世界シェア30%を有する発電用中小型ディーゼルエンジン向け
燃料噴射ポンプの生産台数が累計10万台を達成

 新潟原動機の関係会社で、ディーゼルエンジンの燃料噴射系部品の製造を手掛けているニコ精密機器株式会社(NIP、社長:関 良一、所在地:新潟県南魚沼市)は、このたび、船舶内の発電や陸上発電に使用される中小型ディーゼルエンジンの基幹部品である燃料噴射ポンプ(*)の生産が1995年の事業参入以降、累計で100,000台を達成しました。

 NIPは、1995年に燃料噴射ポンプ事業に参入し、2006年には累計生産台数50,000台を達成しました。その後、安定した品質管理と徹底した生産管理によるコスト競争力の強化が評価され、大手舶用エンジンメーカーに納入を開始し、50,000台達成からわずか3年で累計生産台数100,000台を達成しました。燃料噴射ポンプ事業は、参入当初年産2,000台の事業でしたが、2008年度には年産26,000台、年間の売上約37億円(NIPの売上の約60%)の主力事業となり、世界シェアでは約30%とトップクラスのシェアを獲得しています。

 NIPでは、急激な増産に対応するために、徹底した生産改善活動を実施のうえ、積極的に設備投資も行っています。本年2月には、燃料噴射ポンプの部品の中でも消耗が激しく、交換需要が多い燃料噴射ノズルの生産ラインを増設し、生産能力を従来の9,000個/月から13,000個/月に増強し、さらなる増産に対応できる体制を整えました。

 NIPでは今後、電子燃料制御の次世代燃料噴射装置の商品化など、市場のニーズに応えながら、さらなる品質向上を図り、韓国や欧州を中心にさらなる売上の拡大を目指します。

* 燃料噴射ポンプ: 燃料を高圧にし、燃料噴射弁、燃料噴射ノズルを介し、エンジン燃焼室内 に加圧燃料を供給する装置。

以  上

お問い合わせ先:新潟原動機株式会社
管理室企業情報グループ
福澤 (03-6214-2812)


NIPの主力製品である、ディーゼルエンジン向け燃料噴射装置