取材当時
航空宇宙事業本部 整備事業部
業務営業部 営業グループ
2009年入社
法学部 国際企業関係法学科 卒
航空会社向けのジェットエンジン整備の営業を担当しています。IHIが製造開発に関わったエアバスA320型機用V2500エンジン及びリージョナルジェット機用CF34エンジンをメインに扱っており、V2500エンジンでは月平均10台ほどの受注があります。航空会社の安全な運航をサポートするという観点から、お客様の求めるスピード、求めるスキルに応じて整備の手配を行うのが基本的な業務です。特に、急なトラブルによって短い納期で整備の要望があった場合などは、まさに営業の腕の見せどころ。お客様の要望を工場に伝えて納期内に出荷できるようスケジュールを調整し、航空会社の運航に影響が出ないように最善の努力を尽くします。航空会社が本当に困っている時にこそ、全力でサポートするのが整備事業部の営業の役割。そうした積み重ねの一つひとつが、お客様との信頼関係につながっていると考えています。
ある航空会社の飛行機が運航中にエンジントラブルを起こし、急遽エンジン整備の依頼がありました。お客様から求められた期日は週末をまたいでわずか5日。ジェットエンジンの整備は通常2ヵ月弱かかるので、相当に厳しいオーダーでした。運航休止は1便あたり150名の乗客に迷惑をかけることになり、航空会社としても避けたいところ。無理を承知で依頼してくれたお客様の期待に応えるため、工場部門と話し合って何とか整備スケジュールを組み、全員一丸となって取り組むことで期日に間に合わせることができました。この時はIHIの底力を感じるとともに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。困った時には一丸となって乗り越える。そういう懐の深さもIHIの魅力といえるかもしれません。
現在は国内営業担当ですが、将来的には海外駐在をしたいという想いがあります。私たちが取り扱っている中型機・小型機のエンジンは世界的に伸びていく市場であり、すでにアメリカでは新しい整備工場を現地資本と共同で設立し、近い将来にジェットエンジンの整備体制が構築出来る予定です。IHIのグローバル化の先端を担う営業として、チャンスがあれば海外の新規開拓にも挑戦したいと考えています。個人的な野望としては、アフリカへの新規参入が夢。実は、アフリカは学生時代にボランティア活動で訪れた場所であり、今の仕事を通じて社会貢献をしたい気持ちがあるからです。世界中のライバル会社が多数参入しているうえ、日本とアフリカでは商習慣や文化の違いもあるのでハードルは高いかもしれませんが、いつかは実現したいと思います。そうして夢を一つひとつ実現し、世界を舞台とした航空業界から必要とされるキーパーソンになれたら最高ですね。そうなるためにも、航空会社が困った時には名前が出るような印象的な仕事をしていきたいと思います。
就職活動は、これから先の自分の人生を決めることでもあります。後悔しないためにも、他人には譲れない自分だけの「こだわり」を持って取り組んでください。