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研究開発・IT 土木・建築系

倉田直弥

技術開発本部 R&Dテクノセンター
解析技術部
2012年入社
工学研究科 社会基盤工学専攻 修了

倉田直弥

最先端の解析技術で世界に勝てる製品開発をめざす。

倉田直弥

あらゆる分野の解析技術を駆使する、シミュレーションのスペシャリスト集団。

私が所属する解析技術部は、構造解析・流体解析・最適化・機構解析など、あらゆる分野の専門家で構成されるシミュレーションのスペシャリスト集団です。新しい製品をつくり出すというよりも、より良い製品をつくるための新たな手法を開発する部署であり、IHI製品の品質向上と開発の効率化を目的としています。
その中で、私が担当しているのは最適化という分野です。従来、人間の経験に基づく知識や勘で壊れにくい形状を追求してきた部分を、シミュレーションソフトを用いて理論的かつ複合的に最適な形状を自動的に導き出そうというものです。その言葉が示す通り、最適化にはあらゆる面でトータルに優れた性能や形状が求められることになります。逆にいえば、最適化だけでは成り立たず、流体力学や構造力学などの他分野との組み合わせで初めて成り立つ特殊な分野といえるかもしれません。必要とされる知識や技術が多岐にわたり、複雑で難しい部分も多いだけに、製品開発の視点で考えると重要なシミュレーション手法だといえます。

入社後初の試練として最適化のシステム構築に貢献。

入社して半年間の研修を終え、配属先の席に着いてすぐ任されたのが、車輛過給機セクターからの依頼による最適化シミュレーション手法の構築という仕事。それまで、最適化という手法があることすら知らず戸惑いましたが、非常にやりがいのあるものでした。私が実際に携わったのはエキゾーストマニホールドという部品。エンジンの排気ガスが最初に流れる部分であり、複数のパイプも装着されているため形状が複雑。熱に強く、振動や騒音を抑える理想的な形状をどのように数値から導き、そこに辿り着くまでのプロセスで何をすればいいのか。最適化シミュレーションシステムを高精度に機能させるためにも、システムをつくりあげるまでが非常に重要となります。車輛過給機セクターの要望を直接聞きながら進める研究という重責でプレッシャーもありましたが、先輩のアドバイスを受けながら納得のいく結果を残せたと思っています。

倉田直弥

倉田直弥

世界と勝負するIHIの強みとなる技術へ。

モノづくりにおける最適化は今後ますます重要視される技術だと考えています。シミュレーション技術を高めることで実験にかかるコストを抑えることができ、システム的かつ自動的に最高の形状を導き出せるため、時間的・作業的な効率化にも貢献できます。とはいえ、あくまで最適化はシミュレーションに基づく理論上のものなので、実践経験に基づく職人的技術が不要になるわけではありません。IHIは世界中に製品を提供し、世界中の競合会社との勝負に挑むグローバル企業です。最適化のシステム的技術と従来の職人的技術の良い部分を組み合わせることで総合的に優れたモノづくりを実現できれば、IHIの強みになる。だから今後も新しい技術、新しい取り組みにどんどん挑戦いくことで、IHI製品の品質向上に貢献できる技術を確立していきたいと思います。

就活中の学生へのメッセージ

業界や分野にこだわり過ぎると可能性を狭めてしまうこともありますが、まずはやりたいことを見つけることが大事だと思います。これからが大変だと思います。健康にはくれぐれも気をつけて、心身ともに充実した状態で就職活動に取り組んでください。

倉田直弥

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