Interview background

私がIHI原動機に戻った理由。転職を経て見つけた理想の仕事

木暮 悠策さんのインタビューアイキャッチ
interview-icon 社員インタビュー

YUSAKU KOGURE

木暮 悠策

陸用事業部 プラントエンジニアリング部 常用プラント設計第1グループ
2025年再入社

機械工学系学科出身。新卒でプラントエンジニアリング部に配属後2016年に退社。その後は複数企業での機械系業務を経て、2025年に同部署へ再入社。現在は、工場などで電気と蒸気を供給するガスタービン発電設備(常用プラント)の設計を担当している。

木暮 悠策さんのストーリー
interview-icon 入社の背景
01 interview-icon

やりたいこと、働く場所、複数の軸から見つけた会社

昔から機械、特に自動車のエンジンに興味がありました。エンジンと言っても、完成された車に乗ることよりも、部品を触りながら自分で分解して組み立てたり、どうしたらエンジンの馬力が上がるのかを考えることが好きだったんです。

なので就職先も車やエンジンに携わる職につきたいと考えていました。実家が農家なので、将来的には実家に戻れるような会社がないかなと探していたんです。そこで見つけたのが地元群馬県太田市にあるIHI原動機の太田工場でした。 船舶用エンジンについてあまり知らなかったのですが,ピストンの直径が30センチ近くもあると聞いて驚きました(車やバイクのピストンはだいたい数センチ)。そのスケールの大きさに、別次元だなと心が躍ったのを今でも覚えています。

地元太田市で暮らしながら、大好きなエンジンに、しかもスケールの大きなエンジンに関わることができる。私にとってまさに理想的な環境でした。面接では、とにかくエンジンが好きでこの仕事がしたい、という熱量をひたすらアピールし、その熱意が評価されて無事入社が決まりました。

interview-icon 仕事内容
02 interview-icon

エンジンの延長線にあったプラント設計

新卒入社時に配属となったのはプラントエンジニアリング部で、停電時に使用する非常用発電プラントの設計に携わっていました。エンジンを構成要素のひとつとして、さらに大きなシステムを作り上げていくイメージです。

最初は、仕事を受注した後の細かい仕様を設計する業務を担当していました。エンジンの構造は知っていたものの、プラントについては知識はなかったので、プラント内の部品がそれぞれどのような役割を持つのかという基礎から勉強しました。 エンジンが好きだったので、楽しみながら仕事ができていました。プラントについての勉強はエンジンの延長線というか、もう少し拡大された世界を知っていくような感覚でしたね。

実は入社後、一度退社した後にまたこの会社に戻ってきたのですが、再入社した現在も同じ部署に所属しています。今は電気と蒸気を供給する常用ガスタービンプラントの設計を担当しています。私が設計したプラントは工場などで使用されています。

仕事内容のイメージ
木暮 悠策さんのメインアイキャッチ
interview-icon 仕事のやりがい
03 interview-icon

自らの手を動かし、設計する

今までのキャリアで一番記憶に残っているのは、初めてゼロから設計し受注までこぎつけた非常用発電プラントの案件です。お客様(サブコンや電気メーカー)と何度も打ち合わせを重ね、要求に応じて図面を直し、時には夜遅くまで議論を続けて、なんとか受注に結びついた仕事でした。 白紙の状態から、機械の配置や仕様を自分で決めていき、それが形になっていく過程を経験したのは、初めてでした。最終的に、自分が設計した設備は、新宿の数十階建ての商業ビルに納められました。エンジンを通して社会貢献ができたという実感は、格別でした。 今でもそのビルの前を通りかかると、「自分が設計したものがこの建物に入っている」と誇らしくなります。

新卒入社から数年後に、父の入院がきっかけでいずれは実家に戻らなければならないと強く考えていた時期がありました。仕事は楽しかったものの、地元から転勤のない仕事を探すために2016年に退社することを決意しました。

その後、群馬では2社に勤務しました。最初の会社ではバルブ開発を3年ほど、次の会社では、工場の構想企画を行う部署に5年ほど在籍しました。構想企画を行う部署では、図面を作るための仕様書作成がメインで、実際に自分で設計をする機会はほとんどなかったんです。 この時はじめて、やはり自分は設計そのものにやりがいを感じると気がつきました。自分で手を動かして、設計し、ものをつくり上げるからこそ得られる達成感が、私にとって仕事の楽しさだと気がついた瞬間でした。

ちょうどその頃元同期と連絡を取っていて、IHI原動機がコロナ禍を経てリモートワークやフレックス制度を導入しているという話を聞きました。リモートワークやフレックス制度が使える状況で戻ることができれば、地元(太田)に住みながら自分が最もやりたいプラントエンジニアリングがもう一度できる。そう思い、キャリア採用での再入社を決めました。 今はフレックス制度を利用しながら、群馬から本社に通勤しています。

interview-icon これからの未来
04 interview-icon

正解がないからこそ、学び続ける

プラント設計は1案件が終わったから全ての知識を得られるかというと全然そんなことが無いんです。案件ごとに仕様や気をつけるべきポイントが違うことが多くて。ここまでやればもう何でも知ってる。という風にはなかなかならない分野です。だからこそ奥が深くて面白い仕事です。

将来的には、部署内で取り扱っているガスタービンとレシプロエンジンどちらのエンジンも対応できるようなプラント設計者になりたいですね。まだレシプロエンジンのプラント設計は担当したことが無いので、機会があれば挑戦してみたいです。

これからの未来のイメージ
message-title

メッセージ

紆余曲折あり再入社をしましたが、そんな私から伝えたいのは、「やりたいことを仕事にする」ということ。給料などの条件も重要かもしれないですが、私がこの会社に戻ってきたのは自分のやりたいこと(機械設計、エンジン、地元に住むこと)ができる環境がここにあったからです。「やりたいこと」を明確にしてそれが実現できる場所を探すことが、仕事を楽しくする秘訣だと思います。好きなことを仕事として実現できるのは、とても幸せなことです。皆さんも自分の「やりたいこと」を考えてみて、もしそれがIHI原動機で叶えられるとしたら、ぜひ挑戦してみてください!

speech-bubble speech-bubble
木暮 悠策さんの写真

私たちと一緒に働きませんか?

IHI原動機の最前線で、ものづくりに挑むエンジニアたち。
熱い思いをもって一人ひとりが個性とスキルを活かしています。