お客さま向けのターボチャージャーや新たに開発されたターボチャージャーの性能試験や耐久試験などを主に行っており、タービン温度が1,000℃を超える試験や、インペラ回転数(周速)が音速の1.8倍を超える試験など様々な条件や環境で実施しています。また近年では燃料電池車(FCV)向けに開発されたターボチャージャーの性能試験、耐久試験なども行っています。
性能試験では計測している温度や圧力、流量などの精度が理想状態より少しでもずれてしまうと性能評価に大きく差が出てしまうこともあり,試験環境や試験機の搭載状態や断熱状態など様々な点に注意し精確な試験を実施するようにしています。
モータースポーツ最高峰のF1で活躍したターボチャージャーブランドということです。
アイルトン・セナ氏、アラン・プロスト氏を擁するマクラーレンホンダが16戦中15勝したマシンのパワーを支えたIHIのターボチャージャー技術。これが現在の様々なターボチャージャーに継承され続け、軽自動車から大型トラックに使用され続けています。またホンダのF1再参戦時にも多くの貢献ができ、GT-Rやフェラーリなどのスポーツカーを今でも支え続けられていることに誇りを感じています。
やはり、ホンダがF1に再参戦した際のターボチャージャーの開発に携われたことです。普段から扱っていたターボチャージャーとはサイズや仕様が大きく異なり、組立てや装置への搭載は苦戦し、試験時は経験したことのない装置出力でハラハラドキドキしながら計測したことを記憶しています。実車部品を使用した試験などでは特別な物を扱っているという高揚感も感じました。そのマシンがレースで良い結果を残せた時は「よし!これからも頑張ろう!」というモチベーションアップにもなりました。