DIVISION事業部インタビュー

製造業のDXを推進し、
モノ作りの現場を変革させる

高度情報マネジメント統括本部長

小宮 義則

アナログとデジタルを
つなぐDXで、製造業の
常識を変える

世の中全体において、DXへの取り組みが加速している中、IHIもまたDXの導入を強く推進しております。IHIでは4つの事業領域の中に18のビジネスユニットが存在しています。事業領域やビジネスユニットなどの事業部門がそれぞれ独自に進めてきたDX推進を統合し、全社としてのDXに昇華する役割をもつのが高度情報マネジメント統括本部です。

IHIは長く製造業としての歴史を積み重ね、モノ作りの領域で強い存在感を発揮して参りました。その一方で、変化の激しい現代においては、アナログなモノ作りだけでは生き残れないという現実に直面しております。現在、我々は事業変革への取り組みである「プロジェクトChange」を推進しております。新たな時代に価値を提供するため、モノ作りの現場もまた変わっていかなければなりません。そうしたアナログである製造の現場とデジタル化の橋渡しをし、新たな変革に備えるのが高度情報マネジメント統括本部の役割です。この大変革の時代における製造業のDXに取り組んでくれる、チャレンジ精神旺盛な人材の力を求めています。

異色の人材が集まる
環境で、全社を見渡す
エースの育成へ

世間でDXの重要性が声高に叫ばれる中、IHIの中でも多くの社員が危機感を感じ、デジタル化に取り組むべく高度情報マネジメント統括本部への参加に名乗りを上げています。現在高度情報マネジメント統括本部は総勢180名を超える部隊となりましたが、社外からのキャリア採用者以外にも、IHIグループ内の様々な事業部門から人が集まってきており、社内でも高いダイバーシティを実現している部署となっています。

高度情報マネジメント統括本部の取り組みは、各事業部門に上意下達でデジタル化を指示するものではありません。ビジネスモデル改革を進める事業部門へ入り込み、現場と共にDXのあり方を模索していきます。これを各事業部門で繰り返すことによって、高度情報マネジメント統括本部から社内全体のデジタル化の様子が見えるようになり、ひいてはビジネスモデルの横展開やシステムの共通化を推進できるようになります。

こうしたDXへの取り組みを全社的に知ってもらうために、各事業部門のエースクラスを2年間、高度情報マネジメント統括本部へ留学させるという取り組みをスタートしました。元々多様な人材が集まる高度情報マネジメント統括本部へ、さらに異色の人材が集まりダイバーシティが加速を続けております。あらゆるバックグラウンドを持つ方が活躍できる環境となっていると自負しております。

問題解決能力を
磨きIHIを
リードする人材へ

IHIにおけるDXは、手触り感を大切にするアナログの世界とデジタルとの融合が目標です。IHIの事業は多岐にわたり、製品や生産方式も様々なので、すべてにまったく同じ業務プロセスを採用できません。かといって現場から求められたとおりのシステムを組むだけでは、十分なDXとはいえないでしょう。全社としての付加価値の高いDXを推進するには、事業ごとの違いと共通性の両面に気づけるような、問題意識の高さをもった人材の活躍が求められます。すべてが応用問題といえるような複雑な課題に対し、一段高次の視点から共通性を見つけ、全社の業務を最適化する答えを導き出す問題解決能力が非常に重要であると考えています。

高度情報マネジメント統括本部では、全社に向けたDXへの取り組みの一環として、各事業部門から選出したDXリーダーによるコミュニティを創設しました。社内にいるDXへ高い意欲を持つメンバーが縦横無尽につながり、活発に情報交換できる環境が整いつつあります。あらゆる事業部門から吸い上げる課題に向き合い、時代に対応するDXを推進するのが高度情報マネジメント統括本部の役割です。DXを通じて一緒にIHIをリードしてくれる人材の参加をお待ちしています。

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