時に、グローバル社員だからといって特別扱いせず、他の日本人の社員と全く変わりないフィールドを与えてくれるIHIの風土にも感謝しています。

先ほど、IHIでは若い社員にも重要な仕事を任せてくれると言いました。でも、だからといって早くから成果ばかりを求められる訳ではありません。教育制度は充実していますし、フォロー体制も整っています。社員のポテンシャルを重視しながら、入社後にしっかり育てようとしてくれる。会社と共に成長したいと考える人にとって、IHIは理想的な職場なのではないでしょうか。さらに言えば、育児休業制度や職場復帰後の時短勤務制度なども整備されているので、長く働きたい女性にとっても最適な環境だと思います。こうした点は、入社前にはわからなかった、良い意味での「イメージギャップ」なのかもしれません。ちなみに、私は日本語検定の資格を持っているのですが、それでも社外へメールを送る際、失礼のない「ビジネス日本語」を書くのに苦労しました。話し言葉と書く文章は違う。これも、入社するまでわからなかったイメージギャップですね。逆にいえば、日本で働いて感じたギャップはこの程度で、大きく期待を裏切られたことはない。それは断言できます。
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