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IHI社外監査役就任の御挨拶

-2008年06月27日-

お知らせ

2008.6.27

gouhara-AV

 本日、当社の定時株主総会で、社外監査役に選任されました。
 私は、これまで、大学の教授・研究センター長・弁護士として、企業や官庁に関するコンプライアンスについての研究・啓蒙活動や社外第三者機関としての活動、コンサルティング業務等を中心に活動してきました。非常勤・社外とは言え、個別の会社の機関としての監査役に就任するのは初めてのことです。それだけに、会社の現在の状況を把握し、私が、監査役として責任を持って職務を行うことができるのかどうかを慎重に検討した上で、今回の監査役就任を最終的に決断致しました。

 現在の当社にとって最も重要な課題は、東京証券取引所から特設注意市場銘柄の指定を受け、証券取引等監視委員会の課徴金納付命令の勧告の対象にもなったエネルギー・プラント事業での巨額の損失、過年度決算修正の問題を、どのように受け止め、再発防止のためにいかなる取り組みを行うべきかです。この問題は、今回、私が社外監査役への就任の要請を受ける一つの契機ともなったものでもあり、私が監査役として職務を行っていく上でも、当面の最も重要な事項だと考え、監査役就任に先立って、私なりに、当社の関係者の方々から話を伺うなどして認識を深めてきました。

私はこの問題の根本的な原因は、工事進行基準という、「評価」を中心とする新たな会計手法に、当社の企業組織が十分に対応できなかったところにある と考えています。金融ビッグバン以降、企業金融における直接金融のウェートが高まり、証券市場の機能が高まる中で、企業には、タイムリーディスクロー ジャーが強く求められるようになりました。来年から法律上義務化される工事進行基準は、簿価会計から時価会計への転換などと並んで、企業の財務状況をタイ ムリーに投資家、株主に対して開示するための手法ですが、工事の施工途中の段階での収支の「評価」を各年度の決算に反映させるという同基準の考え方は、従 来からの工事完成基準における損益が確定した段階で決算に反映させる「実現主義」の会計とは考え方が大きく異なっており、その「評価」を正確に決算に反映 し、なおかつ、次年度の損益を正確に予想するためには、企業組織全体において、受注の在り方、業務の状況把握、報告などを、あらゆる面にわたって、その 「評価」に対応できるものにしていかなければいけません。しかし、残念ながら、その点において、当社に不十分な点があり、その「評価」が、多数の大型プラ ント工事について一時期にマイナスの方向に表面化したことが今回の問題につながったものです。

私が主張している「社会の要請に応えるこ と」という意味のコンプライアンスの視点からとらえれば、当社には、経済社会と証券市場の急激な環境変化に対応する、上場企業としての「社会的要請への鋭 敏性sensitivity」と「組織内でのcollaboration」に関して、問題があったと言わざるを得ないと思います。

しか し、このような証券市場の環境変化に対する対応が遅れがちであることは、上場企業の多くに共通する問題でもあります。今回の問題で、当社は、厳しい社会的 批判・非難を受け、特設注意市場銘柄に指定されるという、誠に大きな代償を払いましたが、それを、上場企業としてのタイムリーで正確な開示を行うことの重 要性を、全社的に深く認識する貴重な機会が与えられたものと前向きに受け止めるべきだと思います。

企業の不祥事は、当該企業にとって、大きな危機であるとともに、それを契機に真のコンプライアンスの実現に向けて大きく飛躍するチャンスでもあります。

今後、監査役として、コンプライアンスを通じて当社の信頼回復を図るべく最大限の努力をする所存です。従来の職務の枠にこだわらず、幅広く、法的・コンプライアンス的観点から問題を指摘し、改善提案を行いたいと考えています。

株主の皆様の一層の御理解と御支援をお願いし、私の社外監査役就任の御挨拶に代えさせて頂きます。

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