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世界初の大線量10MGy耐放射線性PEEK電線を開発

-2006年7月12日-

プレスリリース

 石川島播磨重工(IHI)と株式会社フジクラ(フジクラ)は、独立行政法人日本原子力研究開発機構(JAEA)の指導のもと、加速器施設その他の放射線環境下で使用できる耐放射線ケーブルを世界で初めて開発しました。

 JAEAが東海研究開発センター(茨城県東海村)に建設中のJ-PARC(※1)(ジェイ-パーク:大強度陽子加速器施設)では、厳しい耐放射線性(10MGyグレイ(※2)程度)が必要とされる個所がありますが、このような大線量に耐えることが実証されたケーブルはこれまで実用化された例はありません。
 放射線下ではケーブル被覆の硬化、割れが発生する可能性があり、これに起因する絶縁不良が懸念されていました。今回は、耐放射線性の高いPEEK樹脂(ポリエーテルエーテルケトン:高性能熱可塑性プラスチック)を絶縁材に使用することによりJ-PARC加速器に適用できるケーブルの開発を可能にしました。本ケーブルは施設運転期間中、取り替えることなく使用できることが期待されています。
 開発においては、同機構高崎量子応用研究所のご協力により、開発したケーブルをガンマ線照射施設で照射して各種試験を行い、耐放射線性を実証しました。特に、放射線による樹脂の分解による難燃性の劣化が懸念されましたが、照射後難燃性試験を行い、難燃性が保持されていることを確認しました。

 本ケーブルは、PEEK樹脂を絶縁材料に使用し、ステンレス線編組のがい装を施した構造になっており、J-PARCでの信号、電力用へ適用される予定です。
製造はフジクラが行い、加速器、その他原子力・放射線関連施設への導入をめざし年間数億円の販売を計画しています。

 IHIおよびフジクラは今後も、科学技術の発展に役立てるよう技術研鑚に努めていきます。

※1 J-PARC

 

茨城県東海村に独立行政法人 日本原子力研究開発機構と高エネルギー加速器研究機構が共同で建設する世界最高クラスの大強度陽子ビームを生成する大型加速器施設で、物質、生命関連の研究、高エネルギー物理の研究に幅広く使用される計画。完成は、2008年10月の予定。

※2 Gy(グレイ)

 

ある物質が放射線を受けて吸収したエネルギー量を表す単位。1Gyは1kgあたり1ジュールのエネルギーを吸収したときの放射線量。
10MGyは、法令上の許容線量(1mSv)(ミリシーベルト)の約100億倍という巨大な線量である。

世界初の大線量10MGy耐放射線性PEEK電線を開発

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