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資源・エネルギー・環境 化学系

李賀

エネルギー・プラントセクター
エンジニアリングセンター 燃焼技術部
2009年入社
国際開発工学科 卒

李賀

世界が待ち望む、環境に優しくて高効率な発電所を納めるために。

李賀

火力発電所を安全に稼働させる燃焼機器を設計・開発。

火力発電所は大きく分けると次の3つのパートで構成されています。燃料を燃焼させ水を蒸発させるボイラー、蒸気で回転する蒸気タービン(熱エネルギーを回転エネルギーに変換)、蒸気タービンによって駆動・発電する発電機です。私が担当するのはボイラーに設置される燃焼機器の設計・開発で、燃料を燃焼させるバーナーに携わっています。近年は、環境問題への関心の高まりから、窒素酸化物(NOx)生成量を削減する低NOx燃焼法や、化石燃料に替わる代替燃料としてCO2削減にも貢献するバイオマス燃料などに対応する新しい燃焼機器の開発に力を入れています。
より高効率かつ高度な燃焼方法を実現するバーナーが求められる一方で、火力発電所を安全かつ効率良く稼働させる機能として常に求められるのがバーナーの安定運転です。この安定運転の維持を実現することが燃焼機器設計の重要なところであり、私たちの担う大切な役割でもあります。天然ガス・石油・石炭など各燃料に応じて、バーナーの安定運転を実現することが私の仕事です。

設計から製造・メンテナンスまで、すべてに関わる中でやりがいと成長を実感。

この仕事の魅力は、設計業務で終わることなく、製造・運用・保修まで、一連のプラント業務のすべてに関われること。設計したバーナーは、工場で品質管理を行い、完成状態を確認してお客様に引き渡します。さらに、引き渡し後の定期的な点検・メンテナンスから、万が一、不具合が出た場合は修理・改善の提案まですべてを担当します。自分が設計したものが製造される過程はもちろん、お客様にどのように使われ、どのように次へ活かされていくのか、製品のライフサイクルを1から10まで見ることができるため、お客様に対する責任感も自然と生まれ、仕事のやりがいや、自身の成長をより一層実感することができます。設計というとひたすら図面と向き合うイメージがあるかもしれませんが、お客様との信頼関係が大切であり、人とのコミュニケーションが好きな人に向いている業務だと思います。

李賀

李賀

環境問題やエネルギー問題にも配慮した新しい技術を世界に広めたい。

IHIのようにボイラーを設計・製造できるメーカーは意外と少なく、世界的にも数社しかありません。ボイラー自体は各社それぞれに特徴があり、IHI製は信頼性が高く、丈夫で長持ちするという評価が一般的です。また、バイオマス燃料やオイルコークスを燃焼できる高効率な燃焼バーナーでは特許を取得しています。競合他社と比べても優位な製品を提供でき、お客様の信頼が得ています。今後は、褐炭(かったん)や、亜瀝青炭(あれきせいたん)など埋蔵量が多く未利用な燃料に対応し、深刻なエネルギー問題を抱える新興国においても、環境に優しい電力を安定供給できる高効率な発電所を実現していきたいと考えています。高い技術力と信頼性を誇るIHIで、環境問題やエネルギー問題にも配慮した新しい技術を世界に広げていくことが、私の夢です。

就活中の学生へのメッセージ

後輩から「今の研究は会社で活かせますか?」という質問をよく受けますが、研究をそのまま仕事にすることは、難しいと言わざるを得ません。それよりも大切なのは、これから自分がどういう仕事をやりたいかを確認すること。いくら就職が厳しい時代でも、自分がやりたいと思えない仕事では、やる気も出なければ成長もできません。まずは、志望する会社の情報を入手して徹底的に調査し、先輩・知人の話をよく聞いて、その事業が自分のやりたいことと合っているかをしっかり見極めることが重要だと思います。

李賀

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