ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文(c)へ
グローバルナビゲーション(g)へ
ローカルナビ(l)へ
サイトのご利用案内(i)へ

ここからグローバルナビです。

グローバルメニューここまでです。

最新鋭大型鍛造プレスによる航空機等鍛造品製造会社の共同設立

-2011年3月1日-

プレスリリース

  日立金属株式会社(以下 日立金属)、株式会社神戸製鋼所(以下 神戸製鋼)、株式会社IHI(以下 IHI)、川崎重工業株式会社(以下 川崎重工)の4社は、航空機・電力プラント向け大型鍛造品を製造する日本エアロフォージ株式会社(以下 Jフォージ)を共同で設立しました。
  Jフォージは国内で初めてとなる能力5万トン級の最新鋭大型鍛造プレスを導入し、世界で需要拡大が見込まれる航空機向けを中心に大型鍛造品の製造事業を行います。
  なお、本件事業は2月25日に経済産業省の補助金の対象事業に採択されております。出資した4社は、Jフォージの生産開始に向け全力で準備を進めると共に、各社の強みを活かして本事業を強力に支援し、日本の航空機産業の発展に寄与していきます。

1.背景
  航空機産業は、全世界で年額30兆円規模と推定され、さらに年率4~5%の成長が期待される成長分野です。現在、日本の航空機産業は1兆円を越える規模に留まっておりますが、今後、日本の産業全体の成長を考える上で航空機産業は強化すべき先端産業に位置づけられております。
  その中で、国内重工メーカー各社は、航空機産業への取り組みを強化しており、国際共同開発の中で生産分担比率の拡大を図っております。今後、欧米諸国や航空機産業の発展が見込まれる新興国の競合メーカーを抑え事業を拡大していくためには、素材メーカーも含めた日本の航空機産業全体の大幅な競争力強化が必要と考えております。
  こうした状況のもと、国内の重工メーカー、素材メーカーが一同に会する研究会が発足し、関係協会等からの助言も得ながら、日本の航空機産業の技術力とコスト競争力強化に向けたサプライチェーンのあり方などの課題について検討を重ねてまいりました。その結果、各社共同で技術を融合することで、従前国内に無かった大型鍛造部品を製造する設備を導入し国際競争力がある事業を行うことが可能であるとの結論に達しました。

2.概要
  日立金属、神戸製鋼、IHI、川崎重工の4社は、事業主体となるJフォージを2011年1月に設立し、大型鍛造品製造に向けた準備を開始しました。
  Jフォージは国内で初めてとなる能力5万トン級の最新鋭大型鍛造プレスを導入することで、国内では不可能であった大型鍛造品の製造を行います。これにより需要拡大が見込まれるチタン・ニッケル・高合金等の大型鍛造品の国内での安定生産が可能となります。加えて、国内にて一貫製造を行うことで、製造過程で大量に発生する加工屑等のスクラップを高効率で再生利用する体制を整え、レアメタルの使用削減に寄与すると共にコスト競争力向上が期待出来ます。
  また、将来的には海外航空機メーカーにも鍛造品を供給し、広く世界需要にも応えて参ります。

3.Jフォージの事業内容
  Jフォージは、チタン、ニッケルおよび高合金などの素材を大型鍛造プレスにて鍛造加工し、航空機エンジン用・機体用鍛造品および電力用鍛造品を製造します。
具体的には、日立金属、神戸製鋼等の素材メーカーがチタン、ニッケル、および高合金などの素材をJフォージに供給し、Jフォージはそれらの素材に対して鍛造加工を行います。鍛造加工後の素材は、Jフォージから素材メーカーへ戻され、熱処理、機械加工、検査を行った後、IHI、川崎重工等の国内重工メーカー、重電メーカー各社に供給されます。
  日立金属、神戸製鋼は、Jフォージの事業をそれぞれの事業戦略の中に組み込み、強力に推進致します。また、IHI、川崎重工はJフォージの円滑な事業の立ち上げを側面から支援して行きます。
  日立金属は、ニッケル及び高合金の鍛造・金型技術を中心とした知見、神戸製鋼は、チタンに関する日本で唯一の溶解からの一貫製造技術でJフォージのモノづくり力向上を支援します。IHI、川崎重工は、この大型鍛造品の安定供給を受け、これまでに培った航空部品の高い機械加工・組立技術を活かし、日本の航空機関連事業の発展に貢献します。

4.今後の予定
  Jフォージは、2011年3月より岡山県倉敷市において工場建設に着手し、2012年3月の完成を目指します。岡山県からは本件事業に関して強力なサポートを頂いており、Jフォージとしても地域経済の発展に貢献できるよう、事業の発展に努めてまいります。
  また、2011年3月には既存の出資4社に伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社(以下、伊藤忠丸紅)、双日エアロスペース株式会社(以下、双日エアロ)の2社を加えた6社を引受人とする第三者割当増資を実施する予定であり、最終的な払込資本は37億円、総事業費は約200億円となる見込みです。

【Jフォージの概要】    
会 社 名 :   日本エアロフォージ株式会社(略称:Jフォージ)
  Japan Aeroforge, Ltd. (J Forge)
所 在 地 :   東京都中央区八丁堀二丁目9番1号
設  立 :   2011年1月21日
払込資本 :   37億円(増資後)
出資比率(増資後) : 
  日立金属 40.53%
  神戸製鋼 40.53%
  IHI 5.41%
  川崎重工 5.41%
  伊藤忠丸紅 5.41%
  双日エアロ 2.70%
社  長 :   佐藤 光司(日立金属株式会社 特殊鋼カンパニーより)
従 業 員 :   40名程度(量産時)
事業内容 :   大型鍛造品の製造・販売・受託加工、及び付帯する事業
売上計画 :   130億円(2017年度)
主要設備 :   5万トン大型鍛造プレス
主要製品 :   航空機エンジン・機体用チタン、ニッケル、高合金等の鍛造品、
 電力用高合金鍛造品

                                                      以 上

【報道関係者のお問い合わせ先】    
日立金属株式会社 コミュニケーション室   電話03-5765-4079
株式会社神戸製鋼所 秘書広報部広報グループ   電話03-5739-6010
株式会社IHI 広報・IR室   電話03-6204-7030
川崎重工業株式会社 広報部パブリシティ課   電話03-3435-2130

≪ご参考≫

【事業参画各社の概要】
・日立金属株式会社
住  所   :東京都港区芝浦一丁目2番1号
代 表 者  :代表執行役 執行役社長 藤井 博行
事業内容  :金属製品・電子部品などの製造・販売

・株式会社神戸製鋼所
住  所   :兵庫県神戸市中央区脇浜町二丁目10番26号
代 表 者  :代表取締役社長 佐藤 廣士
事業内容  :鉄鋼関連事業(チタンを含む)、アルミ・銅関連事業、機械関連事業

・株式会社IHI
住  所   :東京都江東区豊洲三丁目1番1号
代 表 者  :代表取締役社長 釡 和明
事業内容  :航空機エンジン・発電プラント機器・車両用過給器等の製造・販売

・川崎重工業株式会社
住  所   :兵庫県神戸市中央区東川崎町三丁目1番1号
代 表 者  :代表取締役社長 長谷川 聰
事業内容  :船舶・鉄道車両・航空機・ガスタービン・原動機・産業機械・環境装置・
        二輪車・油圧機器・建設機械等の製造・販売

・伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社
住  所   :東京都中央区日本橋一丁目4番1号
代 表 者  :代表取締役社長 牛野 健一郎
事業内容  :鉄鋼製品の輸出入及び販売・加工

・双日エアロスペース株式会社
住  所   :東京都港区赤坂二丁目17番22号
代 表 者  :代表取締役社長 土井 正史
事業内容  :防衛・民間航空・宇宙・セキュリティー関連機器の輸出入・国内販売、
        関連サービスの提供

 

【日本エアロフォージ株式会社 社長略歴】
氏  名 佐藤 光司(さとう こうじ)
出 身 地 大阪府大阪市
生年月日 1961年 7月11日
学  歴 1986年 3月  京都大学工学部冶金学科修士課程修了
2002年 8月  カリフォルニア大学バークレー校
工学部材料科学科博士課程修了
略  歴 1987年 4月      日立金属株式会社入社
2008年 4月      同社特殊鋼カンパニー安来工場製品企画センター長
2009年 6月      同社特殊鋼カンパニー安来工場特殊鍛造工場長
2011年 1月21日   日本エアロフォージ株式会社 代表取締役社長 就任

 
【用語解説】
1:大型鍛造品
航空機の翼付け根部の5mに及ぶ鍛造品など。CO2削減への効果が大きい180万kw級原子力発電タービン用長翼(約2mの世界最長動翼)の製造や火力発電用蒸気タービンの大型化にも貢献できる。

2:大型鍛造プレス
鋼材などを圧縮して鍛造を行う装置。
今回導入するプレスは、世界最大級のプレス能力5万トンを有する油圧鍛造プレスである。
チタン合金やニッケル合金は熱間鍛造でも変形し難い材料であるため、鍛造変形には鋼材の数倍の力を要し、大型部材では数万トンの力量のプレスが必要となる。

3:チタン
チタン合金は鋼材の約60%の比重で、かつ数倍の強度を持つことから軽量高強度材として航空機用には不可欠な素材となっている。航空機でのチタン合金鍛造品の適用部位は、機体では主翼の付根や降着装置の桁、エンジン取り付け部などに重要な強度部材として使用されている。また、エンジンでは主に空気を取り入れ、推進力を生むファン部から圧縮機部分のブレードやそれを支えるディスク等に使用されている。エンジンの圧縮機の高圧部では300~500℃以上の温度になるので、チタン合金の中でもさらに耐熱高強度合金が使用される。

4:ニッケル
航空エンジン部品で使用されるニッケル合金とは、高温での耐酸化性と耐熱強度に優れる“超耐熱合金”と呼ばれる範疇に属する。最も広く利用されている合金は“718合金”と呼ばれ、ニッケル、クロム、チタン、モリブデン、ニオブを含み、80%以上が今回の補助金事業の対象金属元素となる。ジェットエンジンの燃焼器とその後段の高圧・低圧タービンと呼ばれるモジュール部で、耐熱性が要求される部位に使用される。具体的には、ディスクと呼ばれる回転部品やケース、スペーサー、リングと呼ばれる静止部品に多用される。

5:高合金
鉄基合金で、アルミやチタンで代替できない高い強度、靭性、耐磨耗性が要求される部位に使用される。高合金鍛造品は、フラップと呼ばれる可動翼を補助するフラップトラックレールと呼ばれる枠材、ランディングギヤと呼ばれる脚材等に用いられる。




関連リンク:日本エアロフォージ株式会社の紹介

TOPへ戻る

サイトのご利用案内ここまでです。