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研究開発・IT 電気・電子系

金智炫

技術開発本部 電機システム開発部
2010年入社
電子電気工学部 卒

金智炫

電子回路技術を極め、電気制御のエキスパートに。

金智炫

ターボ機械の危険を予測する翼振動計測システムの開発に貢献。

電機システム開発部は電子回路を用いて信号処理を行うシステム開発を専門に扱っており、私が主に担当しているのは翼振動計測システムのハードウェア開発・設計・試験・評価です。航空エンジンや過給機、圧縮機などのターボ機械は、開発段階において、事故や損傷の原因となる危険な振動を回避できているかを試験する翼振動健全性の確認が必須です。この試験に必要なのが翼振動計測システム。ただ、市販のものは航空エンジン向けばかりで、ターボチャージャーのような微小な翼振動を測れる機械が存在せず、また、大きな振動から小さい振動まで幅広い振動を1台で計測できる機械も存在しなかったため、オリジナルの開発に着手しました。
当初は実験レベルで作製していましたが、ある日、アメリカで試験があるので使用したいと声がかかり、急遽製品化することに。自分が開発したシステムが初めて製品化されたこともあり、非常にうれしかったですね。日本とアメリカでは環境が違うので正常に作動するか不安もありましたが、市販の振動計よりも高い精度を有することが確認できたとの報告をいただき、仕事への自信を深めることができました。

最新鋭磁気センサに対応した信号処理システムの開発に挑む。

現在は、磁気センサ開発プロジェクトで信号処理システムを担当しています。これは、ジェットエンジンの中でも重要な部品である回転部品のきずを磁気センサで検知しようというもの。回転部品に小さなきずが入ってしまうと、運転時の高い力(応力)によって進展してしまうので、小さなきずもしっかり見つけることが大切です。
磁気センサによるきず検知システムは昔からあるもので目新しい技術ではありませんが、今回の目的は、超小型・超高精度な最新センサに対応する解析システムを開発すること。これをできる限り早くカタチにすることが私の目標です。新しいモノ、誰もやったことがないモノを開発するのは失敗の繰り返しで落ち込むことも多いですが、成功すれば達成感もやりがいも得られると、それを励みに挑んでいます。

金智炫

金智炫

誰にでもできる仕事ではなく、私だからできる仕事の面白さ。

競争力のある製品を世界に販売していくには、世の中にない新しいモノを開発することはもちろん、スピード化も大切な要素になってくると思います。より早く、より精度の高いモノづくりこそ、私のこれからの課題。今後は独自のアイデアを活かして、飛行機を運航しながらエンジンの状況をリアルタイムで確認できるヘルスモニタリングシステムの開発にも挑戦していきたいと考えています。
将来的には電子回路を専門技術に、電気・制御システム全般の設計から開発まで行えるエキスパートになりたいですね。電子回路という専門分野は誰にでもできる仕事ではなく、極限られた人だけにしかできません。つまり、私だからできる仕事。そして、グローバルに展開するIHIの業務は社会への貢献も実感でき、自分としては理想的なスタイルでモノづくりに関われていることに、今はとても幸せを感じています。

就活中の学生へのメッセージ

社会人になると一週間のほとんどを会社で仕事をして過ごすことになります。だからこそ仕事を楽しむことが大切であり、自分がやりたいことを少しでも早く見つけることが大切です。就職活動中はいろいろな会社を可能な限りたくさん見て、本当に自分がやりたいことを考える良い機会です。会社でやりたいことが明確にある人にとって、IHIは自分を成長させることができる環境だと思います。自分を磨き成長したい人には、自信を持ってIHIをお勧めします。

金智炫

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