Interview01

IHIの技術が導く
社会課題の改善と解決

常務執行役員 技術開発本部 本部長

久保田 伸彦

01_100年後の未来を見据え
技術のIHIを支える

IHIは170年続く歴史の中で、常に社会貢献を志してまいりました。事業継続の前提には社会貢献があるという姿勢は、この先50年100年経っても変わらないIHIの根幹を成す基本方針です。

我々技術開発本部は、IHIの社会貢献の基礎となるさまざまな技術を開発する役割を担う部門です。4つの事業領域を技術で支え、課題解決に結びつく新技術を生み出し続けることをミッションとし、日夜研究開発に勤しんでいます。近年注目を集めるキーワードであるサーキュラエコノミーは、IHIが取り組むべき大きな課題のひとつ。廃棄物をなくし、新たな原料を採掘せずにエネルギーを生み出す仕組みの構築は、持続可能な社会の実現に必要不可欠な取り組みです。2050年の実現を目指すカーボンニュートラルも、サーキュラエコノミーの大きな枠組みの中の一部です。地球全体の環境保全と生物多様性の維持を実現するために、IHIができることを模索し続けることこそが、技術開発本部に課せられた使命であると捉えています。

02_あらゆる社会課題を
革新する技術で解決へ導く

2023年4月に発表された中長期計画「グループ方針2023」では、IHIが注力する3つの事業分野が設けられました。技術開発本部はよりよい社会と生活の実現を目指し、成長事業・育成事業・中核事業の3分野における技術開発を推進していきます。

いずれの事業分野においても、鍵となるのは環境保護への取り組みです。カーボンニュートラルの達成は至上命題といえる社会課題であり、それぞれの分野で異なるアプローチを行っています。

近年、クリーンエネルギー事業の新たな取り組みとして注目を集めているのが、燃料アンモニアのバリューチェーン構築です。太陽光や風力といった再生可能エネルギーからのアンモニア製造、大容量タンクでの貯蔵手段の確立、アンモニアを燃料とした発電技術といったバリューチェーン全体の研究は、10年以上の研究実績を持つIHIがトップランナーとして世界を一歩リードしています。

成長事業に位置づけられた航空事業においても、カーボンニュートラルに向けた研究は活発に行われています。今話題となっているのが化石燃料からの脱却を目指した液体燃料の開発です。特に水素とCO2の化学合成により生成されるSAFは、膨大な需要をカバーできるだけの生産が可能な手法として実用化が期待されています。

こうした代表的な取り組みに限らず、技術開発本部の力が求められる場は数限りなく存在します。課題の数だけ挑戦の機会がある技術開発本部は、活躍の機会を求める方にはこの上なくチャンスに満ちあふれたフィールドであるといえるでしょう。

03_チャレンジャーが集まる環境が
新たな可能性の種を生む

技術開発本部の社会的役割は、多種多様な製品・サービスへの技術提供を通じ、社会課題やお客様の問題を解決することにあります。これまで技術開発本部が生み出してきた技術はさまざまな形の事業となり、社会貢献を果たしてきました。すなわち、社会貢献を可能とする手段はすでにIHI内に用意されていますので、仕事を通じた社会貢献を目指したいという希望を叶える土壌はすでに存在しているといえます。

一方で、これから先の未来に生まれる新たな課題への準備が全てできているとは言い切れません。世の中の動きが流動的である現代において、どのようなニーズが登場するかは誰にも予測できません。そうした不確定な未来へ柔軟に対応する備えとなる多様な人財の登場を、IHIは常に求めています。

異なる価値観を持つ人々、バックグラウンドが異なる人々が集まるところからは何が生まれるのか。私は多様性にあふれた場所から新たなイノベーションが生まれることを期待しています。技術開発本部では、昨年から報告義務のないチャレンジのための予算を設けました。成果を求められる挑戦は、どうしても既存の取り組みの延長になりがちです。その発想だけでは画期的なイノベーションにはつながりにくく、革新的な技術を生み出す土壌になるのは難しいでしょう。

的外れにも思えるようなチャレンジからしか生まれない可能性の種を、ぜひIHIから生み出して欲しいと切に願っています。新たな挑戦を望む気持ちがあるなら、ぜひIHIでその挑戦をしてほしい。世界一への挑戦と失敗を繰り返してきたIHIのDNAに連なるチャレンジャーの登場を、私は楽しみに待っています。

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