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福島県からイネ直播適性研究施設向け「水温制御装置」を受注 ~世界初の水稲直播栽培の研究装置~

-2004年2月25日-

プレスリリース

 石川島播磨重工(IHI)はこのほど、福島県からイネ直播(ちょくは)適性研究施設向け「水温制御装置」を約2億円で受注しました。稼動開始予定時期は平成18年4月です。
 
 水稲の栽培方法には、種を直接水田に播く「直播栽培」と種から苗を育て水田に植える「移植栽培」があり、世界的には「直播栽培」が主流となっています。一方、日本ではこれまで、比較的寒冷な温度条件を克服することや狭隘な耕地での収量確保を目的に「移植栽培」が広く行われてきました。一般的に、生産コストの面で、「直播栽培」の方が「移植栽培」よりも栽培方法がシンプルな点から有利だと言われています。輸入米の増加により、米の生産コスト低減は日本の農業振興上、避けて通れない課題となっていますが、世界の主流である「直播栽培」に対抗して、「移植栽培」で大幅な米の生産コスト低減を実現することは困難で、日本においても「直播栽培」技術の確立が急務となっています。
 
 日本の主要な米産地である東日本では、福島県を中心に、代掻きをした水田に直接種播きを行う「直播栽培」の一種、「湛水直播栽培」を採用して米の生産コスト削減を図っている地域がありますが、未だ広く普及していない状況です。これは、種を播く時期の低水温と土壌からの酸素の供給不足によって出芽と苗立ちが安定しないためです。その問題解決のため福島県では、「湛水直播栽培」への適性の高い品種の調査・選抜を目的に、現在、福島県郡山市に建設中の農業総合研究センター(仮称)のイネ直播適性研究施設内に専用研究施設として「水温をコントロールできる多区画精密水田施設(水温制御装置)」の導入を決定したものです。同施設は、国内はもとより世界的にも類例のない施設です。
 
 今回IHIが受注した「水温制御装置」は、コンクリートで区画された12箇所の水田施設に地下水を冷却して循環させるもので、任意に設定された環境条件(水温10~20℃。水深2~5cm)に合致するよう自動制御を行います。主要機器は、地下水冷却用のチラーユニット・熱交換器・冷却水槽および地下水浄化用の水処理装置、気象観測装置()等で構成されており、IHIは設計・製作・据付までを行います。同装置により、自然条件下では年に1度しか行えない試験を随時実施できることになり、水稲の直播栽培の安定生産技術確立が期待されています。
 
 IHIでは上記受注を契機に、今後も主に国内の農業試験機関向けにイネ直播適性研究施設「水温制御装置」の拡販を図っていきます。

気象観測装置:風向風速計・日射センサー・日照センサー等で構成される。同装置からのデータが水田施設内に別途設けられる遮光装置(カーテン状のもの)に送信され、そのデータをもとに遮光装置が開閉し、水田施設への日照時間と風向・風速を制御する。

農業総合研究センター(仮称)の完成予想図




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