DE & I / INTERVIEW #02

修士課程修了後、新卒で配属された艦船ガスタービン部プロダクトサポートグループでは、艦船に載せるガスタービンの新規納入時の技術指導やアフターサービスとしてのメンテナンス業務に関わっていました。それ以降、現在までガスタービン装置の設計業務やプロジェクトマネジメント等、入社から一貫して艦船ガスタービンの事業に携わっています。

その中で、私はこの仕事に３つの魅力を感じるようになりました。１つ目はお客様との距離が非常に近いこと。私たちが作ったガスタービンを載せる船の乗組員の方と直接お話をする機会が多く、多くのフィードバックをいただいています。実際に製品を使った感想を、良い面と悪い面の両面からいただけますので、今よりもさらに喜んでいただける製品を提供しようというモチベーションに繋がります。

２つ目は、製品そのものに近いこと。製品について気になることやトラブルがあれば、すぐにエンジン製造や修理を行う工場や、ガスタービンが据え付けられている艦艇に赴き、現場・現物を確認できることは、ものづくりに従事する実感を得やすく魅力的だと考えています。

最後に国防に携わる仕事ができること。我々の製造したガスタービンが海上自衛隊の艦船で安定稼働することで、円滑な部隊運用に寄与していると考えると、責任の重さに日々身が引き締まる思いです。これらの魅力を感じられる職場は特殊な世界かもしれません。望んでも身を置けるとは限らない場所にいられることはとても幸運ですし、仕事に対するモチベーションも非常に高く保たれています。

私とIHIグループの出会いは運命的といえるものでした。東日本大震災が発生した当日、ちょうど私の通う大学にいらっしゃっていたIHIのリクルーターの方と一緒に避難することになりました。約2時間、２人きりでお話を伺う中で、リクルーターの方の「人の良さ」に感銘を受けたことを覚えています。入社後、IHI社員の人の良さを感じる場面は多く、これはIHIグループ社員の多くに共通する特徴と感じています。

IHIの魅力は社員の人の良さだけではなく、IHIの制度にもあります。豊富な休暇制度が用意されていることから、さまざまな家庭の事情に合わせた働き方ができます。

私は過去に3度育児休業を取得しました。第1子の時は短期間の休暇を取得した後に復帰しましたが、第2子・第3子ではそれぞれ4カ月ずつ育児休業を取得しています。上司・職場の理解もあり、休業期間中の仕事をサポートしていただいたことで、妻が出産直後で体が辛い時期に家事や育児に専念できました。子どもが小さい乳幼児の時期を家族で一緒に過ごせたことは、貴重な体験だと思います。

また、育児休業があけて会社に復帰した後も、家庭の事情に合わせた働き方をしています。子どもの体調不良により出社での勤務が難しい時は在宅勤務を活用し、業務効率を維持しながら対応させてもらったり、送り迎えのためにフレックスで勤務時間を1時間前倒しにしたり。子の育児・看護のための特別休暇を取得することもあれば、 出張を同僚に代わってもらうなど、さまざまな形でサポートいただいています。もちろん自分に与えられた業務はしっかりと対応することが大前提ですが、必要な時にはお互いをサポートしあえる点は、艦船ガスタービン部の素晴らしさであり、IHIの素晴らしさのひとつではないでしょうか。