大規模波動地盤総合水路用造波装置
世界最大の波高を発生する造波装置
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1.概要 2000年5月、運輸省港湾技術研究所(現 独立行政法人港湾空港技術研究所)で完成した大規模波動地盤総合水路は、小型模型実験では不可能な実規模での波と地盤の相互作用に関する研究等を行うために建設されたもので、水路幅が3.5m、水路長が184m、標準水深が5mあります。 本水路用に、IHIは波高3.5mという世界最大の波高を発生させることができる造波装置を納入しました。 一般的に造波装置は造波板の前後に波を作るので、所要の波のエネルギーの2倍のエネルギーを消費しますが、大規模な造波装置では造波動力も大きいために、その低減策が重要な問題となります。 本造波装置の機構上の最大の特徴は、装置背面の水路で砕波が起こらないように造波板の運動を制御し、もって造波動力の低減を図っていることです。 |
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最大波高(3.5m)造波状況 | ||
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2.造波装置仕様 | |
造 波 形 式 駆 動 方 式 電 動 機 最 大 波 高 造 波 部 水 深 造波ストローク 造波板移動可能距離 |
ピストン式背面水バランス方式 ラック&ピニオン駆動 ACサーボモータ 220kW x4台 3.5m(周期6〜8 s) 7.6m ±4.0m 14m |
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造波装置説明図 | ||
注)左の写真やイラストをクリックすると大きく表示します。 | ||
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