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NOx30%削減、出力20%向上、燃費2%改善を実現した新型舶用中速エンジン「28AHX」を開発

-2008年9月24日-

プレスリリース

IHIの子会社である新潟原動機株式会社(社長:馬場五郎、現住所:東京都中央区)は、このたび、NOxを30%削減し、IMO(国際海事機関)が2011年から適用を開始する次期NOx規制に対応した新型舶用中速エンジン(2,070~3,330kW)を開発し、試運転を開始しました。本エンジンは、タグボート(*1)などに搭載されている360度全旋回Z型推進装置(Zペラ)の駆動用エンジンで、2010年に納入を開始し、年70~100台の生産を予定しています。また、9月23日~26日に、ドイツ ハンブルグで開催されている、世界的な舶用機器の展示会である「SMMハンブルグ2008」に出展し、本エンジンの披露式典を行います。

 本エンジンは、従来同型エンジンに比べNOxを約30%削減することができ、2011年から採用されるIMOのNOx二次規制(NOxを16~22%削減)に対応しています。また、NOx削減との両立が難しいと言われている燃費に関しても、ミラーサイクル(*2)を採用することにより、従来同型エンジンに比べ2%改善しています。さらに、従来同型エンジンよりも、出力を20%向上しており、燃費、出力をロスすることなく、NOxの二次規制に対応することを可能としました。

 現在、世界的にコンテナ船など船舶の大型化が進んでおり、船舶を湾内で牽引するタグボートも高出力化が求められており、今後ますます高出力のタグボートの需要は増えていく見通しです。新潟原動機は、Zぺラ、Zペラ駆動用中速エンジンのグローバルでのシェアは、小型の機種を中心に30%でしたが、本エンジンは、従来、新潟原動機では手がけていなかった中型の3,330kWまで対応することができ、タグボートの高出力化にも対応することが可能となります。

 新潟原動機は、世界で唯一Zペラから駆動用エンジンまで一括で生産できるという優位性を活かし、グローバル市場でのシェアを現在の30%から40%へと拡大すべく、積極的な受注活動を行っていきます。

*1タグボート 港湾内で大型船を岸壁に曳航する小型船。
*2ミラーサイクル 容積型内燃機関において、吸気行程において吸気弁の閉じるタイミングを従来機関よりも進ませるように設定すること
    で、実質的な圧縮比を低く抑え、圧縮温度を低減することによりNOxが低減できるとともに、膨張比を増加させることで、高い効率と安定した燃焼を同時に実現できるサイクル。

 
 【参考資料】
 新型舶用中速エンジン「28AHX」と従来同型エンジンの比較

    28AHX 従来同型機
シリンダ径 mm 280 280
ストローク mm 390 370
出力 6気筒 kW 2,200 1,838
8気筒 kW 2,960 2,353
9気筒 kW 3,330
NOx g/kWh 9.46 11.82
燃費消費率 g/kWh 183 186
重量 6気筒 t 20 23
8気筒 t 27 30
9気筒 t 30

新型船舶用中速エンジン「28AHX」のプロトモデル


NOx30%削減、出力20%向上、燃費2%改善を実現した新型舶用中速エンジン「28AHX」を開発

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