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株式会社IHI機械システム

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お客さまの声

金属技研株式会社 姫路工場様


兵庫県姫路市
金属技研株式会社 姫路工場様

真空炉

洗浄機

ホットプレス

金属技研様各拠点と40年ほどのお付き合いがあり、一緒に技術開発してまいりました。エネルギー関係、半導体関係のお客さまを多数持つ姫路工場で工場長、製造課課長、製造課製造係係長および生産本部主事にお話を伺いました。

 
金属技研株式会社 姫路工場様 

多様な接合をされていますが、お客さまへどのようにご提案されていますか。

金属同士の接合で、母材以外の元素を含む金属を入れたくないお客さまには拡散接合*しかないですよね。ろう材の成分は大体融点を下げるための元素が入っているので、それらの元素を入れたくないような部分は直接つけるしかない=拡散接合になる。あとは冷却水を流すような部分も、水で長時間使用すると腐食するのでろう材は使用したくないと言われることが多いです。
ホットプレスは制御の加減がしやすいように作ってもらっていて、新しい多軸ホットプレスは特にいろいろな高さのものに対応できるよう1軸ずつ押せるメリットがあります。導入当初の多軸設備は同時押しで、同じ高さのものしか処理できませんでしたが、軸ごとに動かせると、温度は一緒でも高さが違うものをそれぞれ処理したり、高さは一緒でも圧力を変えたい場合の使い分けもできます。多軸の制御のアイデアは弊社の先代社長が出したと聞いています。
基本的にはお客さまから提示される温度、圧力、時間を設定して何パターンかテストしていますが、軸ごとに変位コントロールができる、制御ができると一度にたくさんのテストピースが入れられるから助かりますよね。テスト回数を減らすことにもつながります。たまに、上げたり下げたり、追加で押したり、複雑過ぎて無理なのでは?と感じるような処理条件のものもありますが、IHIのホットプレスでは問題なく制御できるのですごいと思います。こういう処理するにはどういうパターンを組んだらいいですかと、設計の方に相談に乗ってもらっています。

 

納期にご不満はないでしょうか。特殊な装置ラインナップですが仕様はどう決定していますか。

IHIの技術力をかっています。設計段階から相談に乗ってもらい、標準機ではなく、イチからつくってもらう特殊仕様のものが多いから時間がかかることも納得はしています。メンテナンスしやすい設計にしてもらっているので、簡単な部品交換は自分たちで行っています。
1989年姫路工場操業開始時に入れた装置がまだ2台あり、最前線で働いてもらっていて、来期も大がかりなメンテナンスを計画しています。これらも弊社の先代社長が初代の姫路工場長時代に思いを込めて設計に携わったと聞いていて、今でも止まったら困るくらい稼働してくれて、この2台のおかげでこんなに工場が大きくなったと思っています。
新しく設備を導入する際の仕様は、基本的にお客さまの案件で決めています。もっと均一に押したい、圧力を高くしたい、低温域でも中まで熱が入るようにしたい等検討しながら対流加熱ファンをつけたり、4軸を8軸や12軸、24軸と開発してもらいました。熱の膨張収縮があるので、ホットプレスを多軸化すると、普通に設計するだけでは熱膨張した時にプレスの軸が折れてしまうと聞きました。だからIHIの特殊なノウハウで設計を実現されているんだろうなと思っています。

 

IHIに期待することはありますか?使い勝手の改善要望はありますか?

意見を出しあってよりよい設備を作っていきたいと思っています。末永くお付き合いしていく上では技術を継承していってほしいです。担当者が変わったからお付き合いがなくなってしまうのは困ります。メンテナンスに関しては早急に対応していただいています。
今後については「IoT化」「データ集約して設備の予防保全につなげる」「電気関係の省エネ」を期待します。いかに省エネにするか。省エネと加熱能力は相反することがあって、断熱性能を上げたはいいけど冷めにくくなったら困るので、難しいですけどね。
装置ごとにその年代年代の温調計でできることが異なっているから制御の仕方等、操作方法が異なっています。同じ処理条件を違う制御方法で行うのは大変なので、共通化してもらえるとありがたいです。炉内の均熱性はいいですよ。調整が難しいと思いますが、IHIは時間をかけてでも調整してくれますよね。

 

「金属を通して地球をそして宇宙を考える」というスローガンかっこいいですね。普段の業務で宇宙を感じることはありますか。

近辺に航空宇宙関係のお客さまの多い関東の工場から処理依頼を受けることもあり、いろいろな業界の製品を見ることがあります。特に社会インフラを支えるような製品の部品などが多いので、そういった意味では社会・宇宙全体を考えるというスローガンにつながるかと思います。ただ、われわれは中間加工業者なので完成形を見ることがほとんどなく、どんな仕事をしているか家族や知人に説明が難しいです。熱処理加工はさまざまな機器の構造部品製作や半導体を作る装置の部品・材料などの仕事なのでピンときにくいですよね。機密事項も多く、画像の使用許可をいただけるものが少ないし、学生さんたちに興味を持ってもらう難しさも感じています。

*拡散接合:部材を密着させ,母材の融点以下の温度条件で,塑性変形をできるだけ生じない程度に加圧して,接合面間に金属結合を実現して接合する方法。

金属技研株式会社 姫路工場様
画像は金属技研株式会社様からご提供いただきました。

金属技研株式会社様ホームページ

https://www.kinzoku.co.jp/


2024年3月公開

 

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