ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文(c)へ
グローバルナビゲーション(g)へ
ローカルナビ(l)へ
サイトのご利用案内(i)へ

ここからグローバルナビです。

グローバルメニューここまでです。

第47巻 第3号(平成19年9月発行)-環境適応型小型航空機用エンジン研究開発(エコエンジンプロジェクト)特集号-

IHI技報

第47巻 第3号(平成19年9月発行)-環境適応型小型航空機用エンジン研究開発(エコエンジンプロジェクト)特集号-

1.

山脇栄道、藤村哲司、山本政彦

エコエンジンプロジェクトでは、我が国主導の開発が期待できる将来の50席クラス小型民間機用エンジンの実現を目指し、直接運航費用(DOC)低減技術、環境適応技術およびエンジンシステム技術の開発に取り組んでいる。2006年度末までにファン、圧縮機などの各種試験によって、従来機種に対する各エンジン構成要素の差別化技術を実証し、国内外での市場調査結果を反映したエンジンの基本設計を実施した。本稿では、本プロジェクトの研究開発体制、研究開発テーマおよび研究開発成果について総括を述べる。

2.

水田郁久、室岡 武、後藤信也、児玉秀和

環境適応型小型航空機用エンジンにおける直接運行費用を低減するため、高流量化・高効率化、ハブ側高圧力比化を狙った新たなコンセプトであるゼロハブチップレシオファンを考案した。数値流体解析による三次元設計を行い、空力要素試験によって目標の高流量化・高効率化、ハブ側高圧力比化を達成し、ゼロハブチップレシオファンのコンセプトの実証、設計技術の取得に成功した。

3.

加藤 大、後藤信也、加藤崇也、若林 元、落合宏行

環境適応型小型航空機用エンジンにおける直接運航費用を低減するため、高性能を維持しつつ段数削減による低コスト化と軽量化を狙った高負荷空力設計技術を開発した。数値流体解析による三次元設計を行い、要素試験によって目標圧力比を達成した。小型化に伴う翼先端すき間漏れ流れの増加を抑制し、高作動域化を図るディフューザパッセージ動翼を考案し、試験によって有効性を示した。並行して、リニアフリクションウエルディングやマイクロスパークコーティングなどの低コスト製造技術を開発した。

4.

谷光玄行、仲俣千由紀、藤本 秀、青木祥宏、石崎雅人

環境適応型小型航空機用エンジンにおける直接運航費用を低減するため、性能を維持して高負荷化を図るための衝撃波制御やカウンタローテーション化の研究を行いリグ試験で空力性能を実証した。マルチスロット多層冷却構造および高効率フィルム冷却孔の独自冷却方式を考案し翼列試験で性能を実証した。先進単結晶材翼製造プロセスにおける低コスト化技術の適用を明らかにし国産単結晶合金実用化の見通しを得た。レーザCVDによる熱遮断コーティング形成技術の研究を行い、実用化に向けた技術課題を明らかにした。

5.

中北智文、川住明生、廣西伸幸

近年、航空機用エンジンでは、定期的に点検を行って機器の状態を監視し不適合があれば整備するオン・コンディション整備方式が適用されている。本研究開発では、さらなる整備費用低減を目指し、エンジン劣化の傾向を把握するとともに故障発生時には故障した部位を識別する診断技術を開発した。また、これに伴うコスト増を低減するため、多機能電子部品を活用した低コストECU(Electronic Control Unit)設計技術を開発した。本稿では、これらの技術について紹介する。

6.

大石 勉、大庭芳則、小河原和人、出田武臣

エンジンの主要な音源となるファン騒音と排気ジェット騒音の低減技術の研究開発を行った。ファン騒音の低減では、統合OGV(出口案内静翼とフレーム・ストラットを統合した構造)の枚数、統合OGVと動翼の軸間隔を適正化しつつ、それぞれの翼にスイープ設計も適用することによって、効率を低下させることなく低騒音化を図る技術に取り組んだ。ジェット騒音の低減では、ノッチノズルの適用による低騒音化技術に取り組んだ。CFD解析やリグ試験を通じて、ファン騒音で3.8dB、ジェット騒音では2.2dBの低騒音化を図ることができた。

7.

細井 潤、廣光永兆、RIECHELMANN Dirk、藤井篤之、佐藤順一

50席クラスジェット機への適用を目指した、低公害かつ低コストな航空機用エンジンのための燃焼器を開発した。開発の主目的は、低コスト化を図ったシンプルな構造ながら低NOxな燃焼技術を開発することである。クロスジェット方式急速混合バーナと呼ばれる独自のシンプル低 NOxバーナを考案し、噴射弁の開発からフルアニュラ試験によってICAO2004年規制値の NOxが56.3%減、COが19%減、THC(トータル未燃炭化水素)が59%減を達成したので報告する。

8.

藤村哲司、大庭芳則、池田修治

環境適応型小型航空機用エンジン研究開発(エコエンジンプロジェクト)では、差別化技術を確立し、エンジンの全機インテグレーション技術の高度化を果たすことによって、将来の民間エンジン開発の分野で、我が国が主導的な立場を確保し、より、いっそうの競争力を得ることを目標としている。2006年度末までに、並行して開発された差別化技術、すなわち、直接運航費用低減技術および環境適応技術を高度に統合し、目標要求仕様を満足するエンジン基本設計を完了した。本稿では、エンジンシステム設計の概要について報告する。

TOPへ戻る

サイトのご利用案内ここまでです。