事業領域
BUSINESS FIELD
資源・エネルギー・環境
世界の資源・エネルギー動向をふまえ、国内外に発電用ボイラやLNG貯蔵タンクなど多数の主要機器を提供している。エネルギー需要が急増する新興国のニーズに応えるとともに、環境負荷低減・省エネのため、発電効率の改善やバイオマス燃料など技術開発・再生エネルギー開発と実用化を進め、CO2排出量の削減に取り組んでいる。
ガスタービン発電設備
IHIは航空機エンジン転用型ガスタービンを用いた発電設備を国内外に提供している。また、エンジン整備メンテナンスなど、製品のライフサイクル全体にわたりサービスを提供している。高効率・低NOx型ガスタービンを採用することで、CO2とNOxの排出量の削減を実現している。
LNG受入基地・貯蔵タンク
IHIはLNGの低温貯蔵タンクでは世界屈指の建設実績がある。国内ではLNG受入基地およびLNG貯蔵タンクのトップシェアを誇り、海外にも積極的に進出し、インド、カタール、メキシコ、台湾、米国、中国に製品を納めている。
LNGとは?
LNGとは、“Liquefied Natural Gas”の略で、天然ガスを冷却して液化した無色透明の液体のこと。マイナス162℃という超低温の液体でありながら、クリーンで高熱量のエネルギー源として昭和40年代から石油の代替エネルギーとして注目された。初めて日本でLNGを導入する際に使用したLNGタンクはIHIが建設を担当した。
ボイラ
IHIは日本を代表するボイラメーカーであり、国内外に多数の提供実績がある。燃料としては、石炭、石油、ガスに加え、石油コークスやバイオマスなど、多種の燃料を扱う技術と実績を有している。また、低品位炭である「褐炭」をガス化し、化学原料をつくりだす二塔式ガス化炉の開発も進めている。
褐炭とは?
褐炭は価格が通常の燃料炭の半分程度だが、水分が多く発電用としてはほとんど利用されていなかった。この褐炭を利用することで、発電コストを抑えることができる。
原子力発電用機器・装置
原子力の分野では、原子力発電用の圧力容器、格納容器、配管システムなどの主要機器や、使用済燃料再処理設備用の主要機器など、国内外の原子力に関わる幅広い事業を担っている。加えて近年では、原子力発電所を中心とした国内外原子力関連施設の除染・廃炉事業にも、積極的に取り組んでいる。