トップメッセージ
取り巻く社会環境の変化
IHIグループを取り巻く社会環境は,急激に変化しています。ESG(Environment(環境)・Social(社会)・Governance(企業統治))投資の拡大をはじめとする,国際的な「サステナビリティ」の重要性の高まりに加え,デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進によってビジネスモデルや働き方が大きく変わっています。さらに,新型コロナウイルス感染拡大により,社会・経済の変貌や価値観の変化は加速しています。これらの課題に対して,IHIグループでは,地球環境の保全と経済の発展が両立する,持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進しています。
「プロジェクトChange」の取り組み
IHIグループを取り巻く環境変化のスピードに対応すべく、2022年度までの期間を事業変革への準備・移行期間と位置づけ、「プロジェクトChange」という取り組みを進めています。“成長軌道への回帰”を早期に実現し、新たな“成長事業の創出”により、環境変化に左右されない強いIHIグループをつくってまいります。
成長軌道への回帰
徹底した生産性向上・コストダウンにより収益基盤を強化し、大胆なリソースシフトやDXの活用によりライフサイクルビジネスの拡大を加速させ、持続的な高収益体質を作り上げます。
環境変化に打ち勝つ事業体質への変革
新たな発想や価値の創出を促進するために、ダイバーシティを重視し、一人ひとりが主体的に活き活きと働き、自ら挑戦できる、柔軟な働き方や自律的なキャリア形成を実現する環境づくりを進めます。また、プロフェッショナル人材を確保し、いかなる環境変化においても、常に新たな成長機会を探索し、持続的成長を実現する、強い事業体質へ変革していきます。
財務戦略
キャッシュ創出力の強化を最優先課題として、生み出すキャッシュを最大化するために、ビジネスモデルや業務プロセスまで踏み込んで改革を進めていきます。また、資金を最適配分することで、成長事業の創出を加速させます。
成長事業の創出
SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて、“自然と技術が調和する社会”を目指し、「IHIグループはどのような価値を提供できるのか」という観点で成長事業を再定義しました。従来の事業領域・SBUの垣根や常識に捉われず、「脱CO2」「防災・減災」「暮らしの豊かさ」という社会課題の解決を目的とした成長事業の創出にIHIグループの総力を結集し、真正面から取り組みます。