
若手社員のホンネ
若手社員たちはどのような想いを持って入社し、なにを感じながら仕事と向き合っているのでしょうか。5人の若手社員による座談会で、本音で語り合ってもらいました。

齋藤 良平
IHIインフラシステム所属
LCB推進部
2017年入社
LCB推進業務



原 菜摘
IHIインフラシステム所属
エンジニアリング部
2018年入社
海外橋設計業務



田中 伊吹
IHIインフラシステム所属
事業戦略本部
2019年入社
水門新設工事営業



横山 ゆい
IHIインフラ建設所属
橋梁事業部
2018年入社
鋼橋保全工事設計



藪内 冠太
IHIインフラ建設所属
営業本部
2020年入社
水門修繕点検営業


現在の仕事内容と入社理由は? 01
齋藤
まずはお互いの仕事内容について紹介しましょうか。私はLCB事業部で開発した『橋梁マネジメントサポートシステム』を、全国の自治体にご提案と販売をしています。このシステムを導入いただくことで、自治体職員さんの橋梁管理業務を効率化できます。
原
私は海外で建設する橋の設計や入札業務を担当しています。3カ月前まではインドに3年間滞在し、ムンバイ湾横断道路の建設プロジェクトに設計担当として携わっていました。広大なムンバイ湾を横断する22キロにもおよぶ海上道路で、本当に壮大なスケールのプロジェクトです。2023年に開通される予定なので楽しみですね。
田中
私は水門の新設工事の営業をしています。国土交通省や自治体が建設する水門の工事を受注し、受注後の契約やお金の管理なども担当しています。担当エリアは近畿・四国地方です。現在は、南海トラフ地震による津波や豪雨水害に備えるための水門建設が多いですね。
横山
鋼橋の保全工事の設計を私は担当しています。現在はアーチ橋(ニールセンローゼ橋)の保全工事を進めており、解析を行ったり張力管理の方法を学んだりしています。
薮内
私は水門の修繕や点検の営業をしています。担当エリアは群馬県と埼玉県です。工事や点検の始まりから終わりまでを包括的に見ているので、プロジェクトマネージャーのような役割と考えてもらうとわかりやすいかもしれません。
原
高校生のころから私は、発展途上国のインフラ建設に携わりたいと思っていました。就職活動では建設業界の会社説明会に参加したのですが、「女性でも海外に行けますか」と質問をすると、ほとんどの会社が答えを濁します(笑)。そんななか、IHIインフラシステムは「女性でも海外に行けます」と断言してくれました。
横山
学生時代の研究室の先生の影響で、橋の保全業務に興味を持っていました。生活に欠かせないインフラの安全を守るのは魅力的な仕事だと感じていました。それで先生が、学校の近くの橋で施工をしていたIHIインフラ建設の設計担当の方を紹介してくれました。その方が女性だったのもあり、「自分も将来はこんな風に働きたいな」と思いました。
齋藤
私は学生時代に土木を学んでいたこともあり、後世に残る大きな構造物をつくりたいと思っていました。IHIグループということで安心できたのも、最終的に入社を決める後押しになりましたね。

横山
一人前になるまでじっくり教育を受けた後に実務を担当するのだろうと思っていましたが、入社3カ月後には工事用の設計を担当することになって驚きました。OJTで学びながら設計を進めたので、最初は不安で仕方がありませんでした(笑)。でも、おかげで成長できたと思います。
田中
私も配属になってすぐにお客様を訪問することになって驚きましたね。ただ、上下関係が厳しいわけではなく、上司や先輩方はみんな優しいです。
齋藤
今は新人にいきなり業務を任せることは、少なくなっているみたいですけどね。それと、部門の風土がどうしても合わないようなら部署異動もしやすい会社なので、学生のみなさんには安心してほしいですね(笑)。
薮内
私は思っていた以上に営業がやりやすいと思いました。泥臭く営業するイメージを持っていたのですが、お客様とは先輩方がすでに信頼関係を築いてくれていたので、安心してお客様と会話できました。
原
3カ月間の工場研修が私は思い出深いですね。堺工場の関西弁の強烈な職人さんたちに囲まれて働いて、カルチャーショックのようなものを受けました(笑)。ただ、工場で働く人が担っている役割の大切さも理解できましたし、貴重な経験を得られました。職人さんたちには今でも仲良くしてもらっています。
薮内
私は橋の保全を志望していたので、水門の担当になったときは少し残念に思いました。でも、上司から「水門の保全も誇り高い仕事だぞ」と説明を受け、それで気持ちを切り替えられましたね。実際に水門の保全は非常にやりがいのある仕事ですし。
田中
自分も水門の知識が無かったので最初は戸惑いました。橋は普段目にする機会も多いのですが、水門は馴染みがない分、どのような業務をするのかイメージできませんでした。
原
私は思ったよりも早く海外業務の希望がかなったことに驚きました。入社後1年半でインドに行ったので。設計部門の同期も半分くらいは海外に行っています。
齋藤
想像以上に挑戦する文化のある会社だと私は感じました。他の橋梁メーカーではやらないことをIHIインフラシステムではやっています。自社で設計を手掛けているのも珍しいですし、私が担当しているシステムも独自の商品です。DX推進部をつくり、グループ会社からITの専門家に来てもらったりもしています。
入社後に驚いたことはなんですか? 02

仕事で感じるやりがいや喜びは? 03
原
橋が完成したときの達成感は大きいですね。国内工事を担当したときは、橋が完成したら関係者全員で橋の上を歩いて感謝を伝え合いました。そのときは本当に嬉しかったです。
薮内
保全を担当している水門になにかあるとお客様から連絡が来るのですが、トラブルを解決したときにいつも感謝してもらえるのが私は嬉しいです。そうやってお客様と信頼関係を築いていけるのもやりがいになっています。
齋藤
私は自社で開発した『橋梁マネジメントサポートシステム』を提案することがおもしろいですね。導入していただけたらやっぱり嬉しいですし、システムによって自治体の業務効率化に貢献できると自分の仕事に自信が持てます。出張が多いのでご当地グルメをたくさん食べられるも、私の仕事の魅力ですね(笑)。
横山
今でも設計をしているときは不安になります。図面作成が遅れて納期に間に合わなくなったらどうしようとも思います。だから無事に保全工事が終わるとすごく安心します。そして私の仕事を褒めてもらえたときには、嬉しくてしょうがないですね(笑)。
田中
水門の新設工事は、一つひとつの工事に大きな予算が組まれています。なので、入札に参加して無事に受注が決まったときは、とても嬉しいです。今はコロナ禍なので打ち上げはできませんが、ひとりで自宅で祝杯をあげます(笑)。
原
私もスケールの大きなものを建設できる分、やっぱり達成感が大きいですね。インドの現場にはさまざまな機関の方が視察に来ましたが、「このような仕事に携われて羨ましいです」とも言っていただけました。
齋藤
私はさまざまな方と仕事を通して関われるのも嬉しいですね。全国の自治体職員さんと出会えますし、システムの拡販ではIHIインフラシステムやIHIインフラ建設の営業担当と連携します。そうして多くの方と協力して仕事に取り組めることにもやりがいを感じます。
薮内
経営幹部との面談で海外での経験を積みたいと伝えたら、マレーシアに出張させてもらえました。現地のダムを視察したり大使館を訪れたりもして、めったにできない経験ができました。そういう貴重な経験ができるのもありがたいですね。
田中
担当業務の紹介のところでも話しましたが、水門を建設することで集中豪雨や津波の被害を未然に防げます。日本では自然災害への対策が急務になっているなか、それに貢献できるのは大きなやりがいですね。
横山
そうですね。IHIインフラ建設が担っている保全も、震災時の被害を防ぐために不可欠なものです。街で暮らす人々の安全を守ることに直接貢献できるのは嬉しいですよね。

薮内
風通しが良く、活気があると感じます。半年に2回ほど開催される経営幹部との対話会でも、自由に意見を言うことができます。先輩たちにプライベートな相談もしていますね。
横山
上司や先輩にも気軽に質問ができますし、質問すれば丁寧に対応してもらえるので安心して仕事に取り組めます。業務には他の部署とも共同で取り組むので、さまざまな方と親しくなります。会社全体が和やかな雰囲気です。
田中
IHIインフラシステムも和やかな雰囲気の会社です。営業であっても体育会系ではありません。お客様が官公庁や自治体なので接待もないですし。
齋藤
営業ノルマもないですからね。隣の席の派遣社員の方からは、「他の会社はもっとノルマが厳しくて、雰囲気がピリピリしてるよ」と教えてもらいました(笑)。
原
誠実に仕事に取り組んでいる人が多くて、一方でおとなしすぎるということもなく、バランスの良い方が多い気がします。経営幹部や上司は気さくな人柄の方が多くて、相談したり意見を言ったりすることを歓迎してもらえます。
田中
今日の座談会には参加していませんが、工事の施工管理を担当する部門も含めて、会社全体が和やかな雰囲気です。さらに言えば、IHIグループ全体が穏やかな雰囲気ですよね。
原
施工管理は工事の安全対策を厳しくやらなくてはならないので、そういう面では緊張感を持って仕事に取り組んでいますが、人柄としてはみなさん穏やかですね。橋の施工管理業務は、毎日景色がきれいな場所で働けるのが羨ましいです。それと、橋の建設は営業→設計→工場→施工管理という流れで進めるので、最後の工程を担う施工管理はそれだけ責任とやりがいも大きいはずです。
齋藤
職人さんたちとコミュニケーションをとってひとつのチームとしてまとめていくので、施工管理は人間力が養える仕事だと思います。普通の人は入れないようなところに入れるのが楽しそうだなとも私は思います。
薮内
施工現場に出ている社員に支払われる現場補助があり、施工管理業務はその補助をたくさんもらえるので羨ましいです(笑)。毎日出張手当をいただけるようなものなので。
社風や各部門の雰囲気は? 04

IHIインフラ建設の関わりとは?
業務の中でのIHIインフラシステムと
業務の中でのIHIインフラシステムと
IHIインフラ建設の関わりとは?
05
田中
水門の新設工事においては、水門本体の工事はIHIインフラシステムで行い、電気設備の工事はIHIインフラ建設にお願いしています。また、私たちが新設工事を担当した水門はIHIインフラ建設さんに保全を担当してもらえる体制をいつも目指しています。
薮内
八ッ場ダムのゲート新設などでも、IHIインフラシステムが建設工事を担当し、その後の点検・修繕はIHIインフラシステムが担当しています。新設から点検・修繕までをIHIグループ内で行えることに、お客様も安心感を持ってくれますよね。
齋藤
橋の保全工事でもジョイントベンチャーを組んで連携することが多いですね。IHIインフラシステムは鉄鋼などに強く、IHIインフラ建設はコンクリートに強いので、お互いの強みを活かして連携しています。
原
お互いに社員が出向し合ったりしているので、私にとってもIHIインフラ建設はとても身近に感じる存在です。懇親会などでもIHIインフラ建設の社員の方と話す機会は多いですし。
田中
水門事業においては、IHIインフラシステムとIHIインフラ建設が2023年に統合する予定になっています。それによって、よりシナジー効果を生み出せるのではないかと思います。
横山
IHIインフラ建設でも最近、3次元で設計を可視化できるCIMモデルを積極的に活用しています。このCIMモデルの活用については、IHIインフラシステムのDX推進部から手厚くサポートをしてもらっています。
原
CIMモデルを使うとお客様に説明しやすいですよね。最近では工事現場の立ち会い検査がIT技術を使って遠隔で行えるようになるなど、さまざまな面でIT化が進んでいる印象があります。
薮内
確かにそうですね。IHIインフラ建設でも水門の点検業務を効率化できる『GBRAIN』というシステムを開発しました。
齋藤
オンライン会議も増えました。全国各地にお客様がいるのでこれまでは打ち合わせに行くのに時間がかかっていたので、オンライン会議が増えたことで随分と効率化された気がします。
横山
私たちの業界はIT化が少し遅れていたのが、コロナ禍もあって一気に追いついたような気がしますよね(笑)。

