国土交通省のCO2削減技術開発事業に
「小型デュエルフューエルディーゼル機関開発」選定
新潟原動機(以下NPS、社長:馬場五郎、本社:東京都中央区)は、国土交通省の平成21年度「船舶からのCO2削減技術開発支援事業」の補助対象事業として「小型Dual
Fuel (DF) ディーゼル機関開発」へ取組みます。
(1)開発事業選定の経緯
NPSはガスエンジンメーカーとして陸用では既にDFディーゼルエンジンの実績が豊富にあります。こうした技術的蓄積のうえで今回、DFディーゼル機関開発を国土交通省の船舶からのCO2削減技術開発事業として応募、評価部会により5月に選定されました。
(2)DFディーゼル機関の現状
DFディーゼル機関は欧州メーカが既に開発し、大型LNG(液化天然ガス)タンカー用主機関としての実績がありますが、一般商船ではまだ実績はありません。
(3)開発機関の概要
開発する機関の対象は燃料タンク(ガス)の確保ができる内航船向けがメインとなり、馬力では1万馬力までの中速エンジンの製造を目指しています。負荷変動に強いエンジンには火花点火よりも石油点火が適しており、火種は石油で1~2%、残りはガス。ガスが無いときは100%石油を使用します。これにより、従来のディーゼルエンジンに比べCO2を15%程度削減する目標を設定しています。
ガス使用による安全性確保のためにガスラインの二重化、ガス漏れ検知等にも配慮した設計になります。
(4)開発スケジュール予定
平成21年度:検討、試験装置、部品設計、予備試験(一部)
平成22年度~23年度:試験機
平成24年度:総合試験
NPSは環境にやさしく、エネルギー効率の良い製品つくりのため、技術開発を更に推し進めてゆきます。
以 上
【お問い合わせ先】
新潟原動機株式会社 企業情報グループ 福澤(TEL:03-6214-2812)