2022年6月、当社はJFEスチール殿より、福山地区第6コークス炉A団の炉体及び移動機械を受注いたしました。当該コークス炉は、日本で初となるスタンプチャージ式コークス炉です。世界のお客様から高い評価を得ているPaul Wurth社の多くの稼働実績と、倉敷2コークス炉、福山3コークス炉と連続してプロジェクトを完工した当社の技術力とプロジェクト遂行能力、及びお客様との長年にわたる良好な信頼関係が評価され、受注に至りました。当社の受注範囲は、炉体の設計、製作、据付試運転調整の技師派遣、及び石炭を高密度化して炉内に装入する機能を有した押出機とガス集塵車の設計、製作、据付工事です。

このスタンプチャージ式コークス炉は、稼働後から半世紀以上が経過した既設第4コークス炉A・B・C炉団の後継としての新設であり、生産効率が大きく改善されることによりお客様のカーボンニュートラルに貢献致します。また、世界で実績がある独自の無煙装炭システムSOPRECO®の採用により、装炭時やコークス押し出しに伴う発塵は大幅に減少します。燃焼窯は52門で構成され，年産能力は682,000トンの予定です。2022年6月にJFEスチール殿と契約締結し、プロジェクトのエンジニアリングを開始しました。2025年の稼働を目指します。

当社は製鉄プロセスの生産効率向上と環境対策技術により、製鉄業界の競争力向上とカーボンニュートラルの両面において、欧州と日本の技術を結集して貢献してまいります。