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資源・エネルギー・環境 金属・材料系

阿部大輔

原子力セクター
PWR機器製造技術開発推進部
2008年入社
工学研究科
マテリアル生産科学専攻 修了

阿部大輔

世界で約7割強。主流となる原子炉機器を開発する。

阿部大輔

PWRに欠かせない、SGの溶接施工技術の確立が使命。

私たちの部署ではPWR(加圧水型原子炉)向け機器の製造技術開発を行っています。これまでIHIではBWR(沸騰水型原子炉)とABWR(改良型沸騰水型原子炉)というタイプの原子炉圧力容器を多数手がけてきました。近年は、世界で約7割強を占め主流となっているPWRタイプへと事業を拡大し、世界へと展開することを目指しています。
PWRがBWR、ABWRともっとも異なる点は、原子炉で発生させた熱をタービンへ送るまでの間で熱交換を行うSG(蒸気発生器)を備えている点です。SGはその役割から絶対的な安全性が求められるため、構造が複雑な上に製品に要求される精度や品質は極めて高く製造するための技術課題が多数あります。このSGの製造技術開発、そして製品化を実現させるのが私たちの仕事です。
私個人の使命は、SG製造において難度が高い工程の一つである、溶接施工における製造技術の確立です。技術課題をクリアするべく、日々奮闘しています。

溶接部分の難題はクリア目前。製品化に向けて最終段階へ。

2011年にSG製造のための新工場が完成し、技術を実証するために行っている実機大のSGモックアップの製造も大詰めとなってきました。SGの溶接施工では、材料的に欠陥の生じやすい、溶接箇所が多い、溶接後の寸法要求の厳しいなど、多数の技術課題がありましたが、SGモックアップや施工試験を経て、製造の目途が立ちつつあります。
ここまで漕ぎ着けるまでに、想定外のトラブルによる溶接施工の見直しや、品質を確保するための試行錯誤など、多くの苦労を経験してきました。様々な制約の中で、お客様の高い要求を満たすことは困難ですが、その困難を乗り越えて製品を作り上げることが、この仕事の醍醐味だと思っています。
残された技術課題はあと少し。これを乗り越えて、近日にはSGの製品化に至っているはず。私はそう信じています。

阿部大輔

阿部大輔

次なる目標は、先進的な技術を開発し、21世紀の溶接工場を立ち上げること。

直近の目標は言うまでもなく、SGの溶接施工における製造技術を確立させ、IHI製のSGを世に送り出すことです。自分の携わった製品が世界に出ていき、そこで人々の役に立つ、これは重工マンとして大きな喜びです。製品化まであと一歩の段階。喜びの瞬間に立ち会える日を楽しみにしています。
中長期的な目標としては、新しい溶接方法や解析技術の更なる活用、情報端末を使った製造管理などをこれまでのものづくり技術に合わせた21世紀の溶接工場を立ち上げることです。量産化が難しい重工分野では、製造時にヒトが関わる工程が多い。人件費が高く、労働力の減少が見込まれる日本が今後も発展していくためには、これまでのやり方を大きく変えていく必要がある。そう考えています。

就活中の学生へのメッセージ

就活は様々な企業について知ることができる、とても良い機会です。ぜひ、多くの企業を訪問して、多くの方と話をしてみてください。就活の時に関わった方と、社会人になってから一緒に仕事をすることになった、なんてこともあります。また、学生時代には、勉強はもちろんですが、趣味や遊びにも力を注いで欲しいです。意外な経験が仕事で役に立ったり、社内での意思疎通に一役買ったりします。悔いのない就活となるよう頑張ってください。

阿部大輔

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