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航空・宇宙・防衛 化学系

苅部結菜

航空宇宙事業本部 整備事業部
部品修理部 修理技術開発グループ
2011年入社
理工学研究科 開放環境科学専攻 修了

苅部結菜

ジェットエンジンを甦らせる、表面処理技術のスペシャリストになる。

苅部結菜

飛行の安全を支えるのは、高精度な表面処理技術。

ジェットエンジンの修理における表面処理(洗浄・めっき・接着・塗装)技術の開発と整備スタッフの技術支援を行っている部署の中で、私は主にめっき技術を担当しています。現場が作業を行ううえで問題が起こった時の原因追究、改善対策の立案、または修理の手順書作成などに取り組んでいます。
毎分2万回転以上、燃焼温度1,500℃という、金属が保有する性質だけでは耐えられない過酷な条件下で、ジェットエンジンの耐食性・耐摩耗性を維持するために必要なのがめっき処理です。ひとつ間違えば大事故の原因になる場合もあるため、求められる加工処理の精度は非常にシビア。部品の摩耗具合に応じて膜厚0.05〜0.1mmのめっき処理を施します。また、オーバーホールのため工場に搬入されるエンジンは、飛行時間も汚れ具合も違えば、酸化物の被膜の付き具合など目に見えないレベルでの表面状況も全然違います。まったく同じに見えても、1個1個の部品の表面状況に応じた処理を施さないと安定した品質を保てないのが、表面処理技術の面白いところ。現場の整備スタッフの経験と自分の知識を組み合わせて問題を解決していくプロセスが、この仕事の魅力ですね。

人とのつながりを大切にして、現場を動かすという責任とやりがい。

現場である瑞穂工場における私の位置づけは、生産スタッフではなく生産技術スタッフです。現場をスムーズに稼働させるための技術的な支援を行い、何か不具合が起きた時には問題を解決する大切な役割を担っています。スタッフに指示を出す立場にあるため、的確な判断と決断力が求められるうえ、自分が出した指示に対する責任もあります。大きなプレシャーを感じることもありますが、現場スタッフが私を頼りにしてくれるのを感じた時は素直にうれしいですね。
また、自分の仕事領域以外でも支援に努め、一方で、私が困っている時には助けてくれるという協力体制の中で、現場スタッフをはじめ人とのつながりを大切にするよう常に心がけています。人間関係を活かして働ける職に就きたかった私にとって、現場だけではなくさまざまな部署や立場の人とつながりが持てる生産技術の仕事は、非常にやりがいを感じられるものです。

苅部結菜

苅部結菜

技術水準の向上に努め、世界一のオーバーホール工場へ。

生産技術スタッフにとって現場は何より大切な場所。私の目標のひとつは、この瑞穂工場を「世界一のオーバーホール工場」にすること。そのためにも、日本国内の現場はもとより、世界の現場の技術を見て学び、瑞穂工場の技術水準向上に貢献したいと考えています。その一環として、技術開発本部と連携し、工期の短縮や修理精度の向上を目的とした修理工程の改善取り組みも始めました。
さらに、私個人としての目標は、表面処理技術のスペシャリストになること。めっき処理の技術はもちろん、めっき処理以外の技術も積極的に身につけ、瑞穂工場に欠かせない存在になりたいと考えています。私たちの仕事は現場があってこそ。仕事に限らず何をやるにしても、人についてきてもらうには、まず自分が情熱を持って取り組むことが大切です。現場と力を合わせ、世界一の瑞穂工場を本気でつくっていきます。

就活中の学生へのメッセージ

私は化学専攻でしたが、化学メーカーに限らずいろいろなメーカーを見て回りました。だからこそIHIに出会え、やりたい仕事に就くことができたと思っています。とにかく自分の目で見ることが大切です。就職活動中は、ぜひいろいろなことに興味を持ってください。そして、納得できるまで行動してください。あとは自分が納得して決断するだけです。自分がやりたいと思って行動したことに、無駄なことは何ひとつないと思います。

苅部結菜

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