株式会社IHIアグリテック

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新型コロナウイルスへのお問合せについて

2020年02月21日

お知らせ

新型コロナウイルスへのオゾンの効果について

昨年12月以降、中国湖北省武漢市において発生し、世界規模での感染が拡大しつつある新型コロナウイルス感染症への、IHIオゾン機器による効果について、多くのお問合せをいただいています。
オゾンガス、オゾン水は、微生物やウイルスに対し高い殺菌効果を持ち、また残留毒性が無い、低コスト等のメリットがあることから、色々な分野で活用されています。
既に、オゾンが新型インフルエンザウイルスやコロナウイルス、ノロウイルスなどに対して、不活化効果を持つことが確認されています。現時点では、新型コロナウイルスへの効果実証は困難ですが、過去のウイルス同様に効果が期待されています。

IHIグループの感染対策への取り組みについて

IHIグループでは、1996年 病院内感染(MRSA:メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、緑膿菌等)を防ぐ目的で、オゾンガスによる殺菌装置3機種を厚生労働省薬事承認を取得することから感染への取り組みを開始し、以後、頻繁に問題化する、新型細菌や新型ウイルスの感染制御(インフェクションコントロール)に取り組んできました。
院内感染対策だけではなく、交差感染による社会的感染拡大を防ぐため、救急車、バス、鉄道などの車両や易感染者が集まる幼稚園、保育園、学校、老健施設、また、不特定多数の人が集まるホテルや留置施設等の感染対策の一助となるべく、開発と試験を継続してまいりました。
特に新型ウイルス対策では、SARS、新型インフルエンザ、ノロウイルスの集団感染等の発生時には、感染拡大対策に貢献してきた実績があります。

感染を制御するための事前の作業や、個別装置における使用方法等の詳細に関しては、お問合せ窓口にご相談ください。


製品情報 | 環境機器 https://www.ihi.co.jp/iat/products/ozone/index.html

●お客様からのお問合せ窓口
株式会社IHIアグリテック 環境プロジェクト部
TEL 086-944-6510 FAX 086-942-9030


インフェクションコントロールへの取組

・製品型式をクリックすると、詳しい製品の情報が参照いただけます。
・参考文献:インフルエンザウィルスのオゾンガスによる不活化(IHI技報 第49巻第2号)
https://www.ihi.co.jp/ihi/technology/review_library/review/2009/49_02.html

年度 特記事項 対象市場 製品型式
1996年 院内感染対策 国内初のオゾンガスを用いた殺菌装置3機種の厚生労働省薬事認可を取得 病院 OP-10
OP-32
OP-50
1997年 交差感染対策 オゾン車両(救急車、乗用車)用脱臭除菌空気清浄機の発売 消防署、車メーカ・ディーラー、整備工場 OUV-Ⅱ
2003年 結核菌やSARS対策 オゾンガス室内(部屋)脱臭除菌空気清浄機の発売 警察庁留置場、学校、幼稚園、老健施設、ホテル、事務所等 EZ-2000
EZ-100
JS-7000
2005年 キャリア感染対策 スリッパ殺菌ディスペンサー 薬事認可取得 医院他 SSDX
2007年 消毒剤暴露対策 厚労省通知 患者等の寝具類消毒にオゾンガス消毒方法を追加(ホルマリン、EOG代替) 病院、リネン業 OR-5V
OR-6/12
2009年 新型インフルエンザ対策 簡易陰圧装置の促進助成でオゾンガス脱臭除菌空気清浄機(HEPAフィルター付)+簡易陰圧テントが全国の病院に800台以上納入 病院、医院、学校、幼稚園、老健施設、ホテル、事務所、厨房他 EZ-2000
EZ-100
JS-7000
2010年 内視鏡リユース感染対策 国内初のオゾン水を用いた内視鏡殺菌装置 薬事承認取得 病院、医院 OED-1000
2011年 アフリカ豚コレラ対策 空港動物検疫所にオゾン殺菌庫8ヶ所に導入 空港 HZ-50
2012年 ノロウイルスの集団感染対策 オゾン水製造装置の需要増(次亜塩素代替) ホテル、老人施設、幼稚園、
保育園、リネン業
OW23GT
2014年 外国人乗車集団感染と脱臭対策 バス用、ホテル用オゾンガス脱臭除菌空気清浄機の発売 バスメーカー・ディーラー、
ホテル
DH-5D
2015年 歯科医院 手術増感染対策 小型クラスBオートクレーブ、小型全自動洗浄消毒機 薬機承認取得 歯科医院 IC Clave
IC Washer
2018年 内視鏡リユース感染対策 洗浄機能の強化、オゾン水内視鏡洗浄消毒機として薬事承認取得 病院、医院 OED-1000S
Plus
2020年 2019年 日経優秀製品・サービス賞 日経産業新聞 優秀賞 内視鏡洗浄消毒機が受賞 病院、医院 2020/1/27
ニュース
2020年 医科クリニック手術増感染対策 小型クラスBオートクレーブ、小型全自動洗浄消毒機 薬機承認取得 病院、医院 2020/1/10
ニュース

OP-10 OP-32 OP-50

1.オゾンとは
オゾンは、自然界ではフッ素に次ぐ強力な酸化力を持っています。その酸化力は塩素の7倍であるといわれており、その特長を生かして、酸化、殺菌、脱色、脱臭などの幅広い分野で応用が進んでいます。オゾン処理の利点は、電気と酸素さえあれば、どこででもオゾンを発生させることができるため、ボンベに詰め込んだり、薬品のように保管貯蔵しておく必要がなく、しかも強力な酸化力を持っているので、他の処理方法に比べて強い効果(脱臭、殺菌など)を期待できます。

2.オゾンによる殺菌の歴史
オゾンによる殺菌・不活化機構は古くから知られており、病原性細菌に対する殺菌効果については、1892年Ohimulerによるネズミチフス菌(Salmonella typhimurium)、コレラ菌(Vibrio cholerae)および炭疽菌(Bacillus anthracis)を用いて行われたものが最初とされています。

日本では、殺菌方法として日本薬局方には収載されていませんが、厚労省から、オゾン水殺菌装置が1995年に、オゾンガス殺菌装置が1996年に、それぞれ薬事法医療用具製造承認を受けています。さらに、消毒と滅菌のガイドラインに、ガス殺菌法の一つとしてオゾン殺菌が記載されるようになり、より広く利用される機運にあります。

3.ウイルスへの不活化
ウイルスは、DNA/RNAとこれを包む外殻(コート)タンパク質から構成されています。このコートタンパク質が、オゾンによって酸化分解され、吸着点の破壊や変性(脱コート不能になる)され、さらにウイルスの本体でもあるDNA/RNAが酸化損傷されるとウイルスが不活化され、増殖できなくなります。

4.オゾンガスやオゾン水の効果
オゾンに関する最近の研究内容を以下に示します。新型インフルエンザの不活化効果なども明らかにされてきており、今回のコロナウイルスへの不活化への効果が期待されます。詳細は、各論文をご参照ください。

日本医療・環境オゾン学会
http://www.js-mhu-ozone.com/news/2020-002_Effect_of_ozone_water_on_COVID-19/Effect_of_ozone_water_on_COVID-19.pdf

宗宮 功編、オゾンハンドブック:15・5 オゾンによる消毒、日本オゾン協会ハンドブック編集委員会、サンユー書房、p288-291(2004)
環境分野におけるオゾン利用の実際:5オゾン殺菌・消毒、日本医療・環境オゾン研究会、p54-71(2007)
中室克彦(2011)オゾン水の細菌及びウイルスに対する不活化効果、静電気学会誌、35 (4)、 154-160
中室克彦他(2012)低濃度オゾン水による新型インフルエンザウイルスの不活化効果の評価法、 防菌防黴誌、.Vol.40,No.8,.485-491
山崎謙治 他(2012)低濃度オゾン水によるノロウイルスの不活化、防菌防黴誌、Vol.40,No.4,199-204

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