機 器

潤滑油清浄管理装置 ルブクリン

ルブクリンは当初、機関の潤滑油清浄を目的として開発されましたが、流体中の粒子除去能力が高いため、潤滑油だけでなく燃料油中の異物除去や水溶性切削液の清浄も可能です。
これら全ての清浄装置の総称として、『LUBCLIN』と呼んでいます。

外形

概要

遠心分離機+精密フィルタ 
(グリーンフィルタ)
粒径別に機能を独立化し
精度良く効率的に高清浄を
達成すると共に取扱いが容易
(精密フィルタを単独で使用するとフィルタ表面がスラッジで閉塞してしまい寿命が短くなり実用上不可)

遠心分離機



スラッジの粒径> 8 μ mを捕捉(中速遠心分離でOK)
スラッジを固形状で排出
排水処理が不要
分解掃除が不要
精密フィルタ
(グリーンフィルタ)
スラッジの粒径> 1 μ m捕捉
積層ペーパ隙間使用→濾過面積大→捕捉量大

LUBCLIN のシステム

精密フィルタの清浄原理

精密フィルタは積層型と呼ばれるもので、トイレットペーパー状に巻かれた紙と紙のあいだを通油(液)し、 紙の表面に粒子を付着させて清浄する。



透過面積小 積層ペーパ隙間使用
濾紙貫通方式(目詰まりしやすい) 濾過面積大(目詰まりしにくい)
実用的なフィルタ容量を考慮した場合
粒子径約5μ m程度まで除去可能
粒子径約1μ m程度まで除去

LUBCLIN の特徴 ・ 経済効果

ピューリファイヤ とLUBCLIN との廃棄物量の比較

LUBCLIN 全自動型遠心分離機(100型)について


構造 : 保守性 簡素
全高 : 設置高さの制約 低い
分解スペース : 設置高さの制約 低い
軸受 : 耐久性・保守性 回転体の外に配置
回転速度 : 清浄能力 約3000min-1

LUBCLIN フィルタエレメントについて

●ライフサイクルのコスト減少
●省電力化
●環境負荷軽減(廃棄物処理)
新型フィルタエレメント開発

ISO14001に対応

LUBCLIN フィルタケースについて

フィルタケース 旧型フィルタケース

鋼製ケースは繰り返し使用 ペール缶は使い捨て

LUBCLIN フィルタエレメントの比較

  エレメント(グリーンフィルタ) 旧型エレメント(ペール缶式)





1.エレメント耐久性:高
1)ケース:鋼製(剛性大)
  ↓
2)高圧力・大流量可能(最高圧力:0.5Mpa)
2.エレメントのみの交換
3.容量:4~8段の間で調整可能
4.ヒータ必要温度:潤滑油温度が60℃以下
5.流体に合わせたエレメント仕様の選択が可能
1.エレメント耐久性:低
1)ケース:ペール缶(剛性小)
  ↓
2)低圧力・小流量(最高圧力:0.05Mpa)
2.ペール缶ごとに交換
3.容量:ペール缶の数で調整
4.ヒータ必要温度:潤滑油温度が70℃以下
5.対象流体は潤滑油のみ


・廃棄:分別不要→一般廃棄処理
・エレメント:ペーパー製→可燃物
・ケース:鋼製→継続使用可能
・廃棄:分別必要→分別廃棄処理
・エレメント:ペーパー製→可燃物
・ケース:ペール缶→分別廃棄処理(鉄・ゴム・プラスチック・木・紙を使用)
     

遠心分離機回転上昇による効果

遠心分離機の回転数を上昇させることでスラッジ捕捉量が増加することを確認した。

LUBCLIN 導入効果

クランクピンメタル肉厚摩耗量

産プラ納入機関 クランクピンメタル分解点検写真

 LUBCLIN 付・無の比較 LUBCLIN無の場合、メタルのケルメット層(銅色)が露出している。
   
 使用時間 8,000 hr 

N 社 T 工 場  
      
 使用時間 7,000 hr 

K 社 H 工 場

水溶切削液用LUBCLINについて

LUBCLINを水溶性切削液用に開発(弊社工場内で使用している切削液の清浄効果を確認)

装置の構成     

遠心分離機+専用フィルタ
 

水溶性切削液処理



装置を移動式とし複数の切削液タンクの清浄に対応できるようにした。

 

切削液が非常に汚れていた為、遠心分離機単体で運転(1.5h)し大きなスラッジを取り除いた後、遠心分離機+フィルタで清浄を行った。

1.遠心分離機単体運転(1.5時間)
<遠心分離機付着スラッジ>
0.5h 1h 1.5h
2490g 310g 120g
水溶性切削液用 LUBCLIN CUBE の開発  
2.遠心分離機+フィルタ(4時間)
試験終了直後のフィルタケース内の状況 4時間使用後のフィルタ表面状況
清浄前と清浄後の切削液の比較
5.5時間清浄した後は、切削液が透き通っている。