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産業システム・汎用機械 機械・航空系

久保あゆみ

車両過給機セクター
技術統括センター 開発部
2012年入社
航空宇宙工学専攻 修了

久保あゆみ

世界が認めるターボ技術の新しい可能性を追究する。

久保あゆみ

ターボ内部の熱流体解析で、新製品の開発に貢献。

私は、車両過給機セクターで開発段階の製品の熱流体解析を担当しています。稼働時に高速で回転するターボチャージャーは非常に高温となり、950℃にまで達するうえ、加速・減速の繰り返しで回転数が変動するという状況下において、内部の空気がどのように流れるかを解析し、ひずみの集中によって壊れやすい部分がないか、エンジンに載せた時に求める性能を発揮できるかなどを評価しています。人の命を乗せて走る自動車において、安全性は非常に重要なポイントです。製品の品質・性能向上を追究するだけでなく、事故やトラブルになり得る要素を市場に出る前に発見しなければなりません。IHIのターボチャージャーは、国内外を問わず多数のメーカーにも採用されているため、安全面における責任の重大さは常に意識して業務に取り組んでいます。
自動車は新製品のサイクルが早く、私たちの開発スパンも必然的に短くなります。そのためスケジュール管理など厳しい部分もありますが、自分が開発に携わった自動車を街で見かけるなど、仕事の成果を身近に感じられるところに魅力とやりがいを感じています。

気軽に相談できる職場で実感したのは、自分の知識を磨くことを怠らない姿勢。

入社して半年ほど経った頃に、開発中の新製品の性能評価を依頼されたことがありました。学生時代は航空エンジンの研究が中心で、ターボチャージャーはほとんど未知の領域だったため、まず構造を理解することから始め、わからないことはどんどん質問しました。大きなプレッシャーを感じながらも業務を進められたのは、上司・先輩・同僚など周囲の人たちの支えがあったからです。みんなに声をかけるとすぐに集まってくれたり、普段から仕事でも自由に発言できるなど、気軽に相談しやすい環境に助けられました。その時の経験から実感したのは、専門的な知識を身につけるためには常に勉強する姿勢が大切なこと。仕事の合間に論文や専門書に目を通したり、帰宅後に勉強したり、自分の知識を磨くことを怠らない人ばかりの職場で、私は毎日、刺激を受けています。

久保あゆみ

久保あゆみ

新しい製品開発を通じて、人々の生活を楽しくするきっかけになりたい。

世の中が求める新しいモノを開発し、より豊かな社会づくりに貢献していきたいという想いが私にはあります。現在関わっているターボチャージャーも環境負荷を小さくすることに貢献しています。例えば2000ccのエンジン出力が必要な場合、1600ccのエンジンにターボチャージャーを搭載することで同程度の出力が得られるため、エンジンを小さくできるからです。環境配慮というと、日本では電気自動車やハイブリッドカーに話題が集まりがちですが、環境意識の高い欧州ではターボチャージャー付エンジンは広く浸透しています。
環境問題に貢献する意味でも、より低コストかつ高品質で魅力あるターボチャージャーの開発に今後も力を注ぎ、世界を見据えながら新しい可能性を追究していきたいと思います。そして、自分の開発した製品が環境負荷低減に貢献し、ターボチャージャーというモノづくりを通して、人々の生活を楽しくするきっかけになれたら、こんなに幸せなことはありません。

就活中の学生へのメッセージ

私の場合、博士号を取得して研究職をめざす道もありましたが、自分の仕事を目に見える形で実感したいという気持ちが強く、IHIを選びました。就活ではいろいろと悩むことが多いと思います。まわりの人たちからもいろいろ言われると思います。でも、働くのは自分であり、最後に決断をするのも自分です。自分自身を振り返る良い機会でもあるので、何がしたいのか、何のために働くのか、一度しっかり考えて取り組むことが良い結果につながると思います。

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