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IHI 技報 Vol.54 No.3 ( 2014 ) 31 我が社の看板娘 (3) リモートIO パネル 制御対象とPCS とを光ファイバーで接続し,高速 かつ高信頼度で遠方の制御対象を制御する装置であ る.2013 年に新型リモートIO システムを導入した. CSI の将来像 近年のIT 技術の進歩で,@ 参照データの増大, A 携帯端末からの制御,B 監視操作の容易性,C ア ラームマネージメントの強化,D システム構築ツー ルの強化,が望まれ,そして,将来の予防保全におい ては,詳細データの蓄積および,高速な解析力,そし て予測技術による安定運転支援が求められる.これら の課題に対して,2013 年に次世代CSI-IV の開発を 開始した. CSI は26 年間の歴史を有し,ロングセラーの製品群 となっている.これを支えたのは,継続した研究開発と 安定した製造体制であった.今後も,常に進化を求め, 挑戦することで,より良い製品の提供を目指してゆく. 問い合わせ先 株式会社IHI エネルギー・プラントセクター 原動機PJ 統括部 電話( 03 )6204 - 7707 URL:www.ihi.co.jp/powersystems/ 年のCSI-III+ では,分散制御 ( DCS ) 機能を取り入 れ,コージェネレーションプラント全体の制御を可能 にした.また,中小型ガスタービン向け制御装置とし て,小型,簡易型microCSI を開発した.これによ り,大型機種はCSI-III+,中小型機はmicroCSI と, 制御対象に応じた最適な制御装置の選択が可能となっ た.CSI-III+ の登場により,プラントの全体制御が可 能となり,また,電力一定制御,系統連係遮断後の送 配電制御など,電力マネージメント機能も取り込みが 可能となった. CSI の構成と特徴 CSI-III+ を構成する主要機器は以下のとおりである. (1) プラント制御ステーション ( PCS ) 冗長系のコントロールユニットを有する.制御対 象のGT プラントごとに設置する.蒸気タービン および共通補機などに設置することで,担当プラン トごとの制御が可能である.PCS 間通信により情 報を共有化でき,プラント全体の制御を行う. (2) オペレータ&エンジニアーズステーション ( OES ) オペレータが制御指令を操作し,プラント運転状 態監視を行う装置である.また,エンジニアが保守 管理を行うために制御ロジックプログラムの作成 や,システム設定の変更などを行う機能を搭載して いる. GCU1 GCU2 GCU1 GCU2 GW PCS Section Terminal Section Remote IO Panel Remote IO Panel Remote IO Panel Remote IO Panel LM6000PF+ Wireless OES 客先制御装置 Printer Message Printer HRSG 電気設備 など SCADA Optical Fiber Optical Fiber IEC61850 DNP3.0 DNP3.0 設計用PC ・監視システム向上 ・データベース最適化 ・端末台数増加 携帯OES 導入 運用支援 端末台数追加 通信機能, DB 機能を増強 WirelessHART 導入健全性のチェック パラメータの設定など 設計・生産効率化 ・ロジックとグラフィックの連携 ・オフラインシミュレーション ・各種操作性向上 通信プロトコル増加 ( HART,IEC61850 ) ・リモートIO の分散化 ・最適配置の検討 ・改良点フォローアップ プラント情報管理機能 バルブ,センサ類の一元管理を可能とする. さらに,予備品管理機能の導入 予備品の在庫管理などの機能を設ける. IHI Network VPN Remote Monitoring System Customer Network OPC Server OES OES ( Server ) EWS PCS Section 電力監視モニタ OES ・予防保全機能 ・リモートメンテナンス Wireless Gateway Wireless Gateway CSI のシステム構成( 2016 年)