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社会基盤・海洋 金属・材料系

田部井康

海洋・鉄構セクター
愛知工場 製造部
アルミ工作グループ 2010年入社
工学研究科 材料科学専攻 修了

田部井康

海洋天然ガス資源の開発で、世界のエネルギー問題に貢献。

田部井康

FLNG事業の要となるSPB®タンク建造計画を担当。

愛知工場では主に、船舶やドリルシップの改造、大型の海洋構造物を扱っています。その中でも海洋・鉄構セクターでは、新規事業としてFLNG(天然ガスを洋上で液化し、貯蔵・積出できる浮体設備)事業を進めており、私はアルミSPB®タンク(IHI独自開発によるLNG運搬用タンク)建造の計画業務を担当しています。
製造するタンクは約40m×40m×25mという巨大なサイズのため、部分的に工場内で組み立てたものを屋外で組み合わせていく工程になります。どの順番でどこから組んでいくのが最も効率的かを踏まえ計画するのが私の仕事です。特に今回は新規事業なので、ほとんどの計画がゼロからの出発。タンク建造用設備の設計構想から設備の導入、それを使用した建造計画まで、すべてに自分の意志が反映される面白さがあります。FLNG事業の要であるため不安がないと言えば嘘になりますが、責任ある仕事を任せてもらっているというやりがいや満足感は非常に大きいですね。

入社後初の大仕事は溶接ロボットの導入計画。

SPB®タンク建造ラインを計画するうえでひとつの大きな山場となったのが、作業をオートメーション化する溶接ロボットの導入です。FLNGは洋上で出荷するため、SPB®タンクは浮体にピッタリ納まるサイズが理想。よって、お客様が要望するサイズに合わせ、大小さまざまなサイズのタンク製造に対応できるよう溶接ロボットを計画する必要があります。しかし、ロボットは人間と違って一定の動作制限があるため、溶接が難しい部分が出るなど非常に悩みました。さらに、溶接ロボットの発注をメーカーとやりとりする際には、私自身の溶接や機械に関する知識が乏しかったため、思い通りにオーダーを伝えられなかったことも悩みの種でした。そうした背景もあり、いくつもの壁を乗り越えて動作試験の成功を迎えた時は、やはりうれしかったです。私の初の主担当業務だったので、先輩や上司にも「大変だったな」と声をかけてもらえたのは、今でも大きな励みになっています。

田部井康

田部井康

FLNG事業を通じて、天然ガスを安価で世界中に供給するのが夢。

世界中でエネルギー問題への関心が高まる中、豊富な埋蔵量が確認されている天然ガスは新しいエネルギー源として期待されています。今後、FLNG事業が軌道に乗れば、これまでエネルギー供給が不十分だった国や地域にも比較的安価に天然ガスを提供できるようになります。私が関わっているSPB®タンク製造は、FLNG事業を展開するうえで根本となるコア技術のひとつ。海外の競合相手を見据え、溶接作業のオートメーション化などコストダウンや工期短縮への取り組みを進めており、需要がさらに増せば海外での製造拠点展開も必要になってくるでしょう。これからの新しい事業のため課題はたくさんあるものの、社会貢献度が高く、やりがいのある仕事です。FLNG事業を通じて、世界中に良質で安価なエネルギー供給を実現することが、今の私の目標です。

就活中の学生へのメッセージ

自分のやりたいこと、働いているイメージを明確にすることが大事だと思います。企業が開催している説明会・見学会やインターンシップなどを活用し、若手社員やベテラン社員がどのような仕事に取り組んでいるのかを知ることで、入社後のギャップは小さくなると思います。また、業務に必要な知識が自分に備わっているのか不安になる人もいると思いますが、まず「やりたいこと」に対する熱意のほうが重要です。知識は入社後でも学べますからね。

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