物流システム事例:農業組合法人 きのこ屋

IHI

株式会社IHI

流通・食品
「品質管理」と「省力化」を支援するAGV、IHI自動倉庫システム。 農業組合法人 きのこ屋[長野]

農業組合法人 きのこ屋

長野県中野市のえのき茸生産高は全国の約40%を占めています。農事組合法人きのこ屋では、世界初の全自動システムによるえのき茸栽培方式を採用し、生産量を落とす事なく、従来の1/3の従業員数での運営を実現しました。40年来の地場産業としての未来を見据え、新しい技術の研究と新技術の導入を積極的に行っています。

概要

きのこ屋では少人数での量産を実現するため、労働力は出荷工程など最終的な製品の「品質チェック」に関わる事に集中させ、運搬などのルーティン業務にはAGFを導入しました。これにより、「品質の向上」、「省力化」と「生産量の確保」が実現しました。また、自動倉庫を設置した事により、出荷前の製品を省スペースで「安全」かつ「最適な状態」で一時保管可能になりました。

導入目的

  • 省力化
  • 品質管理及び 雑菌の排除
  • 生産量の確保

導入効果

  • 従業員数が従来の約1/3で運営可能
  • 節電も実現
  • 異物混入が限りなく0に
  • 生産量の確保

お客様の声

  • 労働力は出荷工程など最終的な製品の「品質チェック」に関わる事に集中させ、運搬などのルーティン業務はAGFおよび自動倉庫を導入しました。これに より、「品質の向上」、「省力化」と「生産量の確保」が実現しました。
  • AGF導入によって、各保管工程で室内の照明を落としたまま作業する事ができ、節電も実現できました。
  • 工程の中には、湿度100%の初期芽出室もありますが、AGFの導入で人の手を使わずに運搬が可能なため、えのき茸にとって最適な環境が実現できています。
  • 自動倉庫では「製品の管理」と「使用済培地の一時保管」を同時に行うことで、より効率的な業務が実現しました。

システム概要

AGF/無人フォークリフト

型式:
磁気誘導式無人フォークリフト
搬送物荷姿寸法:
Mx900×My1450×Mz3040(栽培棚2段積で保管)
搬送重量:
Max.1600kg(栽培棚1段積)
走行機能:
前進、後進、スピンターン
走行速度:
Max.60m/min
最大揚高:
1000m
移載装置:
フォーク 搬送中の荷くずれ防止用サイドクランプ機構付
運転方式:
コンピュータオンライン、手動運転
使用環境条件 芽出室内:
温度 14℃以下、湿度 95~100%
使用環境条件 前室:
温湿度とも成行き
物流フロー
●複数のAGFが制御され行き交うフロア

●複数のAGFが制御され行き交うフロア

●ラックを培養工程へ運ぶAGF

●ラックを培養工程へ運ぶAGF

●培養室全体を管理するAGF

●培養室全体を管理するAGF

●暗闇で湿度100%の初期芽出室での作業を行うAGF

●暗闇で湿度100%の初期芽出室での作業を行うAGF

●自動運転モニター

●自動運転モニター

●製品(左)、使用済培地(右)をパレットへ積付するロボット

●製品(左)、使用済培地(右)をパレットへ積付するロボット

●高い位置の積み降ろし

●高い位置の積み降ろし

●自動倉庫クレーン

●自動倉庫クレーン