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資源・エネルギー・環境 土木・建築系

出口朋子

エネルギー・プラントセクター
エンジニアリングセンター
プラントエンジニアリング部
土木・建築グループ
2008年入社
土木工学科 卒

出口朋子

世界で私たちにしかできないプラント技術の確立をめざして。

出口朋子

あらゆる場面を想定して計算を繰り返す。安全なLNGタンクをつくるのが使命。

私たちの部署の主な業務はLNGタンクの設計・施工。LNGタンクは、液化された天然ガス(LNG)を貯蔵する巨大な入れ物のことで、大きいもので直径が約80m、高さが約55mもあります。この分野でIHIは、世界屈指の建設実績と国内での圧倒的シェアを誇っています。設計・施工の大きな枠組みの中で私が担当するのは、計算書による安全性の証明および図面の作成です。例えば、内側のタンクが破損しても外側のタンクに影響が生じない状態を計算で導いたり、モデルを作って荷重をかけ耐久性を調べる構造計算などを行います。あらゆる場面を想定して計算を繰り返し、はじき出した的確な数値をもとに安全なLNGタンクがつくられていくわけです。
LNGタンクという共通案件であっても、各プロジェクトには新しいテーマ・課題が掲げられ、同じ内容に取り組むことはひとつもありません。全員でアイデアを出し合い、スケジュールやコストを計算し、ディスカッションを重ねていく。モノづくりの醍醐味を感じる日々を過ごしています。

入社2年目、インドへの長期出張。あの経験が今を支えている。

入社2年目にインドへ長期出張の機会がありました。若手にどんどん仕事を任せるIHIらしい一面です。期待と不安でいっぱいの中、現地で「あなたの部下です」と紹介されたのが、40歳くらいの男性のCADオペレーターでした。インドは年上の人を敬う文化が強く根づいている国です。よって、年下の私の言うことはまったく聞いてもらえません。私の知らないところで話が進んでいたりもして、当時の私はとても虚栄を張っていました。
私たちの仕事は、大勢が一丸となって、しかも長いスパンで取り組むものばかり。プロジェクトを進めていく中には、さまざまな国籍・職種・立場・年齢の人と対等に話さなければならない機会が多々あります。そこで大切なのが、卑屈にも横柄にもならないだけの自信と謙虚さ。当時はそれがまだわからず、身についてもいませんでした。インドでの経験は今となっては恥ずかしく、そして、今を支える良い教訓になった思い出でもあります。

出口朋子

出口朋子

技術の革新、そしてシステム化を実現していくのが目標。

IHIのLNGタンク事業は1960年代からスタートしました。当時は画期的な技術だったため、顧客も獲得しやすかったそうです。しかし現在は技術革新が進み、他社でも製造が容易になりました。さらに、プラント業界では中国や韓国の参入に伴い、熾烈な価格競争も起こっています。そのため、私たちには課題がふたつあります。ひとつは技術の革新、もうひとつは技術のシステム化です。技術の革新については、モノづくりに励むすべての人が常日頃から考えていることであり、容易に実現できないことはわかっています。一方で、技術のシステム化は実現可能なことだと思っています。誰でも同じようにつくれるよう技術マニュアルを作成してコストを削減。ただし、核となる技術はIHIで保護できるシステム。このような手法は米国の会社等が実践しているようなので、私たちもそれに続きたいですね。しかし、理想はやはり技術の革新です。計算で安全性を証明し、まずは試作まで持っていく。それが私自身の直近の目標です。

就活中の学生へのメッセージ

多くの企業を見ることが大切だと思います。今はよくわからなくても、後で「こういうことだったのか」と気づくことがあります。現に私がそうであるように、こうした経験は入社後も決して無駄にならないと思います。

出口朋子

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