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研究開発・IT 機械・航空系

王鵬

技術開発本部 機械技術開発部
メカトロニクスグループ
2010年入社
工学部 機械工学専攻 修了

王鵬

世の中にないモノを創る。それが設計開発の使命。

王鵬

その厚み、わずか0.1mm。極薄ガラスへの挑戦。

所属する部署は主に、工場の自動化を推進する加工機械、物流機械の設計開発を行っています。私が担当していたのは厚みわずか0.1mmの極薄ガラスの自動搬送装置です。例えば、スマートフォン、タブレットPCなどの携帯端末で使用される薄型ガラスの厚みは0.3〜0.5mmが主流ですが、今後、さらなる軽量化が求められているので、0.1mmのような極薄ガラスが普及すると考えらえます。そのニーズを見据えて、繊細な極薄ガラスが破損せず、安定的で高速に搬送できる装置の開発に着手しました。従来のローラ搬送システムはガラスに振動を与えやすい問題があり、極薄ガラスを破損せずに搬送するには新しい搬送システムが必要でした。そこで開発されたのが、空気でガラスを浮かしてエッジ部のみ接触して搬送する空気浮上ガラス搬送装置です。

困難を極めた高速、高加速。試行錯誤の日々を乗り越える。

空気浮上搬送装置の開発で困難を極めたのが、高速、高加速の実現です。ガラスを高加減速で搬送する際に、慣性力で滑ってしまい、また高速度に伴う振動など問題もあり、なかなか思い通りの性能を発揮することができませんでした。朝から晩まで、その課題を自分で試行錯誤しましたが、思うような結果が得られず、上司や先輩にいろいろなアドバイスをもらい、改良を加えることで遂に解決することができました。その時のうれしさは今でも忘れることはありません。数年後、極薄ガラスが一般的な携帯端末に使われるようになったら、私たちが開発した技術は、きっと活躍できると思います。その日が来ることを今から非常に楽しみにしています。

王鵬

王鵬

必要な資質は、チャレンジ精神とあきらめない心。

私たち設計開発の使命は、世の中にないモノを創ることです。既存の考え方では飛躍的な性能アップは望めませんが、新しいコンセプトを盛り込めば、画期的な装置を生み出すことも可能です。私が考えるモノづくりに必要な資質は、チャレンジ精神とあきらめない心。チャレンジしないと新しいモノは創れませんし、開発の過程で発生する幾多もの壁を乗り越える粘り強さがないと完成まで辿り着くことはできません。私はIHIに入社してまだ4年ですが、搬送装置の他にもいろいろな装置の開発に携わることができ、そのたびに新しい知識を吸収し、モノづくりの楽しさを存分に楽しませてもらっています。モノづくりは挑戦の日々であり、それを楽しめる人には向いている仕事だと思います。

就活中の学生へのメッセージ

自分の性格とやりたいことをじっくり分析すれば、希望する仕事が見えてくるはずです。入社から定年まで約35年。限られた時間を日々いきいきと過ごすためにも、自分が好きなことをできる環境、自分が必要とされる職場を見つけてください。

王鵬

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