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産業システム・汎用機械 情報・経営工学系

大藪貴志

回転機械セクター
回転機械設計部
制御システムグループ
2010年入社
情報工学専攻 修了

大藪貴志

IT系の技術で未来を動かすシステムエンジニア。

大藪貴志

ターボ圧縮機安全制御のカギ、「サージング現象」。

私は空気圧縮機の計装・制御設計をはじめ、制御盤設計や電線・配管の布設、制御プログラム作成などを担当しています。ターボ圧縮機とはインペラ(羽根車)の遠心力により流体を吸って圧縮する機械で、工場で使用される高圧空気源として使われたり、圧縮させた空気から酸素や窒素を抽出して産業・医療用ガスを販売する企業で使われています。この空気圧縮機で使用されるターボ圧縮機特有の問題に「サージング現象」があります。
ターボ圧縮機は、ある程度の空気が常に流れている状態が好ましく、入口に比べて出口の空気圧が極端に上昇すると、空気が逆流し、回転軸が暴れたりするサージング現象を引き起こします。この際非常に大きな音がするので人間は感知できますが、これを電気的に100%早期検出するのは難しく、IHIでは全社重点プロジェクトに掲げられていました。

学生時代の知識を活かして、重点プロジェクトに挑む。

学生時代は情報工学を専攻し、信号処理に関する研究に従事していました。重工業分野でIT系技術に精通した社員は非常に珍しく、その経歴に興味を持った上司が私に託してくれたのが「サージング検知システム」の開発。入社後6ヵ月の研修を終えて、本配属から2日目のことでした。若手に積極的に仕事を任せる社風のIHIは、重点プロジェクトであろうと、やる気と実力があってタイミングが合えば、新入社員にも担当させるのはふつうのこと。その日から約1ヵ月、学生時代に学んだ知識を駆使して制御プログラムを完成させました。関係者が見守る中、試験運転を実施したところ、100%の検知に成功。この時は結果を残せたうれしさもあり、非常に感動しました。現在、検知システムは商品化に向けて精度を上げている段階で、今から楽しみにしています。

大藪貴志

大藪貴志

全世界のIHI製圧縮機を監視する「リモートメンテナンスシステム」が次の目標。

現在は、お客様に安心して利用していただくシステムとして、世界各地に納めたIHI製圧縮機を監視する「リモートメンテナンスシステム」の開発を進めています。どういうデータを使えば異常を感知できるか研究中で、完成に向けて全力を注いでいます。
将来的には、仕事の受注からお客様との交渉や納品に至るまで、できる限り広範囲でプロジェクトをハンドリングし、自分の思い通りに進められるようになりたいですね。そうなれば仕事はさらに楽しくなります。学生時代は大きな機械を動かしたいと思っていましたが、今はIHIという大きな会社を動かしていけるような存在になっていけたらと考えています。

就活中の学生へのメッセージ

IT・電気系の学生は重工業にあまり馴染みがないため、大手電機メーカーやIT系企業ばかりに目が向きがちだと思います。重工業にも電気系が活躍できる場所はたくさんありますので、少しでも興味を持っていただけたらうれしい限りです。

大藪貴志

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