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研究開発・IT 情報・経営工学系

山田孝太

情報システム部 業務改革グループ
2006年入社
理工学研究科 情報システム学専攻 修了

山田孝太

ICTの活用によってIHIグループの業務改革を推し進める。

山田孝太

エネルギー・プラント製品における設計業務の効率化を担当。

業務改革グループは2013年度に新設されました。ICT(情報通信技術)を活用した業務プロセス改革の企画・推進や、その取り組みに連動した情報システムの企画・推進をミッションとしています。関係会社を含めたIHIグループ全体に対象がおよび、その中で現在、私は、エネルギー・プラント製品の設計を対象とした業務改革プロジェクトに携わっています。
設計プロセスの最適化や設計業務の標準化を図ることで、設計期間の短縮および設計費などの削減をめざしています。
私は入社以来、情報システム関連のさまざまな業務に携わってきました。特に多かったのが、3次元CADの導入やCADデータの共有化といったCADに関する業務。そのような背景もあり、現在のプロジェクトでもCADと図面関連を主に担当しています。エネルギー・プラント製品では配管、鉄骨や様々な機器がひしめき合い、すり合わせのために多くの時間と労力が費やされています。設計情報の流れを整備することで、大幅な効率化が図れるはずです。プロジェクトがスタートしてからの3ヵ月は、設計者へのヒアリングを集中的に行ってきました。今は、その情報を整理して業務フローをまとめ、改革後のあるべき姿の検討に着手しています。これまでに自分が蓄積したCADやCAEの知識が活き、セミナーなどで学んだ業務分析の手法が実践できるところに面白さを感じつつ、真に手応えが得られるのは、改革の成果が出て事業に貢献できた時。だから常に最善の結果を求め、全力で業務に取り組んでいます。

苦い経験で痛感した「仕事は段取り8割」。

これまで担当したさまざまな業務の中でも特に記憶に残るのは、量産機械製品の設計にPDM(製品データ管理)システムを導入した際の経験です。私が入社して最初に携わったのが量産機械製品の設計を3次元CAD化する業務で、その翌年、3次元化がおおむね進んだところで、各部品の設計データを一元的に管理するPDMシステムを導入することになりました。最適なベンダーソフトを選定し、カスタマイズも順調に進んで準備万端だと思っていたのですが、いざ作業を始めると大量のCADデータの移行がうまくいきません。一緒に作業したベンダー担当者にも無理をお願いして試行錯誤を繰り返した結果、どうにか問題を解決することができました。原因はいろいろありますが、自分の計画が甘かったのは確かで、よく言われるように「仕事は段取り8割」だと痛感させられ、以降の仕事に活かしています。

山田孝太

山田孝太

現在のプロジェクトを成功させ、それを他の業務へも横展開していく。

私が現在取り組んでいるエネルギー・プラント製品の設計業務改革は、IHIグループのモノづくり改革の第一歩に過ぎません。この先、改革プランを実行する中で、予想を超えたさまざまな壁に突きあたることでしょう。それを乗り越えて今のプロジェクトを成功させ、他の事業や業務へも横展開していくことが今後の大きな目標です。
私自身がかつて携わった量産機械製品のように、3次元CADなどのICTを活用することで設計業務の整流化・効率化が進んでいる製品部門はあります。しかし、個別受注型の製品での実績はわずかな範囲に留まります。だからこそ、今取り組んでいるエネルギー・プラント製品の設計業務改革への参画は、かけがえのない経験となるに違いありません。

就活中の学生へのメッセージ

就職活動を始めた頃の私は、大学院での研究テーマだった「レーザー」に関係する企業ばかりを回っていました。IHIも当時はレーザー関連の研究開発を行っていたので企業訪問に行き、たまたま見学したのが、船舶用の減速機に使われる巨大な歯車の加工工程。この時、同じモノづくりでもいろいろな世界があることを再認識し、結果としてIHIの情報システム部門で仕事をすることになりました。就職活動は自分の視野を広げるチャンスにもなります。学生時代の専門分野にこだわり過ぎず、柔軟な姿勢で多くの企業を訪問することが自分の未来を広げ、有意義な人生につながると思います。

山田孝太

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