2,000kWクラスのガスエンジンで世界最高水準の発電効率45.6%を実現した
火花点火方式中速ガスエンジン「28AGS」を開発
新潟原動機株式会社(以下NPS)は、世界最高水準の発電効率45.6%を実現した、火花点火方式の中速ガスエンジン「28AGS」シリーズ(シリンダ配置L型、気筒数:6、8、出力:1,900~2,650kW)を開発しました。本エンジンの開発により、100台以上の実績のあるマイクロパイロット着火方式のガスエンジン「AG」シリーズに加え、新たなガスエンジンがラインナップに加わります。
本エンジンは、有負荷生き残り運転(*1)やブラックアウトスタート(*2)に対応しているガスエンジン「AG」シリーズの設計思想をもとに、ガスエンジンの弱点であった立ち上がりの遅さも大幅に改善し、迅速に100%負荷にすることが可能です。
また、大気汚染防止法(*3)で定められているNOx規制値(600ppm)よりもさらに低いNOx値200ppmの実現と世界最高水準の発電効率を両立させました。
加えて、本エンジンではメンテナンスの容易性を重視した構造(点火プラグ交換が容易等)を採用しています。また、今回、開発したシリンダ配置L型の「28AGS」に加え、高出力化が可能なシリンダ配置V型の「28AGS」の開発も進めています。
今回、採用した火花点火方式は、従来のAGシリーズで着火剤として使用していた軽油などの液体燃料を使用せずに運転することが可能です。そのため、液体燃料のタンクなどの液体燃料関連機器が不要となり、コンパクトな発電設備となります。また、液体燃料の補給が不要となるため、運用性も向上します。
NPSはディーゼル機関で100年の実績があります。ガスエンジンにおいても、これまでに火花点火方式、マイクロパイロット着火方式と異なる2種類の着火方式のガスエンジンを製品化しており、自動車部品・化学製品・食品工場などに多数の納入実績があります。NPSでは、今後、これまで実績のある市場に加えて、病院、商業施設、特定規模電気事業者(PPS)やスマートグリットおよびBCP対応向けに国内外の市場で、「AG」シリーズ、「AGS」シリーズあわせて年40台の受注を目指します。
- (*1)有負荷生き残り運転 :発電設備が送電中に接続している商用電源が停電したとき、停電している商用電源から瞬時に切り離しを行い、そのまま継続運転を行うこと。
- (*2)ブラックアウトスタート :停電した状態から発電設備の始動を行い、発電機を運転すること。
- (*3)大気汚染防止法 :環境省が定める大気汚染物質を制限する法律。
新潟原動機株式会社 管理室企業情報グループ 若原(03-6214-2812)
【参考資料】
| 機関形式 | 周波数(Hz) | 出力(kW)(発電機出力端) | 発電効率(%)(*1) | |
| 高効率仕様 | 低NOx仕様 | |||
| 6L28AGS | 50 | 2,000 | 45.5 | 44.7 |
| 60 | 1,900 | 45.5 | 44.7 | |
| 8L28AGS | 50 | 2,650 | 45.6 | 44.8 |
| 60 | 2,550 | 45.6 | 44.8 | |
*1.排ガス中のNOx値は、高効率仕様は400ppm以下、低NOx仕様は200ppm以下(O2=0%)とし、効率は+5%裕度付きとします。
*2.燃料ガスは都市ガス13A(メタン価65以上)とします。