Interview02
次の歴史を作る挑戦
自由な発想でゼロからイチを生み出す
取締役 常務執行役員 事業開発統括本部長
小林 淳
01_世界のエネルギーを変える
バリューチェーンの構築へ
2020年よりIHIは事業変革の取り組みとして「プロジェクトChange」をスタート。その一定の成果を受け、今年中期経営計画である「グループ経営方針2023」を発表しました。従来からの主力事業である航空・宇宙・防衛事業のさらなる成長を計るのと同時に、航空・宇宙・防衛事業と双璧を成す新たな柱となる事業を作るのがIHIの新たな挑戦です。育成事業と位置づけられた将来事業であるクリーンエネルギー事業。その新たなバリューチェーンの構築をミッションとして掲げているのが私たち事業開発統括本部です。
現在IHIが注力しているクリーンエネルギーのひとつが、CO2排出を抑制した燃料アンモニアによる発電です。再エネによるエネルギー改革を推し進めるヨーロッパやLNGの輸出国として存在感を強めるアメリカは、共通して石炭発電からの脱却を目指しています。国内発電量の約3割を石炭に依存する日本にとって、この流れは決して無視できるものではありません。化石由来燃料による発電から、サステナブルでCO2を発生させないクリーンな発電へ。今後世界から求められるであろう日本のエネルギー安全保障の変革に向け、IHIは新エネルギーのバリューチェーン構築で貢献するよう動き始めています。
02_「アンモニアで世界を変えよう」
新しいスタンダードへの挑戦
170年にわたるIHIの歴史において、再生可能エネルギーの活用は過去に例を見ない未知への挑戦です。お客様のご要望により製品を納める、いわゆる受注型の事業を中心としてきたIHIにとって、何もない地点から新たな価値を創出するゼロイチへの挑戦は、決して簡単なものではありません。ゼロイチの現場には、常に予測不可能な事態が待ち受けています。仮説と検証を繰り返しながら、何もないところに着地点を見出していく。予定調和の結果が待っていない戦いに心置きなく挑めるのは、事業開発統括本部だから体験できる魅力であると考えています。
私は常々社内でこう口にします。「アンモニアで世界を変えよう」と。世界の新しいスタンダードを生み出すチャレンジに、今私たちは取り組んでいます。考え抜いた仮説が間違っているかもしれない。必死に取り組んできたことがあっという間に追い抜かされてしまうかもしれない。誰も成功を約束してくれず、時には無謀な挑戦と笑われることでしょう。しかし、自分たちが信じた道を切り開く挑戦だけが、新しい価値を生み出していくと私たちは確信しています。確かに簡単な道のりではありませんが、これは歴史の大転換を実現するまたとないチャンスです。世界を変える事業へ共に取り組む、意欲ある人財の登場を私たちは求めています。
03_スペシャリストの
飽くなき挑戦が
未来の課題解決を生み出す
今後、事業開発統括本部はあらゆる事業領域との連携が求められています。今後は現在注力しているクリーンエネルギーだけに留まらない様々な事業を創出することになるでしょう。新しい事業を生み出すためには何が必要なのか。それは失敗を恐れない勇気ある挑戦です。恐らくはうまくいかないチャレンジであっても、私がそれを止めることはありません。まずは挑戦し、失敗の中から次の仮説を生み出す。この繰り返しの先にある新しい事業の種を掘り当てることを、私は期待しています。
これから事業開発統括本部が生み出す事業は、これまでのIHIにはない新たなチャレンジの場になるでしょう。その場所で活躍する人財に求めるのは、その事業分野への高いスペシャリティと飽くなきチャレンジ精神です。170年の歴史を持つIHIの次の時代をつくるチャンスが、今ここにあります。新たな発想と挑戦であらゆる課題解決に挑む人財の登場を楽しみに待っています。
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